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黒人スイマーはなぜ少ないのか?

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 10.2012 「ブラック・カルチャー観察日記」出版・執筆日記
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ロンドンオリンピックもいよいよ佳境に。
夏の目玉である水泳のあとにには別の目玉の陸上競技。
相変わらずアメリカ勢は元気がよい。
オリンピック第一日目から、一体何の競技で誰がメダルを取っているのかなんて分からないほどのメダル量産国だ。

毎回きっとみんなが抱く疑問。
陸上のスプリンターはほとんどが黒人だ。決勝に残るのは黒人のみと言ってよい。
だが水泳には白人選手ばかり。
なぜ黒人の水泳選手が少ないのだろう?

そこで迷信が生まれる。
黒人は筋肉質だから水に浮きにくい。
骨格が水泳に向かない。
骨密度が高いから白人に比べると水に浮きにくい。
黒人は先天的に水を怖がる。

このような迷信はさすがに今では信じられていないのだろう、なんて思っていたが、オリンピック期間中のtwitterでもこのようなことを本気で書く人も見られてビックリした。
ああやっぱり。。。信じ込みたく話なんだろうな。確かに黒人の筋肉は隆々しているように見え(実際には、白人もあのような筋肉になるのだ。体操を見れば分かる)、白人は脂肪質だから浮くように見える(実際には、「脂肪」に見える白人も、アスリートはあれ筋肉ですから~ww)。

それから、「人種差別で黒人はプールに入れない」「白人は黒人が同じ水に入るといやがる」
この手の理由をあげる人もいる。
60年代まではこういうのもあったでしょうが、現在は、公的な場所でこんなあからさまな差別があったとしたら、施設も差別した人間も訴えられますから。
電車にもバスにも、黒人のおっさんの隣の席が空いてたら、白人女性はなんの躊躇もせずに座る時代だ。
プールに黒人が入って来たというだけで、出て行く白人なんて時代錯誤であろう。

「黒人水泳選手がいないのは、全て差別が原因だ」
このように「全て差別」と差別に原因を押し付けるのも短絡的すぎる。
黒人貧困地区にプールが少ない、スイミングスクールが少ないのは、経済的な理由が大きいが、元々「需要がない」というのも大きい。その地域の図書館がどんどん閉鎖するのと同じ理由だ。作っても利用客がいないのだ。
黒人居住区の高級住宅地にもプールがないのを見れば分かるだろう。 これは経済的理由ではない。

例えば、100%寄付で黒人居住区に公営プールを作ったとしたら、泳げるようになる子供が増えるのだろうか?
これも疑問なのだ。
実際に、黒人とヒスパニックの子供の水の事故が多い。
「経済的理由で泳ぐことを覚えることができない」のであれば可哀想だ。そこで市は、「無料」の水泳教室をマイノリティに開いている。
ところが、ヒスパニックの子供は集まるのに、黒人の子供が集まらない。無料にしても、集まらない。
これは、「黒人の子供がプールに行かない」のは「経済的理由ではない」ことを証明する一つのエピソードだ。

私も、黒人と結婚しなかったら、黒人コミュニティを知ることができなかったら、分からなかった原因がいっぱいある。
ネタバレは書けないが、詳しくは拙著「ブラック・カルチャー観察日記」に書いた。

黒人スイマーが少ないのは、一つや二つの原因ではなく、複数の色々な原因が絡んでいる。
環境も大きいが、それだけではな知られざる「ブラックカルチャー」もある。
一つに人種が偏る状況を見ると、どうしても「人種差別」が絡んでいると見えてしまうのだろうが、そうではないことの方が多い。そんな単純なものではない。
「へえ!そんな理由が!!」と、きっと驚かれることもあろう。アメリカ人でも、白人は知らないことも沢山。

オリンピック観てると「黒人はみな身体能力が高い(走るの速い)」なんて思われがちだが、これも大きな誤解。
「黒人は水に浮かない」というのと同様、それも偏見だ。
ちまたには、運動神経ゼロのような黒人が沢山いる。「運動するのが嫌い(体動かすのもイヤ)」という黒人はすごく多いのだ。
どの国民も人種も、オリンピックというのは飛び抜けて身体能力が高く、飛び抜けた努力をして来た人が出るところなのだ。





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