個性派ルームメイトたち@ニューオーリンズ

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 31.2011 New Orleans
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ニューオーリンズでは最初の3日はホテルに泊まったが、マルディグラが近くなるとホテル代は高くなり、特に最後の5日間~1週間は通常の最低2倍、場所によっては3倍の宿泊料になる。
私のように2週間も滞在するタイプは、とてもじゃないが2倍にも3倍にもなるホテルになんぞ泊まれない。
ホステルやモーテルさえバカみたいな値段になるのである。

そこで、住民がマルディグラシーズンに自分たちの住居や部屋を貸し出しているのを知って申し込んだ。
いわゆる短期のルームメイト募集みたいなもの。
とりあえず便利な場所にあり、wifiがフリーならば(無線LAN)仕事には差し支えない。


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私が泊まったゲストハウス(?)は、オーナーはそこには居ないが住居人が2人の女性で、ルームメイトも女性オンリーを募集していた。まあ、女性オンリーだから安心とか安全とか綺麗。。。ってことはないんだけど(笑)
まあ、最低限の物は揃っていた。
私が居た時はそこの貸出人の女性も合わせて5人だったが、バスルームは3つ付いてるし、洗濯機や乾燥機ももちろんあるし、キッチンも何もかもちゃんと揃っている。

しかし、すごく綺麗なのをニューオーリンズの住人に期待してはいけない。
ここはボストンではないのである。
そう、ボヘミアンの街、ニューオーリンズ。流れてやってきた者たちが、居を構える街。
住居人の女性2人も、ボヘミアンタイプであったのはいうまでもない(笑)
私も人の事言えないが。。。。


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まず腰まで髪の長い変わったアジア系の女性が部屋を案内してくれたのだが、こんな所でアジア人を見るのは珍しいな、とまず思った。
彼女も私を見てそう思ったらしい。日本人というより、アジア人の女性を受け入れた事は初めてだとか。

彼女はニコルといい、韓国人だった。
アリゾナで結婚をし、離婚し、10年かけて色んな所を渡り歩き、やっと永住する場所を見つけたのだとか。。。それがニューオーリンズ。
「ここが一番自分で居られるわー」と言っていた。

ニコルはいつも昼間からネグリジェみたいな格好してたり、家でも網タイツ穿いていたり、ひらひらフリフリのセクシー系服が好きな女性である。
好きな物は、お酒とセックス。。。と、初対面の私に豪語していた。。。。。そんな事豪語されても。。。。
かなりの変わり者なのだが、話してみると面白い。ぶっ飛んでいる。自分でも「クレイジー」だと言っていた。だからクレイジーな男が好きだと(爆)

私はもう1人だけとても個性的でクレイジーな韓国人女性を知っている。
「ニコルは私の知っている韓国人で2番目にクレイジーだ」と言ったら、「ええー! 他にもクレイジーなコリアンを知ってるの? 普通コリアンたちって、皆まともなのよ」と言っていた。知ってますよ(笑)


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ニコルは1つ違いのお姉さんが韓国に居るらしく、写真を見せてくれた。
写真には、赤ちゃんを抱いた、落ち着いた色のチマチョゴリに身を包んだ正当派韓国美人が写っている。
えっええーーー!!! これがお姉さん?? 全然似てないじゃんっ!!
私の目の前に居るのは、朝から化粧の濃いニコル。毎日爪の色を変え、昨日は蛍光緑だと思ったら今日はオレンジ色だったりする。
お姉さんは弁護士らしい。
ニコルとは小さい頃から似ていなかったのだとか。
うーん。。。。そうだよね。きっとニコルは母国では浮いていたのだと思う。一度はお姉さんと同じように大学で法律を勉強したらしいが、挫折したらしい。
。。。そして、ボヘミアンになった(笑)
彼女は毎日好きな格好をし、時々近くのホテルで働いている。
洋服を買うのが趣味らしく、買って来ては私に見せに来る。
ひらひらフリフリのランジェリーみたいな服。彼女にとってはこれは下着ではなく、立派な外着なのだ。
「沢山同じようなの持ってるじゃん?」と、会って3日目の私も突っ込みを入れたかったが。。。


