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Chicago Blues Fest. Day 3

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 19.2012 人々
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Lil' Ed Williams

名前の通り、とても小柄な人だけど、「音楽に体躯は関係ない!」と思わせてくれるミュージシャン。
(実は、ここのところUEFA EURO(サッカー欧州選手権)を観ながら改めて、「サッカーの勝敗に体のサイズは関係ない!」と思っていたところなのでww)。

さて、ブルースフェスティバル日記。最終の3日目。

かつては全4日間あったのだけれど、ここ数年3日間にしぼんだ。
無料のフェスティバルなのだが、この不況でなかなかスポンサーがつかない、というのが大きな原因だ。
まあ、慣れて来ると3日間がだれずにちょうどいいかな、という感じもする。



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Eden Brent
見かけにはよらず、なかなか迫力のあるボーカルスタイルだった。




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シカゴでは結構あちこちに顔を出しているLurrie Bell

こちらでは「ラリー」に近い発音なのであるが、なぜだか日本では「ルリー」という表記で通っているようである。
日本語の人名表記(人名に限ったことではないが)には「なぜここまで遠い表記に?」というものが多いのであるが、浸透してしまっているものはしょうがない。ここでは「ルリー・ベル」としよう。

ルリーさんのライブは初めて観る。
で、一目惚れしました(笑)
ギターにも、歌にも。

こういう泥臭いブルース、大好き。

彼のお父さんは、有名なブルースハーピストのCarey Bell(2007年没)。

恵まれたブルース環境に育ち、ルリーも若いうちから音楽の才能を発揮させる。
だが、よくあるパターンと言ってしまえばそれまでだが、サクセスストーリーとは裏腹にアルコール中毒とドラッグ中毒でボロボロに。
約束されたギグに現れない。。。ということが続き、仲間や店からの信用は失せ、次第にこの仕事から遠ざかって行く。

長い間依存症と闘っていた彼だが、ユダヤ人の女性(その後結婚)の助力を得て、15年程前に復帰。

人生いろいろあると、人間は実年齢よりも老けさせるのだと思うが、ルリーも53歳という年齢よりは老けて見える。
だが、彼の人生の困難や地獄が、ルリーのブルースにさらにすごみを増しているというか。そういうものを感じさせるのだ。

ただショーを楽しむだけでなく、丁寧に丁寧に魂をこめて歌うルリーの声にもギターの音色にも哀しさが。
アルコール依存やドラッグ依存は体になんの利益ももたらさないけれど、何か一ついいことがあったとすれば、彼の場合はブルースの深みじゃないか。
単に、有名なブルースミュージシャンを父に持つ苦労知らずの二世のままだったら、こういう重さは出なかったかもしれない。
長い間この業界に干されていなければ、個人的な多くの問題を抱えていなければ、間違いなくスターになっていたと思われる才能なので、こういうブルースにはなっていなかっただろう。




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派手なパフォーマンスをする人ではないのだが(表情もボクトツとしている)、終わった時に立ち上がり、とても嬉しそうな顔をして観客を眺める。
胸を打つ演奏の後にこの顔。泣けて来る。

神様は、素晴らしき才能と引き換えに、弱さを与えるのだろうか。

彼は完全に問題を解決した人ではないので(アルコール、薬物はそう簡単には切れないのだ)、彼の調子のいいときに(苦笑)、またライブを観に行きたい、と思った。



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Chick Rodgers。

ブルースの黒人女性シンガーって大柄が多いのだけれど、この人は小柄。 アジア人のように小柄。
だけど、再度言うが、音楽に体躯は関係ない(笑)。
ボリュームのある張りのある歌声。


昨日のブログで、ブルースの黒人女性シンガーは撮るのが難しい、と書いたが、ここに載せるのはそうでない人たちです(笑)。
フォトジェニック!!。。。とまでいかなくても、フォトグラファー側の挑戦(いっちょキレイ(魅力的)に撮ってやるぞ!という)が叶う人たち。
「挑戦」が叶わぬ被写体の、「ありのまま」の迫力を載せようかと思ったが、やっぱりちょっとキョーレツ過ぎるので。。。(苦笑)




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大御所、ブルースサックスプレーヤー、Eddie Shaw

サックスはもちろんなのだけれど、彼の歌がよい。
しっぶい声で観客を酔わす。



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シカゴの女性ブルースシンガーの中で、トップ10に入るNora Jean Bruso。

背も高く体格もよく、だけどなんとなく愛嬌のあるお顔。
彼女の歌はすごい迫力。
彼女が歌うと生温いミシシッピデルタの風を感じるほど、泥臭いブルースシンガー(好み)。

ココ・テイラーのトリビュートで歌ったのだけれど、彼女はきっと将来ココのようになれるのではないか。




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宴もたけなわ。
いよいよラストのステージの前に、なんとシカゴ市長のラーム・エマニュエルがご登場。

昔からオバマの右腕と呼ばれ、ホワイトハウスでもオバマの首席補佐官だった。が、シカゴ市長選が始まった時にあっさり補佐官を辞任し、市長へ。
いつか大統領選にも出るんじゃないかな、と思わせるやり手政治家。

彼の弟はハリウッドの辣腕プロデューサーのアリ・エマニュエル。
この弟もその世界では有名なやり手で、人気テレビドラマEntourageの主人公のモデルにもなっている。

ユダヤ人のいい所も悪い所も受け継いだ(2人とも、かなりの毒舌、押しの強さ、いい意味でも悪い意味でも雄弁家、で有名)、とってもユダヤ的な人物だ。
シカゴもユダヤ系の市長は初めてだが、彼の腕で是非苦しい財政を立ち直らせる方向に導いていただきたいものである。



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エマニュエル市長の紹介で現れたのが、今年のフェスティバルのトリ、Mavis Staples。
彼女はザ・ステイプルズ・シンガーズというゴスペルグループ出身。

ゴスペルといえば、夫の母の血肉になっている音楽だが、黒人教会に所属している人たちでこのグループを知らない人はいないだろう。
それほどシカゴ黒人社会では人気があり、有名なグループだ。

夫と彼の弟は小さい頃、このメイヴィスの従姉妹にベビーシッターしてもらっていたそうだ。



これで今年のブルースフェスティバル日記はおしまい。
暑くて熱い3日間だった。
この祭典が終わって、いよいよ夏を迎える。 今週は夏至ですね。



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