コンサート・2018年4月

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 23.2018 音楽・ミュージシャン・ライブ撮影日記
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Robin Trower at Copernicus Center 4.12.2018

もう5月も終わりに近づきましたが、先月4月のコンサート日記。
4月はすごく忙しかった。1日に別の場所で2つ〜3つのショーを掛け持ちする日々も続き、追われていたような気がする。
そんな中で印象に残ったライブをピックアップ。

まずは大御所、イギリスのブルースロックギタリスト、ロビン・トロワー。
プロコルハルムの元ギタリストと言った方が日本ではピンとくるのかもしれない。
73歳にして現役。衰えることなく長年のファンを魅了させ、喜ばせてくれるライブは最高。

ステージの上から何度も目が合いまして。優しく微笑んでくださるあたり、温かい人柄を感じたのでした。


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Storm Large of Pink Martini at City Winery Chicago 4.5.2018

ピンクマルティーニのストーム・ラージ。
昔のシャロンストーンを彷彿させる美人さん。
こちらのパフォーマーは女性も皆そうですが、しっかりとワークアウトして体鍛えている人が多い。彼女も腕もしっかりしているし背中の筋肉もたくましく体も厚い。
細っこい体じゃ舞台の上で映えないよ、と日本のアイドルたちに教えたい。ストームさん、綺麗だけれどこの体あっての迫力ステージでした。


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Michael Angelo Batio at Q Bar 4.6.2018

アメリカではMABとも呼ばれている、マイケル・アンジェロ。ヘビーメタルの速弾きギタリスト。
彼によると、速弾きは練習、練習、そしてまた練習あるのみ、と。気さくで明るい方です。
ギターネックが2本に分かれている、通称カニ足ギターで有名。日本では「アンジェロ先生」と呼ぶファンも多いとか。


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Jake Shimabukuro at City Winery Chicago 4.8.2018

日本では説明不要な大人気のウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロ。
私は彼のライブは初にて初撮影。楽しみにしておりました。お客さんを乗せるのもうまく、とても楽しいライブ。
最後はボヘミアンラプソディを観客全員の合唱と合わせて締め。大盛り上がりのソールドアウトショーでした。


Wild Child 01
Wild Child at Thalia Hall 4.15.2018

テキサスはオースティン出身のバンド、ワイルドチャイルド 。 
インディーのメッカ、オースティンはいいバンドを多く輩出することで目覚ましいですが、このバンドもとてもいい。
毎日様々なジャンルの様々なアーティストがライブをしているわけだけれど、彼らと出会ってよかったな、ととても思う。日本ではまだ知られていないワイルドチャイルド 。ぜひご視聴を。


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The James Hunter Six at Evanston Space 4.18.2018

イギリスのR&Bシンガー、ジェームス・ハンター率いる6人組バンド。
いい意味で古き時代のソウルミュージックに忠実なジェームスハンター。ノリノリなステージ。観客も座っていられない。楽しいライブでした。


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Waxahatchee at Thalia Hall 4.21.2018

アメリカのインディバンド、ワクサハッチー。
リーダーのケイティ・クラッチフィールドは、2016年の「30 Under 30」(30歳以下のトップギタリスト30)にも選ばれた実力者。
彼女はギターだけでなく、ボーカルの声もいい。
どんな音楽か、というのは説明してもしょうがないので、聴いてみてください。。。。と勧めて、簡単にYoutubeで視聴できる世の中って本当に便利ですよね。視聴するためにCD買っていた時代とわけが違う。聴いて気に入ればその先に行けばいい。
「その先」の究極は、やはりライブでしかない。生身の人間がその場で作り出す生音は体全体の記憶に残る。
これからどんどん変貌を遂げていくであろう若いバンド。それゆえに、今この時期のワクサハッチーを観れたことにも感謝。


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Rick Astley at House of Blues Chicago 4.25.2018

