大坊珈琲

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 24.2014 日々あれこれ
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数ヶ月前に、日本にいる友人がシカゴに送ってくれた本がある。


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大坊勝次さんという珈琲店のご主人が自費出版された本。
「大坊珈琲店」という知る人ぞ知る名店が、かつて南青山にあった。

「かつて」というのは、2013年12月にビル建て替えのため、38年同じ場所で続いていたお店を閉められたから。
その閉店の区切りに出された本。

このお店がどういうお店だったかは、色んな方が書かれている。
糸井重里さんもほぼ日刊イトイ新聞に書かれているので、こちらをご参考に。

送られた本を見て、こんなステキな装丁もあるんだな、と関心した。
まるで高級で品のある和菓子が入っているような包み。
一枚一枚丁寧に活版印刷された文字タイトル。
中には2冊の本が入っていて、1冊はご主人が書かれた本。珈琲のこと、店の歴史、お客さんの思い出話、いろいろ。
天下一品の珈琲を入れる方が、文章もこんなに巧くていいのか?と思うほど柔らかい味で「美味しい」文章を綴られている。

常連だったお客さん、一度ふらっと寄られただけのお客さん。38年続いた珈琲店にはさまざまな顔があっただろう。
向田邦子さん、村上春樹さんなどのビッグネームも並ぶが、家出してきた10代の女の子、地方から修学旅行の「自由学習」でやってきた男子中学生などなどの逸話が一つ一つステキ。

もう一冊は常連だったお客さんたちからの寄稿文。
これまたすごいのね。。。永六輔、天児牛大、糸井重里。。。。エトセトラ、エトセトラ。
この本を送ってくれた友人も、寄稿文に名を連ねている一人なのだが、カメラマン、彫刻家、写真家、俳人、陶芸家、バーの主人、作家。。。。職業も様々。
これだけ職業も年齢もさまざまな人々が集まるところが、店という空間が持てる不思議なところ。
珈琲一杯でこれだけの人が集まって来るのだから。



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これは私が大坊さんに初めて行った2年半前に撮った写真。
これが最初で最後になってしまったのが残念。

この本に寄稿している友人が、「マミちゃんもこういう店が似合うようになってきたから。いい所紹介する」と言って連れて行ってくれたのだ。
南青山には若い頃毎日過ごした街なのに、ここには来ていなかった。この店に入って思ったけれど、20代初めのあの頃の私には落ち着きすぎていてちょっと不似合い。(地味にしていても派手だったんで、こういう落ち着いた店内では明らかに浮いていたでしょう。。。。↓↓)

ああやっと、日本に帰国したら寄りたい店が増えたと思ったのに。。。。閉店とは。
ステキなグレーヘアのご主人は、こんな私にもご丁寧に挨拶してくださって。この場所は無くなってしまったけれど、また別の空間でお会いしたいと願うのであります。

自費で限定出版されたステキな本。
なんと人気がありすぎて、一般の本屋さんで並ぶことになったとか!(7月)
アマゾンでも買えます。改訂して2冊を1冊にされたらしいけれど。
珈琲好きな方、是非是非どうぞ。丁寧に読みたい、とってもいい本です。



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最近のメニューは、スモークサーモンとオクラの冷製パスタクレソンのビシソワーズアーモンドフレンチトーストなどなど!



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