アトランタ キング牧師生誕の地

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 27.2014 Atlanta
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アトランタ、といえばキング牧師の生誕の地。
彼の生家やファミリー縁の教会、牧師の墓地から資料館などなど、一画が広い歴史地区になっていてたっぷりと彼の一生を知ることができる。

彼の歴史資料については、メンフィスのローレインモーテルとかぶるところももちろんあり。
公民権運動についての資料ならば、当然メンフィスの方が充実しており、こちらはやはり彼の「出身地」がメイン。



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キング牧師の生家。中に入れることもできます。
彼のおじいさんが購入した家。キング牧師はここで生まれ、人生最初の12年間を過ごした。
教養もある中産階級の家。この家の隣人は白人家庭が住んでいて、キング牧師も幼少のころ、その子供たちと一緒に遊んでいた。だがある日突然、この子供たちの母親に「今後、うちの子供を黒人の子供とは遊ばせないことにします」と言われた。これがキング牧師の経験した、人生で最初の人種差別。
この出来事を知ると、あの「I have a dream」の有名な演説の一節も、さらに胸にしみてくる。

I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.


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彼のおじいさん、父親、そしてキング牧師自身も牧師を勤めた、エベネザーバプティスト教会。
生家のすぐ近くにある。



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当然と言えば当然なのだが、この歴史地区を訪れる観光客は黒人が多い。白人もアジア人も結構いるのだけれど、8割型は黒人。
自国の偉大なリーダーとしてでなく、黒人が誇れる人物として、キング牧師のことを知り、次世代に伝えていく姿勢はそれはそれでいい。
だけど。いつも思うんだけれど、黒人って黒人に関する所にしかこのように出て来ない(集まらない、行かない)。「白人」を全部一緒くたにして拒否し、自分たちだけの歴史や文化だけでよいという姿勢は、自分たちの生活や人生や子供の将来の可能性まで制限をかけ、非常に残念なことになっている。
アメリカには偉大な白人もネイティブアメリカンもあり。彼らの残した文学や教養や哲学や文化や歴史や技術。肌の色を抜きにして、学ぶことも多いはず。
「こんな立派な人になりたいなあ」とキング牧師をあおぐことは黒人の子供たちに是非必要。だけど忘れちゃいけないのは、そのキング牧師は人種に関係なく人を尊うことができた人。その根本を、子供たちが分かってくれれば(でも、見抜かせるのは大人の力も必要。ここが力不足だと感じるわけよ)。



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街の壁には「ワシントン大行進」の絵。

キング牧師は1929年生まれ。
生きていても85歳。十分に「いいおじいさん」になっていたであろう彼が、なぜはるか昔にわずか39歳で糾弾に倒れなくてはいけなかったのか。
この出来事は、単にアメリカの歴史としてだけでなく、人間なら誰しもが考えなくてはいけない史実だとも思う。なぜならば、人間の勇気や愛情や信条や信仰や信頼や、憎悪や恐怖や嫉妬や偏見、人間誰しもが個人的に持っているであろう(無意識でも)もろもろの事柄が団子になったような出来事だから。
余計な憎悪や偏見なんていう感情は過去のことから来ているのだが、その厄介な「過去」を持たない人間なんていないのだからさらに厄介なのだ、人間は。



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家族に写真を撮られている子供たち。
女の子のポーズを見てププ。
セ、セクシ〜。 一体こういうポーズをどこから学んでくるんでしょうね。見習わないとっ!
ラティーナと黒人の女の子たちは、小さい頃から写真を撮られる際のポーズがいちいちディーバなんですけど(笑)




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資料館の中に展示されている、キング牧師のメモリアルサービスのときに使われた棺。実物。
ロバが引いたこのカートを写真で見たことがあったけれど、ここまで質素なものだとは思わなかった。

中産階級出身のキング牧師だけれど、彼が誰のために闘って来たのかが一目瞭然に分かる棺なのでした。感動。

〜アトランタ日記続く〜



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