五輪いろいろ

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 24.2014 日々あれこれ
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オリンピックもいよいよ終わり。
毎日なんらかの競技でメダルを獲得していたアメリカは、ニュースも次から次に多く、ドラマも次から次に。
金メダリストがいつまでもチヤホヤ騒がれることはなく、その日のニュースで取り上げられて終わり。そのくらいサッパリしている方がいい。

いろいろと心に残る競技や選手がいた。
前々回トリノで韓国選手として金メダルを3つも取ったショートトラックのアン・ヒョンス選手。トリノ五輪ではアポロ・オーノとアン・ヒョンスが記憶に強く残っている。
アン選手は今回ロシア国籍でヴィクトル・アンとなり、またもや金メダル選手に。国籍変更の背景はいろいろあったようで、韓国国籍を捨てる決心は容易なことではなかったと思う。しかし、掲げる旗が韓国のものでもロシアのものでも、金メダルはアン選手個人の勝利の証。相変わらず鮮やかな走りっぷりであった。

女子スノーボードクロスのアメリカ代表リンゼイ・ジャコベリス。彼女はこの競技において誰もが認めるダントツの王者なのだが、オリンピックの金メダルに縁がない。
トリノでは決勝で3秒差もつけてリードしていたものの、ゴール寸前で転倒して抜かれて銀メダルに。
バンクーバーでも失敗し5位に。
今回のソチでは何が何でも金メダルをかけてやって来た。今回こそは金を取るはずだった。なのに準決勝で、大差をつけてリードして滑走していたにもかかわらずまた転倒。
他の大会では金オンパレードなのに、オリンピックでは悔しい思いをいつもする。
今年28歳であるが、もう一回戻ってきそうな気がする。執念で(笑)。

1ヶ月前に大けがで昏睡状態にあったフランスのスノーボードクロス選手のPaul-Henri de Le Rue。彼はメダルに届きそうで残念ながら4位で終わったが、危険な昏睡状態から1ヶ月後にオリンピック出場ってだけでも人間離れ。アスリートたちって、一体どういう回復力を持っているのやら。

女子フィギュアにはこれまたドラマが付いて回ったが、コメンテーターのジョニー・ウィアーの服装やジュエリーが第1日目から徐々に派手になっていき、これまた「ショー」の一つで楽しかった(笑)。ひょっとして、女子スケーターより化粧が濃いんじゃないか?と思う日も。
ピンクのジャケット、ゴールドネックレス、髪に花、柄パンツ。。。どんどんぶっ飛んで行くジョニーが愛しくて。
服装はぶっ飛んでいるが、コメントは的確できちんと自分の言葉で話してくれるのでいい。ジョニーにしかできない表現での説明は宝物。NBCも思い切ってよくこの「個性」を使ったなあ、と(万歳!)。
ジョニーは今年のオスカー(アカデミー賞授賞式)でレッドカーペットのインタビュアーとして登場するそうで。ファッションフリークのジョニーならでは。楽しみが増えたww 

誰もが目を疑ったショートの翌日のフリーで、力強くて美しい演技を披露した真央ちゃん。今回のフィギュアで一番ドラマがあったのは彼女だろう。
メダルの結果は、ほぼ予想通りであった。
だけどキムヨナとユリアが金を争うのだろうと思っていた。ユリアはずっと調子良かったし、「私、負けません」オーラが全開の若くて人気と実力のある選手だし、開催地ロシアだし。だけどソトニコワがここまで頑張るとは。。。
3位はコストナーが失敗しなければ手堅いだろうなあ、と思っていた。
コストナーはオリンピックではいつも転んで泣いて来た人。もう引退するんじゃないかと思ったけれど、吹っ切れたのかここ最近はすごい安定感で。ショートもフリーも今回、一番落ち着いていたように思えた。演技前に一番笑顔があったのも彼女。メダルには固執しない。自分のプログラムをしっかりこなす。それを思い通りにしっかりこなして結果がついてきたという感じ。彼女はメダルに値する。コストナーのようにここまで吹っ切れるのは、苦い思いを経験しないとできないこと。

真央ちゃんだけでなく、キムヨナもユリアもソトニコワも国のスーパースターで期待を背負い、プレッシャーの重みは同じ。キムヨナは他にいないだけに、彼女一人に対する期待がハンパない。その中であの柔らかい演技、確実なジャンプ、魅せる魔力や精神力はやっぱりすごい。
開催地がロシアなんだから、ロシアの選手に点が行くのは最初から分かりきったこと。個人的にはソトニコワのファンではないのだが、彼女もあのプレッシャーの中でよく守りに入らず挑戦したと思う。ガッツで勝った、そんな気がする。

女子フィギュアのフリーの審判の2人が「疑わしい」と終了後にメディアを賑わせているが、キムヨナとソトニコワのどちらがどっちでも、こういうの(疑わしきジャッジを採用すること)って本当に選手たちに失礼。
「資格停止処分を受けた『前科』がある人物」や、「ロシアスケート協会会長の夫人」がジャッジにいるってそりゃあ疑われるわ。今回不正しなかったとしてもそう思われてしまう。
不正なら銀になったキムヨナに失礼だし、不正でなくともソトニコワの金メダルにも汚名が付く。

アメリカ勢3人は、冷静的に見てメダルには届かないことは誰もが分かっていた。ひょっとして、真央もコストナーもユリアも大失敗してくれれば、グレーシー・ゴールドが3位に食い込めるかもしれない、とそんな感じであった。個人の力ではなく、相手の失敗を利用しないと無理。だからメディアもそれほど「メダル、メダル」と騒いではいなかった。「3人揃って10位以内に入れば、上等」と。とても冷静。
今後、グレーシー・ゴールドとロシアのユリアはライバルになりそう。「私がディーバよ」風態度においても二人は張り合いそう(笑)。どう成長するかな。

閉会式はあまり観ていなかったけれど、ロシアのリムスキー=コルサコフ作曲のシェヘラザードが流れた。
この音楽を耳にして、すぐに思い浮かべるのがアイスダンスの金メダル、メリル・デイビスとチャーリー・ホワイトのフリーダンス。
音楽と共にメリルの振り付けが浮かぶ。それだけ二人にピッタリあった選曲であり、素晴らしいプログラムだった。(前年のノートルダム・ド・パリも好きだったけど)。

アメリカがボイコットしたモスクワ五輪もあった。
今回はアメリカ選手がロシアで大活躍したオリンピックであっただけでもハッピーなこと。
ホッケーでアメリカはロシアに勝ったけど、どうしてもカナダに勝てないのであった(男子も女子も)。
日本のチームがカナダやアメリカやロシアと互角になるのはまだまだ先のことだろうけれど、サッカーでもフィギュアでも「無理、無理」と思われていたことが確実に現実になっている。
私が生きている間に(笑)オリンピックで日本対カナダとか日本対アメリカのホッケーの「決勝戦」(いや、3位決定戦でいいです)を観ることができるだろうか。そうなったら熱いだろうなあ。
フィギュアは冬季の華としたら、ホッケーは冬季の熱。
是非是非是非、夢は捨てずに楽しみにしよう! 



料理ブログ「アメリカ・多国籍食堂」も更新しております。どうぞよろしく♪
(「アメリカ・無国籍食堂」から変更しました)
最近のメニューは、オレンジチキンコーンチャウダーなどなど。




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