セリーナ

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 16.2013 人いろいろ/人間
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バタバタしているうちに、テニスのフレンチオープンも先週終わってしまっていた。

男子はキングオブクレーのナダルが案の定優勝したし、女子もいまだにダントツ強いセリーナ・ウィリアムズがシャラポヴァに勝って優勝(どちらの試合も観れなかったが。。。)

当然のような結果に見えるが、セリーナは今年既に32歳になる。
彼女の活躍を初めてテレビで観たのは、私がまだオーストラリアのクイーンズランドに住んでいる頃だった。一体何年前だ? すごい昔のことのように感じるが。
その後オーストラリアから日本に戻り、またオーストラリアに移り住んだ。そして今度はシカゴに再び引っ越して来て10年になる。
長い月日が流れたわけだが、その間ずーっとセリーナはテニス界のトップで活躍しているのだ。
10年以上活躍し続ける選手が少ない世界で、彼女は衰えるどころか強さを保っている。化け物だ。

彼女はお姉さんのヴィーナスと違って性格が荒く、ときどきコートで見せるふてぶてしい態度や暴言が気になるが、まあ典型的な"angry black woman"と言ってもよい。一旦頭に血が上ると治まらない。暴言をくり返して退場させられたのも記憶に新しい。
彼女の本来の性格が激しやすいのだとしたら、逆によくテニスというスポーツ界で自分をコントロールしているなあ、と思う。
実際に子供時代には、試合中の彼女の態度が悪いと他の選手の親たちからさんざん不評を買っていたらしい。そのままではプロになるには支障が出ると、お父さんが教育して態度を改善させたとか。テニスのトレーニングも大変だが、性質を変えるのはもっと大変だ。

スポーツには荒々しい性格もときに役に立つ。だがテニスは、荒々しくなくても上手ければチャンピオンになれるスポーツでもある。例えばフェデラーの紳士ぶりなんていい例だ。

セリーナの怒りのパワー。そこまで吠えるか、というくらいに雄叫びと共にスマッシュで決めるときなんて、もうこっちまで握りこぶしだ。
強すぎると「負けてほしい」なんて思ったりもするものだが、セリーナの場合は憎たらしいくらいに強くても、やっぱり勝つのを見たくなる。相手を負かしてこそ、セリーナ。

「他のスポーツをやっていても、プロになったんだろうな」と思わせるアスリートは数多い。
フェデラーやナダルやジョコビッチはサッカー選手にだってなれたであろう。マリア・シャラポヴァだってあの身長と肩や腕の強さだったら、バレーボールでも素晴らしいアタッカーになったに違いない。

セリーナを見ていると、柔道着を着せたくなる(笑)。
柔道は怒りを思いっきり利用できるし、相手を威嚇したっていい。「カモーン!」と大声で叫んでペナルティを課せられるテニスと大違いだ。怖いぞ、セリーナに睨まれたら。直接相手をつかんで蹴ったり投げ飛ばしたりできる格闘技は、セリーナにピッタリ。

今シカゴはブラックホークスの試合で盛り上がっている最中だが、セリーナにはアイスホッケーをやってもすごい選手になっていただろう。
ホッケーも思いっきり相手にぶつかっていける。まず、ぶつかるところから練習を始めるスポーツだ。
あの頑丈な肩や足腰に、柔軟な体。怪我なんて滅多にしないであろう。防具も必要ないかもしれない(笑)。
ラケットとボールを操るのが天才なセリーナは、ホッケーだって素晴らしい才能を発揮するはずだ。スピードにコントロール。罵声に叩き合い。セリーナの持っている資質を全部生かせる。

まあ妄想はさておき、セリーナには是非40歳くらいまで引退しないでテニスを続けてほしいものだ。シングルスが無理でも、ダブルスなら冗談抜きでいけそうだ。
マルティナ・ナブラチロワに「逞しい」なんて褒め言葉(?)をいただける選手は、セリーナくらいしかいないですから。



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