レトロなアイスクリームパーラー

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 19.2012 シカゴからの小旅行
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ガリーナ旅行記の続き。

町を歩いていると、年配のおばさんグループが「ここのアイスクリームパーラー、美味しいのよ!」と言っているのが聞こえてきた。




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それがこの店。
名前からするとオールドファッションなアイスクリームパーラー。
だが、「オールドファッション」なんつーものは郷愁を呼ぶいわゆる宣伝文句でよくある言葉だ。
だから、店の前を通ったときは「ふーん」くらいにしか思ってなかった。
ウィンドーに顔くっつけて中を覗くわけにいかないしね。暗い店内だと、この「ウィンドーに顔をくっつける人」って、中から見ると滑稽なのよね(笑)
ときたまやると(笑)、店内のお客さんの注目が一斉に私に集まることがある(爆) あら、暗いからやっていないと思ったけど、開いてたのね、失敬。。。みたいな。

ところがもう1回店の前を通った時に、なんだか気になって「ウィンドーに顔」をやってみたのだ。
そしたら「これは入らなくちゃ」という気持ちになるほどステキだった。
お腹もあまり空いてないし、夕飯前にアイスクリームなんて。。。。とは思ったが、夫を引き連れてレトロな店内にGO!
夫は、アイスクリームに決して「NO」とは言わない。




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店内は、本当にオールドファッションだった。
「それ風」でも「レトロ的」でもなく、本当に古い。

今ではアイスクリームショップを作るのに、こんなに豪華な内装は無理だ。
壁面全て、贅沢な木製家具。古き良き時代の名残。
コールド・ストーン・クリーマリーなどとは比較にならぬ落ち着いた店内。



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アイスクリーム以外にカプチーノやコーヒーも飲めるのだが、せっかくなので(お腹空いていなかったけど)アイスクリームをオーダー。
店員さんおすすめのレインボーアイスクリームのシングルを。これがすっごくサッパリしていて美味しい。
めちゃくちゃ美味しい。
アメリカのアイスクリームは甘過ぎてあまり食べたいと思わないのだが、この「オールドファッション」がいいのか、甘すぎずとても美味しい。

アメリカの本当にレトロなアイスクリームパーラーというのは、もう映画でしかお目にかかれないものと思っていたが。
映画「Lost in Yonkers」の舞台は、厳しいおばあちゃんの経営するアイスクリームパーラーなのだが、それをちょっと彷彿させる。




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この店の見所は、壁に備え付けられた木製キャビネット。
小さな沢山の木製の引き出し。これは薬箱。
アメリカでは、昔は薬局がアイスクリームやコーラなどのソーダを提供していた。
1920年代のドラッグストアには全て、アイスクリームやソーダの機械があったと言う。
白衣を着た薬剤師がサンデーを作ってくれたり。

だからこのように、アイスクリームパーラーに昔の薬局の名残が見られるのは不思議ではない。
もっとも、薬局がアイスクリームを提供するという文化は70年代には廃れたので、こういう店自体がレトロであるが。
今はもちろん、薬局はやっていない。木箱から薬を出して調合する。。。。なんていう薬剤師のいるドラッグストアは、もう見ない。




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レインボーアイスクリームがめちゃくちゃ美味しくて、もう一つブラックベリーアイスクリームをオーダーしてしまった。

コールド・ストーン・クリーマリーのアイスクリームは(一度しか入ったことないが、二度と入ることないと思う)、甘過ぎてヘビーで(アメリカのは日本のよりサイズでかいと思う)最後は拷問を受けているような感覚になり、これ全部平らげたら体に毒だな。。。と思うようになり、「ごめんなさい」と言いながらゴミ箱に捨ててしまった。味覚オンチのアメリカ人たちは好きなんだけどね。

この店には、あのような砂糖ジャリジャリしそうな毒々しい甘さとか、甘いアイスクリームの上にさらにアメリカン甘味スナックの権化オレオクッキーだとかM&Mとかのトッピングとかはない。
非常にシンプルであった。




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ガリーナ日記は次回最終回です。




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新しいブログ「New York ノスタルジア」もどうぞよろしく。



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