紀尾井町 トレーダーヴィックス

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 30.2010 東京・懐かしの店
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ある夜、デートしていた男性が「今日はエスニック料理にしない?」と誘って来た。
あまりお気軽に「エスニック料理」というので、当然インドとかタイ料理のカジュアルな場所を思い描いた。

ところが、彼が連れて来た「エスニック料理レストラン」とは、ホテルニューオータニに入っているトレーダーヴィックスであった。
大体、ニューオータニに入った時点で、「こんな所にカジュアルなタイ料理の店が入ってるわけないな」とは思ったのだが。

店の入り口からしていきなり南国風で、ここはパプアニューギニアか?と思わせるようなディスプレイ。
この場所が新橋とか新宿だったら同じ店でもかなり「エスニック」的になったのであろうが、木彫りの人形もふかふかの絨毯の上に備え付けられ、びしっとしたスーツの店員の丁寧な挨拶で出迎えられる。
ここの料理は「インターナショナル料理」とある。
なんだ?インターナショナル料理って??
ともかく、私の思い描いていたエスニック料理レストランとは、ひと味もふた味も違った。

中も高級な造りなのである。
カジュアルでわいわいしたエスニック料理の店にある雰囲気は無い。
インターナショナル料理とあるが、メニューを見ると。。。アメリカン??
少なくともタイやベトナムやインドのメニューは無い。

料理の値段は高い。
私が心配することではないが。
相手はすごくよく食べる人だったので、次から次にアペタイザーをオーダーする。
こういう店で、まるでタイ料理の皿のように次から次に食べる相手を見ていて楽しくなる。
彼は8000円もするフィレステーキを頼んだので、私も遠慮せずにロブスターを堪能する。
ビックリする事に、彼はフィレステーキの後に「まだ足りないなあ」と言って、もう一つメインを追加したのであった。
よく食べる人と一緒に食事をするのは、この上なく楽しい。

私はここを、高級アメリカ料理レストランだと認識した。
なんで南国風のインテリアなのか、ちょっと不可解な所が多いのだが。

ここはずっと日本の店だと思ったら、アメリカに来てからアメリカにあることを知った。
ニューオータニのは、アメリカの支店なのであった。

シカゴにもTRADER VIC'Sがある。
懐かしい看板文字。
シカゴの店も、そんなに高級チックなのかなあ。
入った事無いが、外観からしてそんな感じはしないのだけれど。
アメリカに住んで、わざわざステーキを食べたいとか思う事も無いので、入る事は無いと思うが。

ニューオータニのトレーダーヴィックスも、もう縁は無いかと思っていたが、あった。
ずっと後に付き合った随分年下の男性が、大学卒業してニューオータニに就職した。
しばらくして私の都合で別れを告げたのだが、その後も珍しく彼とは、友人関係が続いた。
私に好きな人が出来てしまい、彼に理由を告げてふってしまったのである。
呼び出した店での彼の悲しい顔は、忘れられない。
私の話をじっと聞いてくれて、理解を示してくれたその彼のいい子ぶりも、さらに私を罪悪感に陥れた。
彼には後ろめたさがずっと残り、気にかけていたのである。彼は若かったし。
それからしばらく経って彼に、「ホテルのお食事券あるから、使ってよ」と言われた。
なんと、トレーダーヴィックスの5000円のギフトカードであった。

しかしあの店で5000円って。。。1人分のメインも出ないよ。。。。
とは思ったが、ありがたく頂戴した。
まあ、ギフトカードとは、呼び水である。

お食事券といえば、昔、バイト先の郵便箱に、新オープンの焼き肉屋のギフトカードが入っていた。
5000円くらいのカードだったと思う。
北青山の一等地の焼き肉屋。
その時点で気づけばよかったのであるが、10人くらいでわいわいと駆けつけた。
上司たちが調子よく色々頼んでいたのであるが、お会計の金額を見て皆ビックリしていた。
焼き肉屋の値段ではなかった。
「すごい呼び水だったよね。。。」
高級焼き肉屋のギフトカードには要注意である。


写真はシカゴの24時間営業ホットドッグ屋。
「アメリカ料理」の店とは本来こんなものである(笑)
トレーダーヴィックスのアメリカンとはエラく違う。
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