侘び寂びのもみじ

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 01.2011 秋・紅葉
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秋の夕~日~に~♪

寺~山~修~二~♪


小学生の頃流行った(?)替え歌。
おかげでオリジナルの前に寺山修司が出て来るようになってしまった。

この歌で寺山修司を知ったのだった。
当時は「だれ??」と思っていたが。



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こちらのメープルやオークの紅葉を見ても決して頭に浮かばないこの歌。

だがモミジを見ると、不思議とこの小学校唱歌が出て来るんだね。
日本の秋を思い出すというか、この木の下だけ「和」になる。



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毎春、桜の花を見ては「なんとまあ繊細な。。。」と思って感動するが、秋はこのモミジの葉っぱを見て「これまた繊細な。。。」と感動する。

メープルの葉は、そりゃあ派手で明るくてパッとする。
幹も太くて背が空に向かって伸びて、見上げると晴れ晴れする木だ。
だけど、このモミジのような繊細さはない。

メープルの枝には、子どもたちがよく登る。
そう、枝振りといい、大地を抱え込んでくれるような安定感がある。

モミジの木には登れない。
人間の体重を支えてくれるような枝ではない。
モミジはあくまでも、目で愛でる木。


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春の青葉も柔らかく、秋の紅葉もうっとり。
そして落ち葉になっても美しい。

メープルに比べると、落ち葉の上を歩く時の音も柔らかいんだよなー。
メープルの葉っぱは堅くて厚いので、落ち葉になるとガサゴソした音がすごい。
その上をリスが走り回るのだが、ガサガサガサガサッと、かなり騒がしい。
「侘び寂びがないんかいっ!」としばしば思う。


我が家には庭はないけれど、もしあったらモミジを植えたいなあ。
やっぱり桜とモミジかな。
そして柴犬を飼う(笑)
もろ「和」じゃないかっ!

そうねー、繊細さに欠ける国に住んでいると、時に出会うこういう繊細な美に会うと、「和」に惚れてしまうのである。

日本の伝統工芸品が優れているのは、日本の自然が繊細だからに他ならない。
昔から「アーティスト」たちは、自然から感化されていたのである。自然が先生なのだ。

自然がこれだけ細かくてよく出来ているのだもの。
人間は、それ以上の美を作りあげたいという思いから、技術を磨いてきたのだ。



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パリで活躍していたデザイナーの高田賢三が、パリ市内に思いっきりの日本家屋を自宅用に建てたことがある。
それこそ本当に、書道家が住みそうな家屋に、日本の庭。

あれだけの美の都にて、あれだけ派手な花柄の「洋」服を作り出して来た賢三さんが、最後に行き着く所って侘び寂びの日本家屋かー、と思ったものだ。

年齢を重ねると(笑)それが分かる。
私には侘び寂びの(侘び寂びの美を作り出すことほど、年月もお金もかかる)日本家屋も庭も作れないので、シカゴでは稀なこのモミジの木の下でしばし夢想することにしよう。



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