カタカナ表記(1)

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 20.2011 「ブラック・カルチャー観察日記」出版・執筆日記
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出版への過程は、前・中・後があるとしたら、後半戦の前半が始まったといったところか。
前半戦である執筆活動はとっくのとうに済んでいる。
私の原稿は固有名詞の英単語が多い箇所もあったので、それは編集者に任せてカタカナ表記に直してもらった。
そんな編集作業も一通り終わり。

日本語というのは、外来語が非常に多い。
中国人はコンピューターも漢字にしちゃうし、マクドナルドやシティバンクなんて固有名詞も漢字にしてしまう。
だけど日本語は、やたらと長い外国語も分けの分からないカタカナに置き換えてそのまま定着。。。。なんてことがざらだ。

やたらとカタカナに置き換えるのはどうかと思う文化だが、人の名前など固有名詞は仕方ない。
ところで「James」は「ジェームズ」なのか「ジェイムズ」なのか「ジェームス」なのか「ジェイムス」なのか。
ブログなんかでは個人で耳慣れた文字をカナにすればよいのであるが、出版となるとそうはいかない。
しかも出版社によって、取り決められた表記があるところもあって、私が勝手にカナ表記に置き換えるわけにもいかず、ここは編集者の編集に任せた。

大体、外国語を「元の発音に近い感じ」でカタカナにするのは元々無理がある。
その無理なことをやらなくては、これまた無理な世の中なのである。
どうせ無理なら、高村智恵子が入院していた「ゼームス坂病院」みたいにJamesを「ゼームス」と呼ぶ(表記する)くらいのぶっとんだ日本語感覚が私は好きなのであるが、私の本の中ではJamesはゼームスさんにはならないことは確かだ。

ところで「絶対におかしい」と思う人名カナ表記はいくらでもあるが、あまりに表記が発音から遠くて、そしてその「間違いさん」があまりに世界的に有名な人のトップは、Kurt Cobainだろう。
なんでこの人が「カート・コバーン」になるのか。しかも長年どっぷり定着。
最初のアルバムから買ったほどのファンであるが、デビューの年からカナ表記がおかしく、途中で訂正する人もいないままカートは亡くなり、その後もずっとコバーンである。
あえてカナで書くなら「カート・コベイン」のはずだ。
しかも、バンド名のNirvanaも、日本では「ニルヴァーナ」ときた。
「バ」を「ヴァ」にするくらいの機転がきいているのなら、どうして「ナヴァーナ」が「ニルヴァーナ」になるのだ?
「ir」の発音は、「girl」の発音と同じである。中学一年で習う単語の発音だ。
音楽雑誌が最初に使い始めたのかどうか知らないが、この方法で行くと「ガール」は「ギルル」になる。。。。いいな、それも(いいのかっ!)
バンド名も個人名もいい加減に表記されたカート君は、天国でさぞかし納得いかないことだろう(日本語分からないからいいのか。。。)

それから「スカーレット・ヨハンソン」ね。
彼女はヨハン・シュトラウスのようにオーストリア人でもドイツ人でもない。
なんでアメリカ人で英語名の彼女の名を、ドイツ語読みするか? わざわざ。
「Johansson」の「J」は、しっかりと「ジョン」みたいに発音してあげようよ。
どちらかというと、アメリカ人は「h」の発音を落とすので、「ジョハンソン」よりも「ジョアンソン」っていう人もいるけれど。

売れてない人は間違われても知りません(笑)
だけど、それなりに毎日のようにどこかで記事になっている名前くらいは、「近い」表記は必要だよなあ。

それから地名の「San Jose」も気になる。
日本からの直行便もあるシリコンバレーの地。なんで「サンノゼ」?
日本人は、よく分からないところで「J」をの発音を勝手にドロップする。
これは見ての通りスペイン語なので、「サンホゼ」ですよねえ。
「サンノゼ行きの切符」と言って、「全然通じなかった」と言っていた日本人がいた。そりゃそうだと思う。

ここら辺の間違いに比べれば、ジェイムズなのかジェームスなんかなんて、どうでもよくなってくる。
ゼームスさえも、全然間違ってないような気がしてくる。全然、近い。

ま、私の本には、カート・「コバーン」は登場しないからいいんですけれどね(笑)

先日とある翻訳者が、「ミュージシャンのJohn McGeochは、日本語表記はマクガフで通っているみたいだけれど、発音に近いのだろうか?」と言っていた。
これは難しい名前だねー。
あまり無い苗字であるし、しかもミュージシャンの知名度も高いとはいえない。

McGeochはM'G-yochとかM'Gee-uchとかって発音するようだから、「マギヤック」とか「マギアック」になるのでしょうかね。
少なくとも、「マクガフ」では。。。。ない! 「ch」は「ク」ですよっ!
日本人はやっぱり、どうしても英語をあえて遠いドイツ語読みにしたい傾向があるようだ。
しかも、一部分だけ、ビミョーに(笑)


そんなこんなで、私が原稿の中で英語のままで表記していた固有名詞がカタカナに変更されているのを見直して、ちょっと智恵子やカートを思い出したのでした。


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