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リキテンスタイン回顧展

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 21.2012 日々あれこれ
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シカゴ美術館でロイ・リキテンスタインの回顧展が開かれているので行って来た。

彼の作品は至る美術館で観て来たが、ここまで揃った展覧会は彼の死後(1997年没)初めてとのこと。



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ポップアートと呼ばれる彼のスタイルが完成する初期の作品、「Look Mickey」を始め、珍しいデッサン画やら彫刻も充実した素晴らしい展覧会。



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あまりにも有名な「Ohhh Alright」であるが、デッサンを観れるのは貴重。
もちろん、完成品(?)の方も来ていた。



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彼はマティスやピカソやモンドリアンにも影響を受けている。

私はマティスの金魚の作品が大好きなのだが、リキテンスタインの手にかかるとこういうポップアートになる。
これも好き。


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これはピカソかと思うようなデッサン画。

かなりキュビズムな作品もある。
コミック漫画を素材にした一連の彼のスタイルが出来上がるまでの過程が見られて面白い。



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私がリキテンスタインの絵と出会ったのは、小学生の時の同級生の家だった。
あれは小4か小5の頃だったと思う。自分が油絵を習い始めた直後だった。

絵画好きの両親のおかげで、うちにはモディリアーニやゴッホやゴーギャンやピカソから、イタリアンルネッサンスのミケランジェロ、ラファエッロ、ダ・ヴィンチなどの画集が揃っていたが、ウォーホールやリキテンスタインなどのポップアートはなかった。

それゆえに、友人A子宅の玄関に飾ってある大きな女性の顔(しかも大きな号数の絵)を観た時はショッキングだった。
あの時代、大体家に飾ってある絵というのは、ルノワールだとかセザンヌだとか(もちろんレプリカだが)が多く、子供の目にもそれは慣れていた。
だがA子宅の絵は、漫画のような絵。しかも、赤、黄、青の原色。そして絵に吹き出しがあって英語の台詞がある。
とっても「モダンなもの」というのは子供心に分かったが、それが誰の絵かはそのとき知らなかった。



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A子が、「これはお父さんのお友達が描いたの」と言っていた。
A子のお父さんは世界的に著名な彫刻家なので、なるほど、と思った。

のちにリキテンスタインを知った。
ああA子の家にあったのは、かのリキテンスタインのオリジナルだったんだー。。。と。
小学生の時分で、リキテンスタインのオリジナルを美術館ではなく、人の家でしょっちゅう観れたということは、とても贅沢なことだったと思う。

おそらく彼女の家には、その他にも著名な芸術家の作品がいろいろ飾ってあったのだと思う。
だけど他の絵は覚えていない。
玄関のリキテンスタインが、あまりに強烈な印象だったから。



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東京都現代美術館がリキテンスタインの絵を6億円(!!)で買ったことは記憶に新しい。
ちょっと出し過ぎじゃないの?と思ったが(笑)

こういう回顧展で沢山彼の絵を揃って観られるのは嬉しいが、ふとA子宅を思い出すと、リキテンスタインの絵も一般宅に飾られている個人所蔵の絵の方が圧倒的に多いはずだ。
そういう絵は、ほとんど一生一般の人の前には姿を現さないことだろうけれど。



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私の好きな作品が来ていた! 「Alka Seltzer」

リキテンスタインはウォーホールと同様、アメリカの消費文化の象徴をモチーフにした。
日常的にあるもの。ホットドッグ、スニーカー、ミッキーマウス。。。。。etc.
そして、これはアルカセルツァー。
アルカセルツァーというのは日本ではあまり聞かないかもしれないが、アメリカではポピュラーな鎮痛剤。

二日酔いに飲む人もいれば、頭痛止めに飲む人もいる。
大きな白いタブレットを水の中に入れると、シュワーッっと融け始める。そのきつい炭酸水のような味の水を飲むわけだ。
私も昔よく飲んでいたけれど、最近お世話になっていないな。

映画「Taxi Driver」でも出て来る。
小説にも出て来る。
アメリカの「日常」の一こまというか。

日本でいえば、正露丸とかに値するものかも。
一家の常備薬。最近飲んでなくても、日本人なら飲んだことは必ず一度はあるよ、みたいな。その味と匂いは知ってるよ、みたいな。


我が夫も、風邪をひくと「Alka Seltzer買って来て」と言う。

それだけアメリカでは、「なんでこんな物をアートのモチーフに??」という代物である(笑)。




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展覧会の最後の部屋に、ヌードだけを集めた「ヌード部屋」があった。

この部屋に入って来た白人家族5人(娘3人、一番上が12歳くらい)。
慌てて親が子供たちに「あ! 見たらダメ! 目をつむりなさい!!」と命令した。

ええーっ!! まじっすかー??
ヌードっていっても、ポップアートのヌードですよ。
ルノワールの裸婦像だって芸術的に見るべきものなのに、リキテンスタインのこのヌードが子供に悪影響ですか??
アメリカには、信じられないくらいに保守的なクリスチャンが多く、もう絶対にヌードは御法度なのだ。



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しかし、ヌードがダメなら美術館に来るなよ、と言いたい。
観光客というのは、アートに興味がなくとも「とりあえず美術館」というのはあるだろうけれど。

だって美術館って、ギリシャ彫刻の所を歩いてもヌードだらけだし、古代エジプト絵画だってヌードだぞ。
中世の宗教画の所に行ったって、男性は腰布一つだ(それならいいのか? 結構エロいと思うが)。
そのたびにあの親は、子供たちに「目をつむれ!」と言うのか?(苦笑)。

子供の頃から画集でヌードなんて随分観て来た私。
親によく美術館に連れて来てもらったが、一緒に裸婦像なんて見てたし。

彼女たち(3人娘)たちが、エゴン・シーレなんて観れのるが許されるのは、一体いつのことやら。。。と案じてしまう。



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