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スケートのシーズン

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 26.2013 日々あれこれ
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シカゴは急に寒くなり、先週から最高気温が5〜6℃で寒い寒い。

寒くなったと思えばフィギュアスケートのシーズンが始まった。今はスケートカナダ開催中。今録画を観ているところ。綺麗なものを観るというのは心が和む。

先週は仕事が忙しくてスケートアメリカをちょっとしか観れなかった。最後、ギリギリ真央ちゃんのフリープログラムは観れた。
最初のトリプルアクセルで派手に転倒したけれど、その後落ち着いてこなして、堂々の1位。
野望を隠さないアメリカのアシュリー・ワグナーは、真央ちゃんの演技をモニターで見てたけれど、真央ちゃんが10回くらい転んでくれないと1位に行けないですから。それは絶対にないですから。
アシュリーは、全ての力を出し切った、自分の中では完璧な演技。だから2位でもニコニコ。
一方真央ちゃんは1位でも、自分の満足する演技ではなかったので悔しそう。順位ではなく、「なんで失敗したんだろう」という反省の顔。
真央ちゃんとアシュリーの差は、単なる10点という点数の差ではない。
真央ちゃんの目指す目的地は高い高いところにある。彼女の「完璧」というのは果てしなく高い。
出来たところに満足するのではなく、出来なかったところを猛烈に悔しがるところが彼女の成長の糧。

悔し顔の真央ちゃんを見ていると、かつての私の教え子の一人を思い出す。
日本で中高生に英語を教えていたことがあるのだが、その教え子は中3の受験生だった。
学校の成績は毎学期オール5。快活で明るく、クラブ活動にも熱心、そして容姿まで整っているのだからとんでもない優等生だ。
学校の英語の試験ではいつも97点とか98点。余裕で「5」をもらえる成績なのだが、彼女は出来なかった「2点」や「3点」を非常に悔しがる。どれも、分からなくて落とした点ではなく、分かっているのにちょっとしたミスとか、不注意で(コンマを忘れたとか)のマイナス点だ。
「どうしていつも私は、こういうミスをするんだろう」「何度も見直したはずなのに」。
高得点に舞い上がるのではなく、ミスした場所を猛烈に反省する。
だから「優等生」の彼女があるんだなあ。。。。と、「オール5」などという成績なんて取ったことのない私は、中学生の彼女から教えられることが多々あるのだった。

彼女が私に言ったことがある。
「先生、いつも100点を取る生徒がいるんだよ。そういう人ってすごいよね」

98点と100点の差なんて、68点と90点に比べると大したことのない差に見えるけれど、彼女はその2点の差がとても大きいことに既に気づいているのだった。
満点とマイナス2点の差は、見落としだとか不注意だとか思い込みだとか慢心だとか、実は大きな違いなのだ。
彼女は自分のダメなところをきちんと分析していて、そういうミスをおかさない「100点の人」を「すごいよね」と言うのだった。

97点だ、十分十分。。。。と思わない。上には上にすごい人がいることを認める。自分だってそこを目指せるだろう、と思う。
こういう人って、常により高いところに目標を求めるから、常に成長するんだよな。。。。(と、中学生を見て感心した大人の私)。

彼女は余裕の推薦入学で、国立(くにたち)高校という都立のトップに入る進学校に行った。
「医者になりたい」と中学生の頃言っていたが、医者にはならず大学卒業後企業に就職したようだ。
そんで最近、なんとフルマラソンに挑戦したらしい。「社会人になったら(クラブ等の体を動かす機会が減るから)、フルマラソンやろうと思っていた」だと。
一体どんだけ、彼女の中に「挑戦」があるんだか(汗)。
人生最初のフルマラソンは、目標の5時間台で完走したらしいが、おそらく彼女のことだから、今度も目標タイム短くしながら走り続けるんだろうなあ。

スケートに話を戻すが、アメリカの女子スケートにクリスティーナ・ガオという中国系の選手がいる。
彼女はハーバード大の学生で、学生生活とフィギュアスケーターとの二足のわらじ。アメリカの選手は、日本と違って大学の看板さげて実はスケートの練習ばかり、というのではなく、実際に実力で大学生になっている(大学生兼フィギュアスケーターというのは稀だが)。
そもそもアメリカに住む中国系移民って非常に教育熱心で、子供には勉学だけでなく空手やクラシック音楽などを習わせ、文武両道の英才教育を施す親が多い。
だから「私の人生、小さいときからフィギュアスケート一本です」というのが普通の世界では、ちょっと驚異。
このクリスティーナも、典型的な中国系の、英才教育施された子供の例だよなあ、と見ていて思う。

普通のアメリカ人なら、「将来スケーターになりたい」と類い稀な才能ある子供が言ったならば、「それがいいわ」と全面的にサポートするだろう(経済力があれば、の話だけど)。
だけどアジア系って(特にアメリカにおいては、韓国系と中国系)は、「将来は医者か弁護士に」が親の子供に対する最大の期待なので、「歌手になりたい」とか「コメディアンになりたい」みたいな子供の望みはもってのほか。「なりたいんだったら、大学卒業して学位を取ってから」というのが親の一番の妥協だろう。実際に、アジア系はちゃんと「学位」を取ってから、その学位に関係ない俳優の道に進む人とか多い。大学で培った教養はあらゆる面で生かされているとは思うけれど。
新移民にとっては、教育こそがこの国で行きていく地道かつ確実な道なのだから、親の望みはそれはそれで仕方ない。

クリスティーナみたいな子は、勉学一番で生活してきて、優等生で親の期待にこたえ、音楽も(アジア系なら、楽器の一つは習っているはず)スポーツ(スケート)もボランティア活動も「サイド」でそつなくやってきて、「あら、スケートが全国レベルで上手いんだわ」みたいな予期せぬことになっちゃったんだと思う。目指していたわけじゃないのに、みたいな。
高校生の頃スケートやめようと思っていたらしいが、ハーバードに入学してからスケートも伸びちゃったらしく(成長期って怖いわねー)、勉学との両立でスケート練習しているっていうからすごい。両方とも、片手間にできるようなことじゃないと思うんだけど。でもまあ、優等生の時間の使い方とか集中力って一般人と違うわけで。とんでもなく短い期間で物事を吸収するのだ、彼らは。

あ、織田君が滑ってる。
バンクーバーオリンピックのときに彼を見て、「彼はジュニアじゃないの?」なんて夫が言っていたが(笑)、4年経った今もまだジュニアだよー。体も小さいしね、若く見えるなあ。
羽生君を見て大ちゃん(高橋選手)を見たらおじさんに見えたことがあったけど(これは貫禄というものだからいいのである)、アメリカの18歳の選手と織田君比べてもどっちが若いのか分からん。
「近くで見たら分かるんだよ」とは友人の言葉。しわとかそういうんではなく、アスリートは、18歳と26歳では汗の匂いが違うんだとか(笑)。




料理ブログ「アメリカ・無国籍食堂」も更新しております。どうぞよろしく♪
最近のメニューは、パンプキン器のアップルクリスプ三食豆のチリビーンズなどなど。




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