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もう1人の住民は、エミリーというノースカロライナのラリー出身の女の子。
彼女はフレンチクオーターのバーで働いていているので、夜7時頃ご出勤で朝方の4時とか5時頃帰って来る。
だから数回しか顔を合わせる事はなかったが。

一度私も、夜の街にこれから出かけよう。。。。と思っている時に、彼女はご支度をしていた。
赤いティーバックの下着でうろちょろ歩き、網タイツを穿いた。
そして超ミニスカートを履いて、「これでいいかしら?」と私に聞く。
何でも構わないんじゃない?と正直思っていた私は、「十分可愛いわよ」と言っておいた。

彼女はとても可愛い女の子なのだが、整理整頓が超苦手と見える。ニコルは衣装持ちであるが、きちんと整理はしていた。
エミリーは、ランドリー行きの服や下着を、段ボール箱の中に山ほど突っ込んで、全然洗濯する気配もない。
そして彼女の荷物は、あちこちに散乱。
服もラップトップもバッグも化粧道具もコートも何もかも!!
「これでいいかしら?」と私に聞いた後、靴を履いたのだがもう片方の靴が出て来ない!!! 信じられない!!
その靴を探すのに何分かかってたんだろう?

ノースカロライナのラリーには、父の出張に付いて昔訪れた事がある。
父の居たIBMを始めとする、IT都市である。
「ラリーなんかに来た事あるの?」とエミリーは驚いていた。「ああ、ラリーのIBMはでっかいよね!」と言っていた。
なんと彼女のお父さんは、富士通で働いていたのだとか。ラリーといえば、本当にIT企業勤務がほとんどなのである。
富士通勤務の堅いお父さんを持つ娘は、フレンチクオーターのバーで夜な夜な働いている。
エミリーも立派なボヘミアンである。そういえば彼女はフォトグラファーになりたい!って言ってたなあ。


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もう1人のルームメイトは、旅行客で長期滞在者のスウェーデン人の女の子。
女の子。。。と言ったらいいのかなんなのか。。。一目見て彼女はダイクだと分かった。男っぽいレズビアンである。
野太い声に態度も話し方も男性的。なんか頼れる感じ。余計な事は一切話さない。家に居る時はいつも本を読んでいる。

彼女(?)の名前は忘れてしまったのだが、マックスって感じだったから、仮にマックスと呼ぼう(笑)
このマックスは、分厚い「USA」のガイドブックを持っていて、1人でアメリカを数ヶ月かけて回っていると言っていた。
マックスは住居人の二人(ニコルとエミリー)のように、「この服どうかしら?」なんて事は冗談でも聞いて来ない(笑)

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なんと言っても整理整頓の出来ないチャンピオンはエミリーであったが、マックスがすごいのは、自分が履いた靴下を、ずーっと床に転がしている事。
拾いもせず、丸まったまま。他の服はちゃんと片付けているのだが、マックスの靴下がいつも転がっている。
もっとすごいのは、ある日裸足で入って来たかと思うと、床に数日間転がっていた靴下を拾い上げ、適当に色を合わせてまた履いて行った事。
ええーっ! それまた履くんですかーっ!! 古いっすよーっ!!
そういう所が男。。。というと、男性諸君に失礼であるね(笑) 

マックスは私が去る前日に西の方に向かって旅立って行った。
「よい旅を!」と言うと、「Thanks!!」と野太い声で返って来た。


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最後のルームメイトは、パリからやってきた旅行客のドミニクちゃん。
この子は本当に可愛かった。顔も仕草も何もかも。
ボーイフレンドと一緒に旅行をしていたが、彼は先に仕事があるので帰ってしまい、今1人で旅を続けている。

ドミニクは何故か私の事が気に入ったようで、顔を合わせると話したそうに付いて来る。
「明日はどこに行くの?」「何するの?」
私はフォトグラファーだと言うと、毎日自分の時間で動いているのだろうと察してくれたが、「もし、お昼の時間とか、お互いに近くに居たら、一緒にランチとかお茶とかしない?」と聞いて来る。
「いいわよ」と電話番号を教えると、翌日本当に、すっかり忘れていた頃に携帯メールが入る。

「今どこ? 私は○○に居るんだけど、お昼食べちゃった??」

残念ながらその時、2人はかなり離れた所にいたので、ランチするのは無理だった。
「分かった。じゃあまたね~」とドミニクからメール。

すると夜にまた、「今どこに居る? 夕食食べちゃった? 今私は○○に居るんだけど、会える?」と来た(笑)
可愛いなー。本当に。なんで私こんなに気に入られたんだろう?(笑)
自分の時間で1人で動きたいのが基本の私であるが、可愛いドミニクのためなら時間を作ろう!って気になってくる(笑)
可愛い女の子にふにゃふにゃになっちゃうおじさんの気持ちがよく分かるなーww(私はおっさんかっ!)

