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「憧れ」がないからできること

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 07.2012 「ブラック・カルチャー観察日記」出版・執筆日記
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人はなにかを紹介するときに、「とても好きだから」「いいから」という理由でする場合がほとんどだろう。
好きで好きでしょうがないものを、同じ好きな人と共有したい。
自分がよりよく知っている「いいもの」を、「もっと知りたい」と思っている人に紹介したい。

好きな文化だから紹介したい。
憧れの国だから、もっとより知ってもらいたい。
ほとんどの異文化紹介エッセーなどは、それが基本にあるだろう。

私の著書「ブラック・カルチャー観察日記」を読んでくださった方はお分かりだと思うけれど、私の筆は「憧れ」などから始まってはいないのである。

ブラック・カルチャーに憧れて黒人男性と結婚したわけではないし、黒人音楽が好きでこの世界にやって来て黒人と知り合ったわけでもない。
世間で流行りのいわゆる「ブラックカルチャー」というものならば、日本にいる、アメリカにもまだ来たこともない、黒人コミュニティなどさらに来たこともないような若者の方がずっと詳しいはずだ。
本書にも書いたが、私はそういうものには、ことごとく疎い。

海外に紹介されるもの、輸出されるもの、あるいは海外から輸入するものというのは、いずれにせよ「選択して」紹介される。
商業的なものならばきちんとしたマーケティング調査の元に、そうでなくてもニーズがあるからこそ輸入される。
そういう「カルチャー」が本物ではないとは言わない。それも一部だ。堂々とした一部だ。

だけれど、どれだけ「紹介されていない部分」というのが「ブラックカルチャー」の中にもあることか。。。と思ったから書き始めた。
そもそも、「紹介されないもの」というのは、カッコ良くないから紹介されない場合もあるし、流行りそうにもないからでもあり、その社会の「恥の部分」だからでもあり、「中にいる人間」が「知られたくない」と思っているから外に出ないということもある。
そんなマイナス部分ばかりではないが、「外に出て行く」カルチャーがある一方、「ずっと中に停滞する」カルチャーもあるってこと。

私がブラックカルチャーにそもそも「憧れ」を持っていたならば、きっと「見たくなかった」部分かもしれない。
私にだって好きな物は沢山あるから分かるけれど、好きな物に裏切られた時は「見なかったことにしよう」という力が働く。美化しようという力だ。

またレビューを書いてくださった方がいます。
ひらげ日記のレビューより。
「コミュニティの日常を切り取る著者に、「ブラック・カルチャーの本質を明らかにしよう」といった気負いはない。異文化との出会いを、「こういうものだ」と決めつけではなく、「こういうこともある」といったエピソードの積み重ねとしてさらりと描いていく。こうした書き方ができたのは、著者がもともとブラック・カルチャーに対する憧れを持っていなかったということもあるのだろう。」



「こういう書き方ができたのは、著者がもともとブラック・カルチャーに対する憧れを持っていなかったということもあるのだろう。」

。。。。それは大きいと思います。
「憧れ」を持って書いたら、それは全然違ったものになる。
「憧れ」というのはとてもステキな感情だけれど、見たくないものは見ないようにしたり、いい方に解釈したりしてしまう思考回路も生み出す。
「憧れ」は大きなパッションだ。それがある故に、困難も乗り切れるパワーにもつながったりする。
私の場合、ブラックカルチャーに憧れがない分、つらい部分もあるのだが(笑)、元々美化していないので「裏切られる」ということだけは味わわないだろう、と思う。
「恋は盲目」状態の、異文化(ブラックカルチャー)賞賛エッセーのようなものは、最初から書くつもりはなかった。
いわゆる流行りの「ブラックカルチャー」に関して全く疎い私が、このような本を書く機会を与えられたことにも感謝です。


それはそうと、発売から半年以上が経つのに、まだブログにてレビューを書いてくださる人たちも絶えず。
嬉しい限りです。
どんどん広がって色んな方たちに読んでいただければ、と思います。



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