Allen Toussaint

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 10.2012 人々
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ジャズフェスティバルが終わり、すっかり秋のシカゴ。
今日はジャーマンタウンでオクトーバーフェストも開かれていたし(早いっ!)

先週のジャズフェスティバルの様子を引き続き。




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60年代から70年代にかけて、ハービー・ハンコックのバンドメンバーでもあったビリー・ハート




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ディーヴァ、ダイアン・リーヴス




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この長引く不況で、シカゴでもかつてあったフェスティバルなどが縮小されたり無くなったり。
ゴスペルやカントリー、ラテンミュージックフェスティバルなども盛大にやっていたのに、コストの関係で無くなってしまった。
ブルースフェスティバルもかつての4日間から3日間に縮小されて久しい。

ところが、シカゴが手を抜かないのはこのジャズフェスティバル。
予算が大きいということは、それだけファンがいるということで。
確かに、シカゴ市民に一番人気があり一番盛り上がる音楽祭ががこのジャズ祭。
今年も素晴らしいアーティストばかりで、心から楽しませてもらった。



フェスティバル最終日のヘッドライナーは、アレン・トゥーサン(Allen Toussaint)。
ニューオーリンズ出身なので彼のラストネームはフレンチ風にトゥーサンであるが、彼はアメリカ人なので名前の方は「アレン」である。ウッディ・アレンと同じアレン。
でも何故か、日本語表記では「アラン」とファーストネームまでフランス語の発音になって定着しているようですね。
アメリカンですよ、彼は。アラン!と呼びかけても振り向いてもらえません(笑)。



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このフェスティバルで一番楽しみにしていたのが彼であり、そんなフォトグラファーたちも多い(笑)。

ピアノというのは動かないので、撮る位置が決まってしまってフォトグラファーたちが一つの場所に殺到するのが常なのだが、アレンの和やかな演奏で、そんなに全然殺気立った雰囲気もなく(笑)、撮っては音楽を楽しみ、聴いてはまた撮り、撮りながら演奏に酔いしれ、酔いしれながら仕事する、みたいな。

すごい人というのは、出て来るときから並々ならぬオーラを放っているのだが、まさに彼はそう。
姿勢がよく、フレンドリーな笑顔。
演奏前に人を惹き付け、演奏してさらに人を虜にする。



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挨拶の声からして、深くて渋くて艶のある声。
これで歌っちゃうんですからね。

ピアノだけでも十分なのに、歌が歌える人というのはずるい(笑)。
これは言いたくないんだが、日本人のジャズピアニストというのは非常に世界的にもレベルが高いのに、歌が上手い人が少ない(どうして??と、アメリカ人によく聞かれるのだが、歌えない私に聞かれても困る)。
だけど歌っちゃう人が多いんですね(笑)。あわわわ、ピアノだけの方がいいのに。。。と思うこと、しばしば。
楽器というのはある程度は練習と努力でスキルが磨けても(その前に才能が大きいが)、歌とか声というのはどうにもならないものがある。
。。。。と、アレンのようにピアノも歌も、みたいなアーティストを目の前にすると、余計にそれを感じる。

彼のピアノのエンドレス的なメドレーは、鳥肌ものだった。
ニューオーリンズの音色に、クラシック、アイリッシュ民謡、ブロードウェイミュージックを取り入れ、彼の世界炸裂。

小説でも映画でも絵画でも音楽でも、難解だったり複雑だったり抽象的だったりするものは多く存在する。
だけど結局「いいもの」って、「伝わる」ものなのだ。
彼の演奏が複雑で難易度が高かろうと、観客には「容易に」伝わるから「よい」のである。




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ギタリストの演奏中(これまた素晴らしい演奏でして)。
他のメンバーの演奏中に、胸に手を当てて聴くアレン。

音楽って、「人を楽しませてなんぼ」だなあ、と改めて思う。
観客の盛り上がりといい、彼らの幸せそうな顔といい、全てが相互作用するライブ。
去年のニューオーリンズのコンサートに行ったフォトグラファーが、「ニューオーリンズの時よりも、今回のシカゴの方がずっとずっと素晴らしい」と興奮。

普通は、最後のステージとなると、フォトグラファーは撮れるものが十分撮れると途中退場して去るのだが、この日は誰もが最後までへばりつき。
あまりによすぎて、去れなかったのである。

このステージの余韻は長引きました(笑)。



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