私はあいにくレストランに居て、1人でガンボをもう食べてしまっていた。
「今もう食べちゃったんだけど、チェック済ませたらすぐ行けるから、どこに居る?」と聞いたら、「大聖堂の前で待っている」と返事。

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お会計済ませてレストランを出て、電話をもらってから10分くらいで大聖堂の前に着いた。
すると、教会の前の階段に、ドミニクがちょっこり座っているではないか~!!! いじらしい!!
暗闇の中で私を見つけると、嬉しそうに手を振ってやって来る。

私が男だったら、この時点で絶対に恋に落ちてるんだろうな、と思った(笑)
可愛いドミニクが自分を待っている!! 旅先での出会い。
このチャンスを物に出来なかったら、男として恥だろうww

。。。とまあ妄想はほどほどにし、目の保養になるドミニクちゃんと一緒に夜の街を歩き、彼女のお土産ショッピングに付き合った。
人のお土産ショッピングに付き合おうなど、私の辞書には無い。それはドミニクちゃんだからあり得たのだ。
可愛い笑顔は人を変えてしまうのだ。。。とつくづく思った。(おっさんの気持ち)

私はその夜はジャズクラブに行きたいと思っていて、彼女と意見が一致した!
よっしゃ! クラブホッピングしよう!!
昼間に私が目をつけておいた老舗ジャズクラブ。そこへまずGO!!
音楽大好きだというドミニクちゃんは、体を揺らせて楽しそうだった。期待以上のジャズオーケストラで、私もこの夜に素敵な相棒が居た事には感謝する。
その後も、別のジャズクラブへ!
夜中過ぎに24時間営業のマックでチキンナゲットを食べて(笑)、路面電車で一緒に帰宅した。
楽しい夜だったなあ。


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ドミニクちゃんはパリでアニメーションの会社に勤めているらしい。
日本のアニメも大好きだと言う。特に宮崎駿の作品が。
スタジオジブリのことを「ギブリ」「ギブリ」と言っていた。私もどっちが正しいのか分からなくなって来た。

宮崎駿の「シロ」が好き。。。と言う。シロ。。。??
それが「千と千尋」のチヒロのことだと分かるのに時間がかかった。私も日本語のタイトルをすっかり忘れていたのだ! 英語では「Spirited away」だし。
Chihiro。。。。って、Chiはフランス語で「シ」になるし、「h」は発音されないから「シロ」になるんだよね(笑)  フランス語タイトルは「シロ」らしい。。。
それから「紅の豚」が好きだと言ってたな。

音楽とアニメの話をする時の彼女の目の輝き!! きっといい仕事してるんだろうなあ。

私がシカゴに帰る日。
ニューオーリンズの空港に居ると電話が鳴った。最後のメッセージ。
「気をつけて帰ってね! ジャズ楽しかったね!!」
なんて可愛い子なんだろうなあ。。。。男だったら、絶対に間違いなく恋に落ちてる。。。空港から引き返して彼女に会いに行こうか、間違いなく迷っているだろう(笑)

彼女は後1週間アメリカ滞在するので、「1週間で行ける所でお勧めある?」と聞いて来た。
だから、ニューオーリンズから車で行けるとしたら、テキサスのサンアントニオをお勧めした。
私は行った事が無いのだが、いつか行きたいと思っている。

彼女はその後お勧めどおり、レンタカーを借りて1人でサンアントニオに行ったらしい。
そこからメールが来た。すっごく気に入って本当に来てよかったと!!
よかったよかった!

私も時間に余裕があれば、一緒にサンアントニオまで行きたかったんだけどね。
男だったら迷わずに、そうしなきゃいけないね(爆)


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