Cannoli

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 20.2012 アメリカの味/外食
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シカゴは昔アル・カポネの街だったことからも分かるように、イタリア系移民が非常に多い。
ニューヨークのリトルイタリーがもうイタリア人街でなくなっているのと同じように、シカゴのあちこちにはまだイタリア人街が残っているものの、コミュニティとしてはもう規模がどれも小さくなってしまっている。

ここの「元」イタリア人街も、いまは中国人の居住者の方が多い。
かつての「移民街」には、新しい移民がやってくる。移民の国の避けられないサイクルなり。

そんな、中国人居住区と化した一画に、まだポツリポツリと見かけるイタリア系の店。
床屋だとか、ピザ屋だとか、メンバーズクラブだとか、雑貨屋とか。
かつては沢山イタリア系の店がひしめき、イタリア系で賑わっていた界隈なんだろうなあ。。。と想像してみるが、もう想像すらも難しい。

住宅街の中にポツリと生き残っているデリ兼レストランがある。
パスタや自家製ピクルスやらコーヒーが並ぶ普通の雑貨店。その奥にチーズやハムを売るデリ。
店のちょっとしたスペースにテーブルと椅子を置き、デリで作ってもらったサンドイッチをかじる。
そんなとてもイタリア風の店が、かつてはNYにも沢山あったし、シカゴにもあった。ところが代が替わってどんどんそんな素朴な店も減って行き。。。。
店が新装されてしまうと、確かに綺麗にはなるのだけれど、壁にも床にもテーブルにももう味はなくなり、なんだかどこにでもある店になっちゃうのね。。。。残念ながら。

この店も、昔はデリと雑貨屋がメインだったのであろう。
テーブルが置けるスペースを広くして、レストランのコーナーを大きくした。
とてもカジュアルだけれど、ダウンタウンの店では味わえない美味しい家庭的なイタリア料理が味わえる。




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この日は他で食べて来ちゃったので、ここでコーヒーでもしようとやって来た。
コーヒーはLavazza。 illyの方が美味しいとか言う人もいるであろうが、Lavazzaはなんてたってillyよりも歴史が古い。
イタリア系がシカゴに移民して来た時代には、illyなんてなかったのだよ。
彼らは今でも頑固にLavazzaを愛する。

カノーリは有名なシチリアのスイーツ。
シチリアを旅していたときはよく散策の合間にBarで買って食べていたものだ。

カノーリというデザートを最初に知ったのは、映画「ゴッド・ファーザー・パート3」だ。
映画の中で、タリア・シャイア(別名:ロッキーの妻。あるいは、コッポラ監督の妹)扮するコニー・コルレオーネ(パート1ではDV夫にやられて泣いてばかりいたのに、すっかり貫禄つけてしたたかな女性に変貌している)がオペラ観劇中に、自分のゴッドファーザーであるドン・アルトベッロを殺すシーン。
オペラ会場の外ではドンパチが鳴り響いているシーンなのだが、このシーンはドンパチでない。
ドンを殺すのは、コニーが渡す毒入りカノーリ。「お願い、死んで。早く眠って、ゴッドファーザー。。。」とオペラグラスで様子を伺うコリーが怖い。女は化ける、という意味で(笑)。

この映画のおかげで、シチリアの街角にどこにでもカノーリが売られているのを見た時は感動したが、どうも「カノーリ→オペラ→殺人」と図式が出来上がってしまっていて、オペラまで観たくなってくる。
あの有名なシーンに出て来たオペラのマッシモ劇場には、パレルモ滞在中にはもちろん行って来た。
カノーリ食べてオペラ鑑賞ってのはいいけれど、やっぱり美味しいカノーリで殺されたくはない(笑)

ちなみに、カノーリはカノーロの複数形で、一つなら本来「カノーロ」となるべきだが、ここはアメリカ。
一つでもカノーリ(苦笑)。



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