懐かしいでしょう、リック・アストレー。日本ではもちろん、世界で人気爆発しましたからね。
可愛いベビーフェイスに似合わない低音ボイスで女性を魅了もしました。 そんなリックが、なんと29年ぶりにアメリカでコンサート。
リックはもう52歳ですが、いやー、全然見た感じもイメージも変わらなくてビックリ。体系もそのままで軽やかにステージを動き回る。若いなあ。
大抵、プロモ写真は若作りしているので、実際に目の前で見ると「かなり老けてるな」と思ってしまうアーティストが多い中、リックは逆なんで感激でした。不摂生してなかったんだなあ(笑)
こんなに元気なら、またアルバム作って世界ツアーしてください。カメラ目線もバシバシくれて、サービス精神旺盛なリックなのでした。ありがとう!


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Keb' Mo' at City Winery Chicago 4.27.2018

締めは渋いデルタブルースマン、ケブ・モ。
ソロでシカゴ3回のショー、ソールドアウト。彼の音楽はとてもシンプルなのに心に響く。
体一つとギターだけで、ツアー中の街々で観客を魅了し続けるって、すごいシンプルですごい難しいこと。したくても、全てのミュージシャンにとって可能なことではありません。
かっこいいです、ケブモ。ブルースという音楽に明るくない方、ぜひケブモのブルースを聴いてみてください。引きこまれます。


以上、ザーッと4月のコンサートまとめ日記。
5月もお楽しみに!


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コンサート・2018年第一四半期(1〜3月)

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 25.2018 音楽・ミュージシャン・ライブ撮影日記
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Buddy Guy at Buddy Guy's Legends 1.27.2018


もう4月も終わってしまう。
相変わらずコンサート撮影に明け暮れている日々。ハウスフォトグラファーとしてCity Winery Chicagoで週2〜3日、後の2〜3日は他のヴェニューで。。。 今年に入ってからは週6〜7日、時に掛け持ちでヴェニューからヴェニューへ移動という、まさにライブ詰め。
1月の大半は日本でのんびり休暇だったのでそのしわ寄せもあるが、いいライブが街中に溢れているのだから仕方ない。
そんなわけで、こちらのブログも放ったらかし。見れば日本滞在日記から更新していない。そこでまとめて、2018年第一四半期(1〜3月)のコンサート模様をざっと紹介。全部は載せられないので、心に残ったものをピックアップ。
まずは、日本からシカゴに戻ってきてすぐに撮影したのはバディ・ガイ。おなじみ、ブルース界のキング。この撮影で1月遊びモードだったからだが仕事モードに切り替わりました(笑)。


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Samantha Fish at Lincoln Hall 3.31.2018

続いてサマンサ・フィッシュ。いま売れっ子の女性ブルースギタリスト。
お色気満点だけれど、ギターの腕前は本格的で見かけとブルージーナサウンドのギャップがファンを魅了する。


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サマンサみたいなアーティストは撮影も楽しい。



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Gangstagrass at Evanston Space 3.18.2018

ギャングスタグラス。
ブルーグラスとヒップホップを融合させたアメリカならではの新しいジャンル。迫力いっぱいの楽しいライブ。
他にもいい写真がいっぱいあったのですが、彼らのマネージャーがやたらとこの写真を気に入ったのでこれを載せておきます。



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Sergio Mendes at City Winery Chicago 2.25.2018

ボサノバ界の巨匠、セルジオ・メンデス。
子供の頃、「オーーーアイアイア、オパオパオパ!」と訳も分からず歌っていたっけなあ。マシュケナダで盛り上がった時にそんなことを思い出した。
アメリカのコンサートは観客の携帯での撮影やビデオも大抵OKなのだが、セルジオは撮影嫌いらしく、携帯のカメラも禁止。内緒で撮っている人はセキュリティにつまみ出される(たまーにこういうアーティストがいる)。しかもこの日の公認フォトグラファーは私だけ。貴重なライブ写真です。



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Ruthie Foster at Evanston Space 2.22.2018

ルーシー・フォスター。女性ブルースシンガー/ギタリスト。



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Doyle Bramhall ll at City Winery Chicago 3.1.2018

