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東京慕情・神田

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 15.2012 東京散策
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今回は、「坊ちゃん」も下宿していた神田編。
神田と言っても、一括りに出来ないほど広い。面積の広さではなく、多様という意味で。
日本橋に人形町、牡蛎町、馬喰町、小伝馬町。。。。。と数多くの町名があるように、神田にも実に多くの町がある。
昔は日本橋区◯◯町、神田区◯◯町。。。と呼ばれていただけに、町ごとに文化も商いも違った。

そんな奥深い江戸の文化の中心地、神田。

東京都制などによって、数多くの由緒ある町名が消えてしまったのは、日本橋も神田も同じ。
だけどまだまだ、江戸の名残ありき名が存在する。今回はそんな須田町、多町、司町、紺屋町あたりを。
これらの名を聞くと、「内神田」とか「外神田」とか、「◯丁目」という名がいかに味気ないか。。。。と、江戸っ子の一人として嘆いてみる。



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下町に行くとまだまだ見かける戦時中の防火用水槽。
65年以上経った今もしっかりとしたコンクリート作りなのは、焼けたり暴風で飛ばないため。
必要なくなった今は、植木鉢代わりに使われていたり、そのまま放置されていたり。
東京の下町は、当時木造家屋が密集していてまたたくまに火が広がった。
東京空襲の激しかった時代の名残。



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ここら辺は、小さな印刷工場が多い。
かつてはもっと密集していたのだろう、と思う。
神田には神保町という本屋街や大学も多く、こういう印刷会社はヒマなく潤っていたのだ。

窓の中に見えるのは、版木?
歴史の古さを感じる。。。。



神田界隈が好きなのは、どこか自分が生まれた街、日本橋に似ているからだと思う。
私が生まれた頃は既に、近代的な建物があちこち建ってしまってはいたものの、古い家屋も合間に残っていた。
すこぶる「経済成長」と「町民の古い歴史」が合わさった、東京でも他の街では見られないフラジャイルなアンバランスさがあった。
それが私の中の「郷愁」で、神田界隈は私の郷愁アンテナをピリピリさせる。
不思議なもので、「江戸」らしい所にいたのは幼児時代までなのだが、その郷愁というものは祖父母や親の記憶を受け継ぐのかな、と思う。


神田と日本橋界隈が似ているのは、古い建物の雰囲気もそうであるが、ときどき現れるすごいモダンな近代建築。
アーチ窓に円柱。。。というようなファサード。それが小学校だったり、元市役所だったり病院だったり。
「モダン」という言葉自体がもう古いのだろうが、江戸の文化の中心は神田や日本橋にあったのだなあ、と感じさせるものの一つ。「粋」という言葉が似合っていた頃のお話。



ときどき現れるこういう物件。

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ディズニーランドのシンデレラ城に感激しない私は、こういうものにしびれる。

これは隣の建物が無くなってしまったから見せる「脇」の部分。
このデザインだけで「モダン」ということが分かる。
で、正面に急いで回ってみると。。。。

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おおおー、これこそ昭和モダン。
こういう建物、いっぱいありましたよ。

非常に洒落ているのだが、耐久性の問題でどんどん東京の街から壊されて姿を消して行く。
これもネットをかぶっているところを見ると、取り壊し決定なのか。

ステキなファサードとアーチ窓。
なんのビルだったんだろう。昔は、小さなオフィスビルもこんな形をしていたものだ。



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ドアには鍵がかかっておりました。入れません(不法侵入する気かいっ!)

アメリカですと、こういう放置(?)された廃墟(?)があると中に入ってしまう私。
廃墟フェチなもんで。
なんでしょうね。。。アメリカって所はそういう管理に甘く、「怪我しても自己責任だよ」みたいに目をつぶってくれることが多い。
好き好んで廃墟に入る人って、ホームレスか廃墟好きフォトグラファーくらいしかいないんだけど。

でも日本の廃墟は、きちんと管理がされていて、不法侵入されないようにしっかり守られている。
日本ってさすがだなあ。「管理」っていう点がきちんとされている点。
市民のお行儀もいい、ってことでしょうが。

今日なんて私、近所の工事中の土地の前の歩道で、びろーんと折れ曲がったフェンスの針金の先が顔に当たりそうになってビックリしましたよ。
目に入ったら失明じゃーっ!!! と怒ったところで誰もいない。はい、歩く方が気をつけましょう、という国でございます、アメリカは。



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ここはサカエヤミルクホール。

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ミルクホールというのも、衰退の一途をたどっている。
名前がいいね、ミルクホール。
ミルク、すなわち牛乳がまだ贅沢品だった時代のお店。
「牛乳は体にいいですよー」と、西洋人を見習って、日本人の体質改善のために明治政府が推奨していたのだ。
その頃に沢山ミルクホールというのが出来たのだが、いまや店に行ってわざわざ「ミルク」を頼む人は少ないだろう。
このお店まだやっているのだけれど、行ったのが日曜日だったので閉まっていた。



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そして神田といえばガード下。

美しき赤煉瓦高架の下に自販機の列。
これぞジャパーン!!
そう、自販機につい反応してしまうのは、一時帰国の身の悲しい性ね(笑)



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ここはガード下の飲み屋街の中でも異彩を放つ今川小路。

居酒屋と民家が一緒になっているような、だけど半分以上は廃墟と化しているような路地。
ガード下の物件は格安というけれど、ここは戦後のどさくさの中で人が住み始め、商売し始めたような雰囲気満載。

人生のほとんどを私鉄沿線の、閑静すぎる(苦笑)住宅街で過ごしたもので、私の血はカオスというものに飢えている。
無秩序、無法の人間が生み出す混沌に。
平和や美が取り柄の、計画されて作られた郊外の秩序ある住宅街には、そんな香は一つもありませんから。
環境のすこぶる良き住宅街には、それなりのよさは整っておりましたが、まあ人は、無い物ねだりをするものです(笑)。混沌の中で育っていたら、こんな風には思わないのでしょうね。



ガード下に灯りのともる頃。
古本街から歓楽街まで。神田の濃厚な文化の層の厚さ。
This is my kind of town.


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