Chopped liver & Green river

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 26.2012 アメリカの味/外食
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シカゴで1942年からこの地で店を続けているデリ。
激しくエスニックコミュニティが変遷し、地域が栄えたり衰退したり、人口が急増したり急減したり、治安がよくなったり悪くなったり、工業地帯が住宅地になったり、商業地域がゲットーになったり、ゲットーがカレッジタウンに変わったり。。。。  シカゴの街は10年20年でガラリと変わる。
その変化の中で同じ場所で店を続けること自体、奇跡に近い。


この辺りは今ではなんのエスニック性もない商業地域。
かつてはJew Townと呼ばれていた通り、1900年代初頭からユダヤ人の大きなコミュニティがあった。
労働者階級の貧しい地域だったが、貧しい地域ほど家は小さく大家族で住むので人口密度は高い。
かつては肉屋にデリに食堂からテイラーまでがひしめいていた地域だったらしい。
ユダヤ人たちは新しくやってくるイタリア系やギリシャ系の貧しい移民たちを相手に、古着や中古家具(自分たちが使っていたお古だ)の販売も路上で始める。
「Jew Townに行けば安くて何でも手に入る」と言われていたらしい。



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1942年にオープンしたデリ。
ユダヤ系なので、コーシャー料理。
NYの有名なKatz's Deliによく似ている。
当時はこのように、労働者に安価で手早くサンドイッチなどを提供するカフェテリア式のデリが沢山あったのだ。
今やKatz'sなんて、安価どころかしっかりツーリスト料金で、カフェテリアだというのにめちゃくちゃいい値段の料理を提供しているが(苦笑)。

ここシカゴのデリは全く観光地域からはずれていることもあり、とてもリーズナブルな値段。
オバマ大統領は大統領に当選後、ランチに行くにも大掛かりな護衛をつけなっくてはいけなくなってしまったが、この店にもSWAT隊みたいなのが銃を抱えて乗り込んだ黒のトラック数台と共に、やって来た事がある。
パストラミサンドイッチ一つをオーダーするのに、大統領となる人は大変なんだなあ。。。と当時の新聞を見て思ったものだ。
オバマも贔屓にしていた、老舗の一つでもある、ということだ。



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私の好物はChopped liver
これもユダヤ料理の一つだが、いやゆるレバーのペースト。サンドイッチにしたり、パンやクラッカーに乗せて食べたりする。
店やデリによって味はさまざま。元々レバー好きの私にとってはたまらない物。
日本でも、焼き鳥のレバーとかレバ刺しとか好きだし。
このチョップレバーは日本では食べられない味だな。

パンは必ずライ麦パン。
あとはレタスとトマトとレッドオニオン。
レバーはチキンと牛があるのだが、この日はチキンは売れきれ。
だから牛のレバー。
う~ん。美味しい♪




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この緑の炭酸水Green Riverは、シカゴのローカルドリンク。
日本のメロンソーダのソーダ水そっくりだ。
シカゴのローカルといっても、シカゴのどこでもお目にかかれるものではない、とってもノスタルジックな飲み物。なぜか時代遅れ風な、よく言えば歴史ある店にしか置いていない(笑)。
禁酒法時代にシカゴのビール醸造所がこのノンアルコールドリンクを売り出した、というわけ。
だから、禁酒法の始まった「since 1919」なのである。

グリーンリバーという名称は、もちろんシカゴリバーのこと。水が緑色をしているから。

滅多にソーダなど飲まない私であるが、滅多にお目にかかれない飲み物だけに、置いてあると頼んでしまう。
アメリカには日本のメロンソーダみたいなのはないのだが、このソーダ水にバニラアイスクリームを入れたドリンクはアメリカ人に絶対にウケると思うね!




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