ドイル・ブラムホール。
普通このクラスのミュージシャンになると、PRマネージャーが撮影の手配など全てするのだけど、なんとドイル本人からメールが来てビックリした。最初イタズラかと思ったくらいだ。だってあのドイル・ブラムホールだもん。「サウンドチェックの後に外で撮影してもらいたい」と。自分でそういうプランを立てるアーティストって面白い。
彼は左利きなのだが右利き用のギターをひっくり返して弾く。ジミヘンも同じだが、ジミは弦を逆に張り替えた。しかし、ドイルは張り替えずに弾くのだ。だから一番太い弦が上に来る。これがドイルの名物ギター弾きなのだが、この日は普通にレフティ用のギターを弾いていた。どっちでもいけるんじゃん。彼が変わり者なのには代わりがないが(笑)



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Joanne Shaw Taylor at City Winery Chicago 3.6.2018

ジョアン・ショウ・テイラー。
イギリスの女性ブルースギタリスト。レイヴォーン・スタイルのギター・テクニックで観客魅了。目をつぶっているとおっさんが弾いているようなブルースサウンド。かっこいいっす。



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Christopher Cross at City Winery Chicago 3.31.2018

”天使の声”のクリストファー・クロス。
「外見と声がまるで正反対」シンガーの元祖。その美声は失われるどころがさらに磨きがかかっていた。素晴らしい。
クリストファー・クロスといえば「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」とか「セイリング」が代表曲だが、さらっとそれらを2曲目と4曲目に出し惜しみせずに披露しちゃうところがさすが「昔の歌手」ではない現役アーティスト。
クリストファーの声は楽器のように表情豊かなのだが、顔の表情は変化なし。これでも精一杯「一番表情のある時」を狙ったのだ。そういう意味で難しい撮影だった(苦笑)



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Stanley Clarke at City Winery Chicago 3.21.2018

ジャズ界の巨匠ベースプレーヤー。スタンリー・クラーク。
エレキとアップライトの二刀使い。スタンリーのシンボルとも言える珍しいアレンビックのベースの低い響きは独特だった。



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Los Lonely Boys at City Winery Chicago 3.17.2018

テキサス出身の兄弟バンド、ロスロンリーボーイズ。
最初に彼らの撮影をしたのはもう5年ほど前だっけな。予告もなしにいきなり彼らのステージに、ロバート・プラントが現れて数曲熱唱して引っ込んで唖然とした記憶が鮮明に。
3兄弟相変わらず元気だし大人気。



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Howie Day at City Winery Chicago 3.29.2018

ハウイー・デー。
ソールドアウトショーだったし、私も彼の撮影を楽しみにしていたのだが。。。。
撮影前に店のマネージャーから、「今日彼はやたらと飲んでるから。。。」とは耳にしていたが。。。。  ステージにふらふらと現れるなり、転びそうになったりマイクに顔をぶつけそうになったり。酔っ払いながらも歌ったが、観客は唖然。そんな不安定な状態で2曲が終わった頃、怒った観客が次々と会場を後にするようになり。。。。
そんで4曲目にヒット曲「Collide」を歌うとそのまま楽屋に引っ込んじゃった。少し休むのかなー?戻って来るのかなー?としばらく待っていたけれど、どうやら終わっちゃったみたい。
観客は怒り心頭(当たり前だよね)。チケットは異例の払い戻し(シティワイナリー開店以来初めてのことだと思う)。
ハウイーに何が起こったか分からないが、酒を飲まないといられない状態な日常でのツアーは無理。このシカゴでの事件の後、彼はツアーをキャンセル(その方がいい)。
事情は知らないが、アーティストだって人間だもの、色々ある。
でもまあ、この日を楽しみに、会場まで時間をかけてやって来た人々にとってはたまったもんじゃない。「チケット代払い戻し」で済まされることではない。無駄にした時間。無駄にした期待。記念日に家族や恋人にチケットを用意した人もいるだろう。誕生日だった人もいるはず。だらしのないライブを行い人に迷惑をかけるということは、会社や会場から信用をなくすことだけではない。アーティストたちは、それを十分にわかって一つ一つのライブをこなすべきなのだ。
同じ人間であるアーティスト達だって、不調の時も不幸の時も色々ある。それを抱えながらもステージでパフォーマンスをデリバリーするのが彼らの仕事なのだ。
この日のハウイーを見て、逆に毎日立派なライブを行なっているアーティスト達を尊敬しなくちゃいけないなあ、って思ったのだった。
ハウイーも元気になってまた来年戻ってくるといいな、と願いながら。
酔っ払ってベロンベロンのハウイーを、酔っていないように見えるように苦労しながら撮った1枚(苦笑)



