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R.I.P. Gene Wilder

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 30.2016 映画&ドラマよもやま話
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今日、コメディアンであり映画俳優でもあるジーン・ワイルダーが亡くなった。

彼を最初に知ったのは、小学生の頃に観た映画、「星の王子さま」(1974)のキツネ役である。
このミュージカルはイギリスとアメリカの合作の名作。王子様も可愛いのだが、大事な脇役となるヘビとキツネが子供心にもインパクトを残し、パンフレットを何度も眺めて読み返し、ジーン・ワイルダーの名前を覚えたおませな小学生でもあった。
ヘビ役をやったダンサー兼振付師のボブ・フォッシーも強烈なインパクトで、白い砂漠の中で怪しい、くねくねと体を動かすダンス(彼自身の振り付け)はとても美しくて悲しかった。

この映画は子供向きには作ってあるが、私を連れて行ってくれた両親も涙を流していたほどであるから、大人が観ても泣ける。
愛らしい王子様の笑顔や笑い声と、楽しい音楽と、全体を通して流れる哀愁。

最も私が好きだったシーンが、王子様とキツネとの出会いと別れのシーン。
人間のジーン・ワイルダーが本当にキツネに見えた。
小説の中では、このキツネと王子様との会話がとてもいい。
王子様はキツネと出会った時に「一緒に遊ぼう」と声をかけるが、キツネは「おれは、あんたと遊べやしないよ。飼いならされちゃいないんだから」と言って王子様を突き放す。
王子様「飼いならすって、どういうこと?」
キツネ「きずな(=liens)をつくる、ってことさ」

これはとても深いセリフ。
キツネが「辛抱が大事」というように、時間をかけなきゃいい関係は築けないというものだ。大事なものこそ。
彼らが時間をかけて距離を縮めていき、仲良くなり、落ち葉の中でダンスするシーン。。。。いいんですねー。

王子様がキツネとお別れするシーンのセリフは泣ける。そして映画のシーンも泣ける。

(小説より)
。。。。(前略)おれにとって、麦なんて何の役にも立ちゃしない。だから麦畑を見たところで、おれは思い出すことなんて、なんにもありゃしない。それどころかあれを見ると気が塞ぐんだ。だけど、あんたのその金色の髪は、うつくしいなぁ。あんたがおれを飼いならしてくれたなら、それは素晴らしいことだろうなぁ。金色の麦を見ると、おれはあんたを思い出すだろう。そして、麦を吹く風の音も、おれには心地よく感じるだろう‥‥」

It's only withe the heart that one can see clearly. What's essential is invisible to the eye.
黄金の麦畑から顔を出し、心の友である王子様を思う憂のある顔。大人になってから何度もこの映画を観たが、やはりこの麦畑のキツネのシーンで泣ける。

後年、スティングが歌う「Fields of Gold」を聴いた時(この歌も泣けるんだけど)、私は真っ先にこのキツネのシーンを思い出したくらいだ。それほど、あのシーンは美しい。
私の中の二大麦畑は、星の王子様のキツネとスティング(笑)と言ってもよい。

ジーン・ワイルダーは著名なコメディアンで、「夢のチョコレート工場」だとかウッディ・アレンの映画にも出演している。「星の王子様」のちょい役などは、彼の主作品ではない。が、あんなに僅かなシーンで幼い私はとても感動し、その後何十年もそのシーンが大好きであり続けるってことはすごいことだと思うのだ。
だから私にとってジーン・ワイルダーは、いつまでも麦畑の中のキツネさんである。

金色の麦を見ると王子様を思い出す、とキツネが言ったように、私は麦畑というとあの映画のキツネを思い出す。


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