麹町 アジャンタ

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 22.2010 東京・懐かしの店
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日本で一番最初に、本格的なインド料理を食べたのはアジャンタであったと記憶する。

以前から「食事をしよう」としつこく(?)誘って来ていた随分年上の男性と、ようやく会う事にした。
会ってすぐ、「インド料理はどう?」と聞いて来た。

初めての食事なわけだが、イタリアンでもない、フレンチでもない、気取った店でもない、「インド」って所がいいじゃない、と思った。
夏の夜だった。
夜でもノースリーブのワンピースで歩けるそんな夜に、インド料理はピッタシな感じがした。
(私はなぜか、その日に着ていた自分の服を覚えているのだ。他の日は全く覚えていないのに)。

今はアジャンタは麹町にあるが、当時は九段下に存在した。
この九段下って場所も、若い私には新鮮であった。
代官山でも青山でも広尾でもなく、また下北沢や吉祥寺でもなく、九段下。
同じ年頃の大学生の男の子だったら、絶対に頭に無い場所である。

アジャンタのインド料理は私をすぐに惹き付け、それから私はインド料理ファンになった。
麹町に移ってからも、何度も通った。
後に東京には沢山の手頃な値段のインド料理の店がオープンし、気軽に口に出来る料理になった。

今年の冬に久しぶりに日本に帰った。
東京を歩いていて、6年間の中で変わったなあ。。。と思った部分は、ものすごくインド料理の店があちこちに増えた事。
しかも大型店ではなくて、小さな個人経営の店が、まるでラーメン屋のようにあちらこちらに。

渋谷だとか赤坂にではなく、本郷や湯島や神保町のような街に、インド人経営の店がポツリポツリあるのだ。
スパイスの匂いが外にプーンと漂って来る。


現在住んでいるシカゴには、中西部で一番大きなインド人街がある。
インドの食材屋を始め、床屋、美容院、電気屋、そして大小のレストランがずらりと並ぶ。
週末ともなれば、シカゴだけでなく、中西部あちこちの街からのインド人家族が買い出しにやってくる。

スパイスも安い。野菜も安い。何でも安い。
どのレストランも、インド人のためのインド人の店なので、本格的だ。

このインド人街で料理を注文するときも、サグパニールというほうれん草とカッテージチーズのカレーを一つ入れる時が多い。
このカレーも、最初に食べたのはあのアジャンタ。
思い出の味である。

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