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Selwyn Birchwood at Buddy Guy's Legends 3.24.2018

ブルース界の若手注目株、セルウィン・バーチウッド。
何度目かの撮影。ステージでは屈託のない明るいイメージのセルウィンだが、楽屋での真剣な顔は、インテリな側面の彼を垣間見たような気がした。
相変わらず裸足のライブ。かっこいいです。



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The Zombies at City Winery Chicago 3.19.2018

イギリスのサイケデリックロックバンド、ゾンビーズ 。
1968年の彼らの名盤『Odessey And Oracle』の50周年記念コンサートツアー。
改めて聴くと、名曲ぞろいのすごいアルバム。彼らの曲をリアルタイムで聞いてなくても、全て知っている。。。ということはどれだけ世の中に流れていた。。。ってことだ。
オリジナルメンバーは、ヴォーカルとキーボード。甘い声は相変わらず美しく、キーボードはレコードよりも迫力あり。そうでなきゃ、この歳で世界ツアーなんてできませんよね。並な体力や気力や実力でできないことを彼らはやっています。ライブってボロは目立つので観客見抜きますし。プロってすごい。



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L.A. Salami at Schubas 3.30.2018

ザーッとではありますが、1〜3月までのコンサートをいくつかピックアップしましたが、私の中でのトップを二人ご紹介。
まず一人はイギリスはロンドンからのLAサラミ。 全く新しいタイプの新人でライブを観た時目が醒めるような思いが。
ジャンルはというと。。。ロックでもありフォークでもありブルースでもありヒップホップでもあり。ボーダーレスな音楽を追求するアーティストにとってジャンルは本当に無意味。
彼の音楽はいいし、詩(詞)はいいし、声もいいし、ルックスもいいんで、今後の活動がとても楽しみ。
いろんなアーティストを見て来ましたが、「一番印象に残るライブは?」と聞かれたら、新鮮だったLAサラミでございます。



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Eric Johnson at House of Blues 3.15.2018

そしてもう一人はエリック・ジョンソン。
説明不要な世界のベストギタリストの一人。ツアー直前に売り出された新しい彼のシグネチャーモデル、ストラトキャスターを持ってのお出まし。
エリックのクリアなエレキの音に酔いしびれました。撮影していると当たり前なんですが、アーティストはカメラ目線になる瞬間がいくつかあって、目が合ったりするんですよ。でもエリックは、私がカメラを構える前(演奏前)に、私に目で「ありがとう」「よろしく」ってな挨拶をしてくれた。とても優しい青い瞳の持ち主で、そういう一瞬の一コマに、人柄って出るなあ、って思ったりも。
彼のギターはもとより、さらにファンになりました。


ところで私のウェブサイト、新しくなりました。jeanne d'arc media
写真ポートフォリオはこちら。音楽はブルース、ジャズ、ロック、ポップ/ソウルに分かれてますので、クリックして見てください。ここに漏れているけれど素晴らしいアーティストいろいろ載っています。

以上、2018年第一四半期、振り返り日記でした。


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Marc Cohn/マーク・コーン

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 02.2017 音楽・ミュージシャン・ライブ撮影日記
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今年のハロウィーンの夜は、仮装パレードに。。。。ではなくて、マーク・コーンのライブ撮影でした。

