The Grand Budapest Hotel

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 22.2014 映画&ドラマよもやま話
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先週観て来た、「グランド・ブダペスト・ホテル」
いつも楽しい映画を提供してくれる、ウェス・アンダーソン監督の最新作。

観ていて飽きないドタバタ劇と、細部に至るまで楽しめる彼のアートと美的センス。
まず映画のタイトルに惹かれたのだが、なぜって、ハンガリーのブダペストは私の好きな街だし(でも映画は街のブダペストと何の関係もない)、グレタ・ガルボやジョン・バリモアの名作「グランド・ホテル」を彷彿させるから。
「グランド・ホテル」の映画から、「ホテル」といえば色々なドラマが交差する舞台の象徴となった。故に、「グランド・ブダペスト・ホテル」も期待せずにはいられない。

ウェス・アンダーソンの映画には、常連俳優が必ず登場する。
今回も、オーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイ、ジェイソン・シュワルツマンらがちょい役で顔を出し、ハーヴェイ・カイテルやF・マーリー・エイブラハム(この人を見るたび、「サリエリだ〜」といちいち思ってしまうのは私だけではないはず)までもが登場する豪華キャスト。

主演はイギリス俳優のレイフ・ファインズ。
悪役や影のあるイメージの強いこの男優のコミカルな一面が観れるのはそれで十分楽しい。ずらりと並ぶ傍役たちの顔ぶれだけでもすごいのだが、なんと言ってもこの映画を完全に食ったのは、重要なロビーボーイ、ゼロ役の無名俳優トニー・レヴォローリ君。若干17歳。
トニー君を見たとき、「インド人?メキシカン?」と分からなかったのだが、ガテマラ系のカリフォルニアンらしい。
アンダーソン監督は、このロビーボーイ役のビジュアルにハッキリと求めていたものがあって(仮想の中東の国出身という役柄)、レバノンやイスラエルでもオーディションをしたのだが、結局ピッタリなのはアメリカにいたということ(爆)。灯台下暗し。そう、アメリカは移民の宝庫。すなわち「顔」の宝庫。ホント、こんなピッタリな子がカリフォルニア(しかもハリウッドに近い)にいたなんてねえ。

ロビーボーイ、ゼロのすっとぼけた表情や絶妙な動作。この映画の成功や、この映画が暖まるのはゼロのおかげ、と言っても過言ではない。
すごく強いインパクトを残す演技をしたトニー君。無名であるが、2歳の頃から小さな役をやり、オーディション巡りをして役を取ったり落ちたりと演技歴は長いのだ。「ここまで来るのは長い道のりだった」と17歳の若さで言うのだから、彼の「すっとぼけた」演技は偶然のものではなく、確かな計算と経験から積み上げられたものと分かる。

こういう映画は思いっきり楽しもう。
原作はオーストリアの作家のものなので、舞台は「仮想の国」でも映画のあちこちに「オーストリア」が散りばめられている。
エゴン・シーレやクリムトの絵も出て来るし、オーストリア的な「美しい」スイーツもしばしば登場。

日本での公開は6月とのこと。
まだ先であるが、おすすめです。

これを観たときはシカゴは雪。
映画の中もきれいな雪景色。
やっぱり雪はいいなあ、と。
雪景色が出て来る映画でついでだが、アニメの「フローズン」(邦題「アナと雪の女王」?)。雪や氷のシーンは本当にきれい。質感が本物みたいで感心する。
お花畑がきれいなのは当たり前だが、私の好きな凍てつく風景、雪や氷の人を寄せ付けない自然の美をアニメで表現してくれたことは嬉しい。
だけど、ストーリーが単純なのだ。子供向けだから仕方ないけれど、ディズニーに比べるとやっぱり日本のアニメの深さが際立つ。ディズニーにジブリを求めてはいけないけれど。

というわけで、それほど感動することのないアニメだったが、オリジナルソングの「Let it go」は3オクターブ以上のクレイジーな曲だよねえ。これを歌った女王の声を担当した女優、イディナ・メンゼルには拍手。
「雪の女王」もこの歌で魅力的に。
アニメだから外国での公開は吹き替えが基本。なんと41ヶ国で38人(38カ国語)の歌手がこれを歌ったというからまた驚き。38カ国語でこの歌を聞いてみたい。



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最近のメニューは、リボンアスパラガスのサラダバナナのココアパンケーキなどなど。




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