TVドラマ

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 18.2013 映画よもやま話
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日本にいる友人から、「アメリカのおすすめのTVドラマはある?」と聞かれた。
実は私はあまりTVドラマを観ない方で(映画(DVD)は観るのだが)、日本にいる人の方が、アメリカのドラマには相当詳しいんじゃないかと思う。
今は1〜2シーズン遅れくらいで日本に入るみたいだしね。

アメリカで、そして海を超えた日本でも大ヒットしたという"Sex and the City"も
"Desperate Housewives"も"Prison Break"も、一度も観たことないのだ。
そんな私も"The Sopranos"(邦題『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』)は観てた(最近、主役やった俳優ジェームズ・ガンドルフィーニが亡くなったなあ)。それまでアメリカのマフィアといえば、ゴッド・ファーザーとかに代表されるように、華やかな黄金時代のイメージが強かったのだが、この「ザ・ソプラノズ」はマフィアに対しての厳しい法律が施行されたあとの、マフィアにとってはちょっと元気のない「黄昏の時代」を生々しく描いていて興味深かった。
実際にモデルがいるのも生々しい。ドラマはニュージャージーが舞台とはいえ、シカゴも似たようなマフィア(かつての大物の次、次々世代。。。いわゆるマフィアのサラブレッド)が今ももちろんいるし、昔のように表立って派手なことはしていないけれど、裏ではしっかり牛耳っている社会がある。

現在続行中のドラマで初回シーズンから観ているのは、まず"Dexter"(邦題『デクスター 〜警察官は殺人鬼』)。
舞台はマイアミ。マイアミ警察で優秀な血痕鑑識官として勤務するデクスター。彼には、幼い頃目の前で母親が惨殺される現場を目撃したことが原因によるいわゆる精神的な病を持っており、警察官でありながら彼はシリアルキラー。しかし、「凶悪犯しか殺さない」という彼なりの「掟」がある。
ドラマにはシーズンごとに頭脳明晰かつ歪んだシリアルキラーが登場し話が進んで行くのだが、その凶悪犯罪者たちがデクスターの標的になる。シリアルキラー同士の頭脳の対決。
殺人ドラマなので血が苦手な人にはお勧めできないが、ホラーじゃないので怖いわけではない。デクスターが犯人をどうやって追いつめていくかも面白いし、デクスターの殺人課の同僚たちのそれぞれのキャラクターもとてもいい。
"Dexter"は今年が最終シーズンで、今放映中。さてさて最後はどうなるか。今シーズンは、大物イギリス女優のシャーロット・ランプリングが神経精神医学の専門医としてマイアミ警察に登場。

それから2010年に始まった"Boardwalk Empire"(邦題『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』)。
これはもはや、テレビドラマとは言えない。毎回、毎エピソード、映画を観ているような気分になる。
舞台は禁酒法時代のアトランティックシティ。実在した人物も多数出て来る。好きな時代背景ということもあり、そして監督がなんとマーティン・スコセッシということもあり、主演がスティーブ・ブシェーミということもあり、パイロット版を期待して観たら釘付けになった。話の面白さもあるけれど、映像の美しさに。
これだけの映像の美しさを出すには、さぞかし費用がかかるだろうと思ったら、なんとパイロット版には1800万ドルもの費用がかけられていた(テレビドラマとしては度を超えている)。
ノスタルジックなアトランティックシティのボードウォークの再現も素晴らしいし、衣装もすごいし、海の色から窓ガラス一枚から、酒瓶からタバコの火の灯りにいたるまで、もう映像萌えである。どれもが写真。
企画は、「ザ・ソプラノズ」と同じテレンス・ウィンターという人が手掛けており、やっぱり好みのドラマって偏るものかも。
主役のスティーブ・ブシェーミは、アトランティックシティで「最もパワーを持っている」と言われ実在した政治家役。
この役に、最初は「ザ・ソプラノズ」のジェームズ・ゴンドルフィーニが候補だったらしいが、スコセッシの希望でスティーブ・ブシェーミに。全然タイプの違うブシェーミ。ヒョロヒョロっとして目が大きくて、体格的には全くあくどい威厳は持っていないはずだが、この俳優の幅の広さをドラマでは存分に見せてくれる。
余談だが、ジミー役のマイケル・ピットにドラマの中で惚れまして(笑)
マイケル・ピットがいいんじゃなくて、ジミーに惚れた。毎回ジミーに会うのが楽しみだったのに、前回シーズンからジミーはいない。。。(詳しくはドラマを観てください)。ジミー君は映像的に美しかったよー。

それから"Treme"。これは日本では放映されていないようですねえ。
ハリケーンカトリーナ後のニューオーリンズのトレメ地区を舞台にした人間ドラマ。ミュージシャン、レストランシェフ、弁護士、警察官。。。 それぞれがハリケーンの傷跡を背負いながら交わっていく。
音楽はいいし、大好きなニューオーリンズでのオールロケだし(数年前にニューオーリンズでロケ現場にも出くわした)、楽しみにしていたのに、なんと今年が最後のシーズンになるらしい。
4シーズンで終わってしまうとは、ドラマで「成功した」とは言えない。残念。

あとは"Mad Men"(邦題もそのまま『マッドメン』)。
これは気が向いた時だけ観てるので、たま〜に観ると人間関係が分からなくなっている(苦笑)。
だが、60年代のニューヨークという、ドラマチックな時代の広告業界が舞台で、それを追うだけでも面白い。
タイトルの「マッドメン」とは、マディソンアヴェニューの男たち、という意味。広告企業がマディソン通りに多いから。
企業内で女性と言えば「秘書」みたいなのが一般の時代に、男性社会に揉まれながらめきめきと頭角を現していく女性社員。社内での喫煙や大胆な社内不倫など、現代では考えられないような御法度事項も盛りだくさん。当然のように黒人の社員は皆無だし、受付に一人黒人女性がいるが、大した役ではない。
JFKが暗殺され、キング牧師が暗殺されたときに、ニューヨークの企業人間はどう揺れ動いたのか。
この時代には私の父もニューヨークのマディソン通り付近に勤務し、暗殺事件当時などの話も聞いていたので(社内アナウンスがあったらしい)、重ね合わせると興味深い。


こんなもんだなあ。。。観てるのって。
今放映中のは「デクスター」だけだから、週1回だけ。
いいドラマって、オープニングテーマとかオープニング映像がカッコいいのだけれど、上記の4つはどれもいい。
「デクスター」のオープニングに出て来る目玉焼きの黄身とかハムとかオレンジを絞るエログロ画像は、毎回しびれます。





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