「今夜ここに来ている人たちは、ハロウィーンに興味がない人たちだねえ」なんて彼もジョークを飛ばしてましたが(笑)
そりゃー、マーク・コーンのライブがあるなら、そっちに行きますよ。しかも撮影できるなら、絶対に行きますよ。


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マーク・コーンの好きな曲は数あれど、やはり「Walking in Memphis」。
大ヒット曲といえば、グラミーを受賞したこの1曲。非常に大きな1曲。
単にでかい1曲というだけでなく、歌詞といいメロディといい、才能溢れる、永遠に歌い継がれる、アメリカの「名曲」。


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おそらく、メンフィスをわざわざ訪れる人は、最初にメンフィスの街を歩く時、この曲を口ずさむんだろうな。私もそうでした。
メンフィスに行くときは、車で入るときも、飛行機で行くときも、この曲を聴いて気分を高める(笑)
「Walking in Memphis」は、白人アメリカ人で音楽好きならば、どの土地で生まれ育っても、共感できるものを持っているのだろう。だから愛される。
何故ならば、マークは一白人青年の目で、ついでに言えばユダヤ人の目で、南部バイブルベルトにあるメンフィスという街への敬意を表しているから。
だから逆にいえば、ブルースやゴスペルという音楽を作った黒人たちは、この白人坊やのメンフィス体験物語に共感することはないだろう。いい歌だということは認めても。

4年半前に歩いたメンフィスはビールストリートのブログ


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歌詞にあるように、彼(マーク)はハリウッドという名のレストランで、ミュリエルという黒人ゴスペルシンガーに出会う。
別の街から来たユダヤ青年の、ゴスペル体験。彼にとっては異宗教のキリスト教音楽を、魂で感受するという、強烈な体験。

She said
"Tell me are you a Christian child?"
And I said "Ma'am, I am tonight"

ミュリエルに「あなたはCristian child?」と聞かれて、「うん、今夜はね」と答えるあたり、秀逸。

エルヴィスが、白人であるのにゴスペルを歌う理由。あの天才が黒人教会で才能を育んだ土地。
理屈でなく、肌で理解できてしまう、メンフィス体験。


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アメリカ南部の特徴、メンフィスという街の特徴を知らないと、ちょっとわかりにくい歌だけれど、わかれば奥深い。
だって、メンフィス以外で育った人は、メンフィスに行ったら同じような経験をするからだ。
経験をすると、この歌をもっと好きになる。

2年半前にメンフィスからミシシッピに旅行したのだが、その時にこの歌詞に出てくるThe Hollywoodというカフェにも行った。
その時のブログ

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マーク・コーンがミュリエルと会うカフェはここ。

なんと行ったとき、お休みの日だった!(涙) 中に入れず。
次回行った時は、絶対に入るぞ。


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前置き長くなったが、大好きなマーク・コーンのライブ撮影をできたことは光栄。
今まで何百回と聴いて来たWalking in Memphisを初めて目の前で生で聴く喜び。それがまた、CDと全然違うライブの良さが200%くらい出てまして。スタジオではあんな風に歌いませんからね。いやー、よかったです。

マークはすっごいユーモアのある面白い人で、話も楽しかったー。
観客から声が飛んで来て、そのやりとりも漫才みたいで。。。。小ぶりのヴェニューでのライブでの醍醐味。


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マーク・コーンはビリー・ジョエルやポール・サイモンみたいにビッグヒットを飛ばす大スターにもなれる素質があるミュージシャンだけれど、グラミー以来こじんまりとした活動を行っていて、きっとあえてそういう生活を選んだんだろうな、と思わせる。
ヒット曲を出してしまうと、否が応でも生活がセレブに変わる。入ってくるのがお金だけならまだいいけれど、人間関係も変わり、大きな歯車が回り出し、自分の意思で仕事はできなくなる。動かされる。「Walking in Memphis」のヒットだけで、おそらく彼はその道に足を踏み入れたはず。
でもきっと合わなかったんだろうな、アーティスト気質の彼には。

