ランタナ

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 07.2011 花&植物
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いかにもトロピカルな花、ランタナ。
花びらの色が次々に変わる、レインボー花。

オーストラリアのクイーンズランド州に住んでいた頃、この花は害草として疎まれていた。
中南米原産のランタナの種が入って来て、オーストラリアの熱帯林にはびこり、在来種をおびやかしているからだ。

ランタナは非常に繁殖率が高く、茎が横に横にと伸びる。
鳥の糞による拡散も広く、人の手に負えない森の深部にまではびこってしまう。

「ランタナを見たら引っこ抜け」とまで教わった。
色の綺麗な花だけど、オーストラリアではやっかい者だった。

オーストラリア生活のおかげでやっかい者のイメージが強く叩き込まれ、ランタナを見ると「ぎゃっ! 害草だ!」と今でも思ってしまう。

シカゴでは公園の花壇でたまに見る程度。
種が飛んで至る所にはびこる。。。。。という話は全く聞かない。
なぜなら、シカゴは亜熱帯じゃないから。

シカゴの冬は厳寒で、どんな種もほとんど死滅する。
死滅しないで生きのびるのは、原産のこの地に適した植物。熱帯に適した植物は冬に耐えられない。

だからオーストラリアのように、ランタナ被害を心配することもない。
花壇の中で出会っても、ちょっとホッとする。

日本ではこの花が雑草のように生えているのを、あちこちで見られるようになったらしい。
動物と同じように、植物も外来種が大好きな日本人は、自然界への影響も考えずにどんどん輸入し、「美しいから」「可愛いから」という理由だけで家の花壇に植える。

その種が、風や鳥によって運ばれて、数年後に日本の自然を脅かす事に加担する事を考えないで。

高温多湿の亜熱帯となってしまった日本において、ランタナは天国であろう。
中南米からお引っ越ししても、住める場所は沢山あるのだ。
そうやってこの花は、日本の在来種の住処を奪い取りながら、生き残っていくのであろう。日本にはオーストラリアのように駆除しようなんて動きもないし。

シカゴの花壇の中を覗きながら、日本のランタナの行く末を案じるのである。
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