ジェニファー・ハドソン撮影日記

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 15.2012 人々
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3日前のジェニファー・ハドソンコンサート。
ロックだとかソウルだとかのコンサートは撮影規制がある場合が多く、特にスターになるとさらにエージェントが厳しい。
彼女の場合、「撮影時間は最初の1曲のみ」というお達しが。
女性シンガーの場合、時間が経ってメイクが崩れたり、汗ダラダラになった写真は撮られたくない。。。というのもあって、厳しいのは珍しくないが、1曲のみというのは多分初めて。
(普通は3~4曲許可が出る)


さすがシカゴ地元出身のジェニファー・ハドソンだけあって、ピットの中はテレビ局の大きなカメラが何台も。
フォトグラファーたちも押せ押せだ。

こういう場合、まず「場所取り」が肝心。
「1曲のみ」という制限時間しかないのなら、この混雑ピットの中でジェニファーをあちこちのアングルから撮ろうと歩き回る時間はないだろう。
となると、「ここぞ」と思った場所(ジェニファーの身長とか顔立ちとかを思い浮かべ、ここら辺から撮るといいんじゃないかと想像する。ステージのどちら側から出て来るかも、勘)を見極め、そこから動かない(笑)
私の場合、写真でご覧の通りのフォトグラファーに比べると、体力差(押し分けて間に入り込むのは大変)、身長差(目の前に大男が来たら、もう降参)で常にハンディがある。
だから、早めに行って場所取りだ!

コンサート開始の40分くらい前にピットに入り(それでもかなりのフォトグラファーが既に入っていた)、「ここぞ」と決めた場所から40分間離れなかった(笑)
一歩離れて場所取られたら、もう入り込めない。中国で汽車の切符を買うときに培った「他人に譲ったらおしまいよ(自分の分はもうないわよ)」精神だ。
結構アメリカは、こんな競争社会の中でも余裕のある人が多く、感動することも多い。皆より背の低い私に「ここどうぞ」なんて譲ってくれる優しい男性フォトグラファーたちも多い。
だけど、この日の撮影は話が違う。
絶対に誰も、場所なんて譲ってくれないからね(確信)。


そうこうしているうちに、音楽が始まった。
「ジェニファー、どっちから出て来るんだろう?」後ろでフォトグラファーたちがボソボソ言っている。
「左から」と確信していた私は、そっちにカメラを向けて待ち構える。

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ステージの袖で(観客からは見えない)、ジェニファーが「Night of Your Life」を歌い始める。
「え?彼女、どこで歌ってるの? 見えない」と後ろで皆が囁いている。
どうやら、ちょっとした角度で私からは見えたのだが、他には見えていないらしい。
普段なら、「あそこにいるよ」と教えてあげるのだが、今回振り向く余裕もない。
ステージの袖にいる彼女をキャッチはしたが、残念ながら下の方にはスピーカーが写ってしまっている。
身長が180cmあったらはずせただろう。

しかし。。。いつまで隠れてるのー? ジェニファー。。。。早く出て来てください。
「1曲」が貴重なんですけれど。。。われわれ(笑)



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いよいよ出てきた!
最初っからエネルギッシュ。

ちゃんとダイエットの効果も保っている。
急激なダイエットを短期間ですると、リバウンドするする人が多いが(見るたびに膨らんだりしぼまったりするシンガーも多い)、彼女はキープしているね。



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「最近の彼女は細すぎる」なんて声もあったが、いやいや、最近のアメリカ人の標準が異常にでかくなっただけで、彼女は決して細すぎない。
むしろ健康的な太さの女性だ。

腿とか二の腕のお肉はまだたぷたぷしているけれど、これ以上細くならなくていいんじゃないかな。
十分に魅力的だし、このくらいの貫禄がある方がステージで見栄えがよい。



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ダイエットするとステージ衣装も大胆なのが着れるようになり、この日の彼女は短パンで、黒タイツの足を大胆に見せていた。

この人は、骨格がとっても綺麗な人なんだなーと。
手足がとても長いのだ。
フラットなブーツを履いていたのだけれど、ヒール無しでも足が長い!
これだけ元のスタイルがいいのなら、やっぱりダイエットしないと勿体ないね。
そもそも、ステージで動き回るのに、40kgの肉を落とした方がずっと軽いし体にもよい(ダイエットで80パウンド痩せたらしい)。


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なーんて、撮影中は考えるヒマもなかったのだが(笑)
彼女が最初の部分ステージの袖に隠れていたから、「1曲」と言っても撮影時間は3分もなかった。
180秒の勝負。
撮影した写真を数えてみたら、120枚。
連写していないが、1.5秒に1枚撮ってたわけね。ま、そんなもんだろう。



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コンサート撮影は、3曲許されれば3曲分の余裕が出て来るが、その分集中力も落とすので、いい写真が3倍に増えるわけではない。
「時間制限無し」だと、こっちも途中で休んじゃうし。

厳しい勝負時間の中、ジェニファーに張り付きましたとも。
同じ場所から動かずにww
他のフォトグラファーたちがどんな動きをしていたかは見る余裕もなかったが、おそらく皆、動かずに撮ってたんじゃないかなあ。
動くにも、テレビカメラが邪魔でして。。。



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あっという間の1曲の終焉。
普段は、撮影が終わるとコンサート終了前に帰ることがほとんどなのだが、ジェニファーのコンサートは最後まで観た。

プレスの席から観ていたのだけれど、いやー、コンサートは楽しいねえ!(笑)
撮影も楽しいけれど、音楽はやっぱり聴いたり観たりするものだよ。。。とつくづく。



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観客たちも観察。



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この野外椅子席、$25。
ジェニファー・ハドソンは、映画でも有名になったので、コンサートに来る白人層はかなり多いのではないかと予想していたのだが、違った。
ほとんどが黒人。



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観客席の全体像。
白人はわずかに数えるほど。
ノリノリの黒人観客たちの中に混じって、圧倒されている年配の白人夫婦(手前)。
彼らはとうとう立ちませんでした。クラシックコンサートのように、静かに鑑賞。



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右手にいる、腕を前に突き出しているランニング&ショーツのお兄ちゃん。
彼は本当に楽しそうに最初から歌っていて、気持ち良さそうに踊っているのだ。
こういうファンは見ているだけでこっちまで幸せになってくる。
彼の「愛」がステージの上のジェニファーにまで届いたのか。。。。。


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なんと彼は、スタッフに選ばれてステージの上に登場!
やっぱり「熱意」はスタッフも見てるよねー。
全身で「喜び」を表す彼(笑)

ところで、ジェニファーはこの日、ホイットニー・ヒューストンのトリビュートで"I'm Every Woman"、 "How Will I Know"、"I Wanna Dance With Somebody" の3曲を歌った。
観客が一斉に立ち上がって、一番盛り上がったのが、このホイットニーソングの時なのだ。
"I Wanna Dance With Somebody"を歌っているときの観客のノリとダンスと陶酔はすごいものだった。
いい悪い、好き嫌いを置いておいて、大ヒットソングのすごさってのが観客たちから伝わって来る。

複雑な気持ち。
ジェニファーは、素晴らしいシンガーなのに、まだホイットニーほどのヒットソングに恵まれていない。
「ジェニファーと言えばこの歌だよね」という曲に、これから何曲もであってほしいものだ。




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