あれから地味だけれどしっかりと地に足をつけた活動を行なって来て、今はトリオを組んでいる。「彼らと一緒に仕事ができるのはとても幸せ」と言っているマーク。
好きな音楽を好きな仲間とだけ好きなようにする。本当はこれが一番贅沢なのかもしれない。
非常に綺麗な歳の取り方をされていて(本当に綺麗なおじさんだった)、それは今まで送って来た生活が不健康でないからだろうな、と思わせるのです。


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この日のフォトグラファーは私一人。これまた贅沢な体験で。
彼くらいのアーティストになると、撮影制限を設ける人も多いのだけれど、非常におおらかに、ショーの間ずっと撮らせてくれた。
彼の感情が、フィルターを通してこちらにもバクバクと伝わり、思わずブレそうになってしまう手を抑えるのに必死。室内暗いんで。。。

すっかり寒くなったシカゴで、メンフィス体験ができたハロウィーンの夜でした。


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GHS (ギター弦メーカー)広告

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 27.2017 音楽・ミュージシャン・ライブ撮影日記
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ギターを弾かれる方はご存知のGHS。
GHS というのは、アメリカのギター弦(エレキ、アコースティックなど)の会社です。

そこの広告に、私が撮影したDave Specterというブルースギタリストの写真が使用されました。
かっこよく撮れたデーブ。ポスターになってまたかっこいい。

彼が共同経営する素敵なミュージクヴェニュー(ライブハウス)、Evanston SPACEでのライブ撮影。
やらせのライブ撮影(弾きポーズ撮影)ではなく、本当のライブ中撮影。
ライトが暗いのでなかなか大変なところなのですが、いい写真が撮れてよかったです。
そして彼が30年も使っているというギターの弦の広告に登場できて、彼も大喜び。

私はギターを弾かないので、弦の種類のことなどわからないし、種類によって奏でる音も違うなんて言われても見当がつきませんが、これからも私の手の届かないアート(音楽)を作り出すミュージシャン達に敬意を表しながら、アート(写真)で応対して行きたいと思います。


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The Strumbellas /ザ・ストランベラス

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 22.2017 音楽・ミュージシャン・ライブ撮影日記
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10月19日はカナダのバンド、The Strumbellas (ザ・ストランベラス)の撮影でした。シカゴ、Thalia Hallにて。
フォークロック、オルタナティブロック、オルタナティブカントリー、とも言えるバンド。


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撮影前には一応、知っているバンドも、初めてのバンドも、下調べをしていく。
今はYoutubeという便利なものがあるので、それを見て彼らの動きなどもチェック。ライブのビデオがアップされていればもっと便利。
イメージを膨らましていけば、撮影前のやる気も高まるのである。
ま、コンサート会場の状態はまちまちなので、いくらメンバーの顔かたちを前チェックしたところで撮影状況はその場その場なのであるが。


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私の場合、日本での知名度も調べることもある。
調べて驚くのは、意外と小さなバンドが日本のメディアやブログで紹介されていたりしていて、日本人ってすごいなあ、って思ったりすること。日本語のウィキまであるんだー、とビックリすることも。


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ところが。このThe Strumbellasというバンドに関しては、その逆だったので超驚いた。
日本語で調べても全然引っかからない。もちろん、日本へは行っていないらしい。けれどこのネットの時代、来日しているかどうかはバンドの知名度に関係ない。
カナダのバンドであるが、特に注意していなくても、ラジオや店で彼らの音楽はアメリカでよく耳にした。キャッチーでメロディアスな音楽。
だから「The Strumbellas」と聞いた時には「ああ、あのSpritsのバンドかー」とすぐわかったくらいだ。
「Spirits」のヒットは大きかったし、彼らを知らなくてもこの曲を聞いたことはない人は少ないだろう。
。。。。と思っていたのに、日本ではなぜか知名度がない。
世界はまだまだ広いな、と思わざるを得ない。


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さてさて、シカゴではこのバンド、同じ会場で2日続けての公演。人気がないと、なかなかこれはできない。

