代官山 LA CASITA

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 25.2010 東京・懐かしの店
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代官山のメキシコ料理の店、ラ・カシータに初めて行ったのは、大学生の頃である。
この店には何度も、デートで来た事があるのだが、一番最初にここに連れて来てくれた人を思い出せない。

2番目に一緒に来たのは、アメリカ人のトムだった。
当時、この店はヒルサイドテラスの向かいにあって、旧山手通りに面して広いテラスがあった。
テラスには大きなテーブルがあった。

トムと私はテラスで食事をしていたが、途中で雨が降り出したので中に移動した。
東京の梅雨時に、本場メキシコのように外で食べるのは無理があるのかも。
雨の前に、高い湿度でトルティーヤチップスがすぐに湿気たのであった。。。。

トムは知的な人で話していて面白いのだが、何かがちょっと物足りず、好意は持てても愛情は持てなかった。
度重なるデートの誘いで余計に冷めてしまい、結局ふってしまった。
アメリカのペンシルバニア大に戻って、法律学科を卒業し、結婚した。。。というのは、数年後に風のうわさで聞いた。
ラ・カシータといえば、トムを思い出す。

メキシコ料理を初めて食べたのは、LAにホームステイしている時だった。
ホームステイ先のファミリーが、メキシカンだったのである。
そこでいきなり本場のホームメイドのメキシコ料理の洗礼を受けたので、ラ・カシータの料理は美味しいけれど洗練されすぎた感じがした。

しかし、東京ではあまり食べられないメキシコ料理を食べるのには、ラ・カシータは最適の場所だった。
イタ飯ブームや、アジアのエスニック料理ブームやらで、やたらと色んなレストランが増えた東京であったが、それに比べるとメキシコ料理の店の増え方はとても地味。
日本はメキシコ人にとって出稼ぎ先ではないし、店でメキシコ人が働いている訳でもないし、日本にとってメキシコ文化は、まだまだ遠いのである。
メキシコ料理を日本に紹介した第一人者としての貢献度は大きい。

後にメキシコには、何度か旅をした。
メキシコで美味しかった料理といえば、超高級レストランのシーフードよりも、市場の安い屋台料理であった。
屋台のタコスの香ばしい事!!

シカゴもメキシコ料理パラダイスである。
アメリカ一のメキシコ移民人口を抱える都市。
メキシコ料理が美味しくないはずがないのである。
どんどん膨らんで行く、メキシコ人居住区。
アメリカナイズされていない、本場メキシコ料理がそのまんま食べられる。
店の人も英語は話さない。
スペイン語が飛び交う店内。
何もかもが安く、そしてとびきり美味しい。
こうでなくっちゃ、メキシコ料理は。
やたらとアレンジして高級にしたメキシカンレストランもあるのであるが、そういう店の料理が美味しい訳ではないのである。

テラスのあったラ・カシータは間もなく、その近くのビルの2Fに引っ越し、ヒルサイドテラスを眺めるテラスは無くなった。
室内も小さくなり、2人用のテーブルも、料理で埋まると隙間が無い程小さかった。

もう今は、日本に帰った時に「メキシコ料理が食べたい!!」と思う事は絶対に無いと思う。
だけど私も、ラ・カシータで「おお、久々にメキシカン!」と喜んでいた時代があったのだ。
こういう記憶は大切にしないとな。
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