テイラー・スウィフト

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 12.2013 人いろいろ/人間
taylorswift.jpeg




テイラー・スウィフトのコンサートに行ったとか、撮影して来た、っていう話じゃないので最初に断っておく(笑)。
昨日はうちの近所のスタジアムで、彼女の屋外コンサートがあった。大イベントの日は周辺は交通大渋滞になるので、コンサートの始まる前と終わった直後は車で移動しないように気をつけたりする。
U2とかボン・ジョヴィだとかローリング・ストーンズのときもそうだが、テイラー・スウィフトも前述の大御所に負けず劣らず、「大スター」ということだ。好きか嫌いかは別として、大スター。
大物コンサートのあるときは、うちの周辺はリムジンだらけになる。お金のある人は、行き帰りリムジンを利用する。コンサートの間、リムジンの運転手は周辺で待機。ドライバーがいなければ「違法駐車」となるダウンタウンの道路だが、他の車やポリスが来たらすぐに移動出来るように、リムジンドライバーたちは道路に平気で二重駐車する。
今までの中で、このテイラー・スウィフトのコンサートが一番リムジン率が高かった。うちの前の道路も、ずらーっとリムジンで埋まるほど。ストーンズのファンより、ずっと年齢層は低いはずなのだが。

日本で彼女がどれほど人気があるのかは全く知らないが、アメリカではすごい。
彼女のファンでなくとも、彼女は目につくし、彼女の歌は耳に入る。アメリカがもっとも好みそうな、金髪に青い目のかわいい女の子、という容姿も人気に拍車をかける。
大変若くて純真無垢そうな顔ってのが「ウケた」理由の一つであるが、実際に純真無垢でここまで成功するわけもない。彼女は非常に計算高いし野望に満ちていて、それなのにそう見えない容姿だからいいのだ。普通はもっとギラギラ野望がみなぎる顔になる。例えば、若い頃のマドンナのように。

彼女は決してカントリーカントリーしてはいないのだが、カントリー分野からデビューしたのも成功の鍵。
なんだかんだ言ってもアメリカで一番根強いのはカントリー。ロックでもヒップホップでもなく、カントリーは永遠にアメリカの音楽なのだ。

スタジアムの音は我が家にいながらよく聞こえる。どのコンサートもそうだが、コンサートは夜の7時頃始まり、前座が終わって本番は8時とか9時からだ。
午後1時頃からサウンドチェックが始まる。ミュージシャンのリハーサルは大体3〜40分くらい。例外的にU2のボノは、リハーサルをしっかりする人なのか、えらく長い間リハしていて感心したものだ。
昨日もテイラーは30分ほど歌って、あとはずっと前座バンドが練習していた。
夜のコンサートもよく聞こえた。観客の声援がすごかった。彼女のファンでなくても、"I Knew Your Were Trouble"が流れるとつい歌ってしまった。誰もが知っているヒット曲を作れるってのは、やっぱりすごい。
彼女は歌手としてはそこそこだけど、曲が書けるというのは強みだ。実際に、他のシンガーがカバーすると、「これいい曲ね」なんて思ったりするので、ライターとしての力量は高いのだろう。
恋愛する(終わる)たびに、その経験を詩にするので、「元彼」たちはヒヤヒヤだそうだ(笑)。恋愛、あるいは失恋するたびヒット曲が書けるというのも才能。

テイラー・スウィフトというと、いまだに4年前の「MTV Video Music Awards 2009」の悲劇エピソードがつきまとう。カニエ・ウェストが、テイラーの受賞スピーチに乱入して妨害したというもの。
私はこの事件があるずっと前から、カニエ・ウェストがなぜか気に入らなかった。すごい人気があるのに、どうしても彼の顔がイヤだったのだ。不細工だとかそういうのではない。イヤな性格がもろ顔に表れている人、っていう感じがして好きになれなかった。生理的に受け付けない、というのとは違い、本当に好かないタイプ、というか。
彼の性格を実際に知らないので(気に入らないので彼を知るはずもない)、なんで「性格悪そう」って思えるのかも不思議だった。実際にすっごくいいヤツかもしれず、それなのに「イヤなヤツ」って感じてしまうのも不思議だった。
それから彼の言動を見るたび、「やっぱりこの人どこか歪んでるわ」って感じるようになり、受賞スピーチ事件が起こったときは「ああ、やっぱり」と思った。
間違った方向で「熱い」のだ。自分のやり方を通すためには、人を傷つけても構わない、という方法。それが正しいと信じる勘違い。しかも、自分のやり方を世間はサポートするだろう、とまで思い込む、救いようのない「大」勘違い野郎。スターという地位が彼の間違った信念を強めてしまったのなら、彼にとっても哀れな悲劇だ。
公の場で特定の人を辱めたり陥れる行為は破廉恥以外のなにものでもなく、人間として最低の品格だということを逆に露呈する。
後に謝罪はしたが、こういう謝罪って自分自身を助けるぐらいにしか見えない。そもそも、そんな行為のあとにすぐ謝罪できる心があるのなら、なんで「こういうことをしたら、人は傷つく」という簡単なことを理解する心を持たなかったのか疑問だ。

このカニエ事件によって、テイラー・スウィフトの名が、それまでテイラーを知らなかった世間にまで知れ渡ったのは確かである。この事件があるかないかでは、当時の世間のテイラー支持&注目度は絶対に違ったはずだ。
その意味でも、テイラー・スウィフトは強運を持ち合わせているのだろう。
しかし、なんとカニエ本人が「自分(あの事件)のおかげでテイラーは世間の同情をかい、成功できた」と思っているから、これは痛すぎる。カニエのひがみ&ねじれぶりって、ハンパない。

昨晩、コンサートが終わった夜中、夫が外出して帰って来た。
スタジアムから大勢の人が溢れ出す。テイラーのファンはほとんど白人であることは想像通りだが、一組黒人家族を見た、といって興奮していた(笑)。
お父さんとお母さんと、小中学生の娘2人。コンサート帰りの興奮で、テイラーTシャツを着てテイラーバッグを持った娘二人は歌を歌いながらスキップ。お母さんも同じテイラーTシャツを着ていたらしい。
一番後ろから、お父さんが疲れた様子でとぼとぼ歩いていたと(爆)。ワッハッハ! ブラックお父さんにとっては、テイラーのコンサートはさぞかし辛かっただろう。自分となんの接点もない。夏休みの家族サービス。えらいぞ、パパ!
娘2人は私立か、きっと白人の多い地域の公立学校に通っているのだろう。そうでなければ、テイラー・スウィフトなんて知る機会もないだろうから。
コンサート中のお父さんの様子、垣間みてみたいものだ。





料理ブログ「アメリカ・無国籍食堂」も更新しております。どうぞよろしく♪
最近のメニューは、キーライムチーズケーキフレッシュコーンスープなどなど。




『黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在』高山マミ著
亜紀書房より去年発売されました。
Amazon
ビーケーワン
丸善&ジュンク堂
楽天ブックス
セブンネットショッピング



『ブラック・カルチャー観察日記』高山マミ著 
全国の書店で好評発売中!!
Amazon

スポンサーサイト