意外なものが日本で知られていて、意外なことにアメリカでヒットを飛ばしているバンドが全然知られていなかったりもする。
日本で受けそうな音楽なのにな。


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会場前の道路に、バンドの大きなかっこいいツアーバスと、機材用のコンテナートラックが停まっていた。
これを見てふと思った。
そうか、カナダのバンドは、アメリカ全国陸路でやってきてツアーができちゃうのだ。でかい市場のアメリカまでトラックで来れちゃうのは大きい。ツアーのように大掛かりでなくとも、アメリカのベニューにちょくちょくブッキング入れて演奏するのも大切なことだし、それができる環境にあるのは大きくメリットがある。なんせ地道にファンをつかんでいくのがミュージシャンの下積みなのだから。

その点島国日本は、独自の文化を育むにはいい環境にあるが、全米ツアーをするにせよ、ヨーロッパツアーをするにせよ、飛行機で飛ばないといけない。
「全米ツアーする」なんてのはかなり実力と人気をすでに伴っているバンドに限り、「ちょっくらアメリカのベニュー(ライブハウス)で演奏しに行って来る」という感覚での実現は無理なのだ。
カナダと日本のミュージシャンの環境的違いを、The Strumbellasのツアーバスを見て感じたのである。


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アメリカに来て欲しい日本のミュージシャンもいるけれど、The Strumbellasのように日本に行ってもらいたいバンドもあり。
「世界は狭くなったね」というのはネット上の話。
地球のサイズは変わらないので、人間が人間に会うのにはそれなりの時間とお金がまだまだかかり、距離がある。
世界中の音楽をネットで即時に聴くことができる現代だが、彼らのライブに足を運ぶのは彼らが自分の街にやって来るのを待つか、自分でそこに行くしかないのだ。
スタジオ録音はスタジオ録音。生は生。人間を生で見て触れるのには、「世界は狭くなった」と言える時代ではなく、まだまだ世界は広くて大きいのだ、と思う。


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余談ですが、この日フォトピットからの撮影を終えて二回席から観ていた時。バルコニーの隅にコーラの缶を持って飲みながらやって来てずーっと立っていた強面のお兄ちゃんがいた。
最初観客の一人かなー、と思っていたのだが、様子からしてセキュリティだな、と思った。後でチェックしたら、小さなマイクがつけられていたのでやっぱりセキュリティだった。
階上から観客たちを見下ろして、変な行動をしている奴がいないかチェックしているんだけど、それがとてもプロフェッショナルでして。
アメリカはどこも人混みが物騒な世の中ですので。入場の時の荷物チェックはもちろんだし、大きなホールでは空港のようなセキュリティの機械があるところもあるし、金属探知機の棒を持った人が厳重に一人一人をチェックするのは基本。
私は撮影で行くのでカメラバッグをいつも携帯しているけれど、近年のアメリカの野球場やコンサート会場では、一般客は一眼レフの持ち込みはできない。カメラはコンパクトでレンズが5cm以内とかという規定があったりする。ルールに反するとセキュリティで取り上げられるので、ほとんどの観客はiPhoneで撮影している。

The Strumbellasの音楽はハードではないので、観客もハードなのはいないし、皆さん盛り上がりはするけれどお行儀の悪いのはいなかった。
これがハードロックやパンクになると大変でして。。。 こういう時のセキュリティは本当に大変だろうな、と。

この日のセキュリティのお兄さん、革ジャン着てヒゲ生やしていて、強面だけれどかっこいい人だった。かっこいいので写真を撮りたかったのだが、お兄さん端っこの暗い闇にずーっと立っていて撮れませんでした。
仕事中だったから、ビールではなくてコーラだったのね。
ライブが終わる直前にさっと去って人の出て来る出口に移動。人を怪しむのが仕事のセキュリティ。強面という外見、サービス業では面接で受かりにくいかもしれないけれど(笑)、セキュリティではウェルカム!な顔だなあ、と思ったのでした。


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