Picuris Pueblo (New Mexico)

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 04.2014 Santa Fe, New Mexico
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サンタフェから北東に52マイル。車で1時間15分の所にこじんまりとある、ピカリス・プエブロ。
プエブロとはスペイン語で集落のことだが、アメリカ南西部で定着農耕を営んできたインディアンの総称でもある。
ピカリスは有名なタオス・プエブロに行く途中にあり、ちょっと寄ってみたかった。

ピカリス・プエブロに行く途中にある、道路際のインディアン墓地。結構道路際に見かけます。



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素朴でいい。立派な墓石などもなし。
ほとんどが木の十字架。
彼らのお墓を見るたびに気になるのだが、やはり命が短い人が多い。20代〜40代で一生を終えている人たちの墓碑が普通に並ぶ墓地ってなかなかないですよ。
私は墓地フェチで(笑)、このブログになってからもこんな墓地とかあんな墓地とか載せてますね。
その墓地マニアが言うんですから、本当です。インディアン墓地、早死にする人多すぎて、なんだか考えさせられる。
アル中とか癌とか色々原因はあるだろうけれど、若い綺麗な肉体が、特に産まれてからたった20数年とかで星になるのはやっぱり早すぎる。自分よりも若い人たちが早くいなくなるのは、全く自分と関係ない人間でも哀しい。

墓地がなんで好きかって聞かれれば、死者は静かに語りかけてくれるから、としか言いようがない。
死んだ人たちって、言葉はないけれど、色んなこと教えてくれるんですよ。それはどんな墓地でも。
死者が怖いとは思わない。墓地に潜んだりしている強盗とかは怖いけど(アメリカの墓地は特に、治安の悪い地域は気をつけましょう)。



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ドライブ中、こんな風景。木々が黄色に燃えている。


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さて、ピカリス・プエブロ到着。
集落のインディアンたちが現在どのように生活しているかは、プエブロによってまちまち。
ここは、アドベの小さな住宅が並んでいるこじんまりした住宅街のようなところ。
普通と違うのは、道路が舗装されていなかったり、当たり前だけれどインディアンしか住んでいないところでしょうか(笑)。


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これはなに?


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インディアンたちはKiva(キヴァ)という地下の祈祷場を持っていて、ここがそうかなあ?と。
プエ・クリフではキヴァの中に入れさせてもらったけれど、これはちょっと壁が高い感じ。でもそうだと思う。
祈祷のときはここにハシゴをかけて、中に降りて行く。
キヴァ内での祈祷は、インディアン以外どころか部族以外にも非公開のものなので、誰かに見せてもらうわけにもいかず。


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プエブロ内の墓地。
十字架を見ると、呼ばれているような気がして足が向いちゃうんです。

「トム・ソーヤーの冒険」で、トムとハックルベリーが真夜中の墓地で殺人現場を目撃してしまうくだりがある(これは作家、マーク・トウェインの少年時代の体験談だと言われる)。
犯人はインジャン・ジョーという体の大きなインディアンの男。だけどインジャンは別の老人に罪を着せ、裁判でトムたちが真実を告げると逃走。。。
「白人は正義の味方、インディアンは悪者」の西部劇的ステレオタイプが見直され、「白人嘘つき。インディアン嘘つかない」に時代の認識は変わっていった(変わっていかざるをえなかった)。
だけど、私がマーク・トウェインを信じられるのは、彼は人種差別的偏見を全く持っていなかった人物だから。彼は「インディアンを悪者にしてはいけない」などという擁護的余計なお世話心も持ち合わせていない。だからあの時代に堂々とあのキャラのインジャン・ジョーを描けた。だって少年マーク・トウェインが本当に見たのは、大きな体のインディアンの殺人者だっただろうから。
白人に善人も悪人もいるように、インディアンにだっているわけだ。そんな当然のことを、さらりと彼は子供向け小説で描いている。
インジャン・ジョーを見てトムとハックベリーが怯えるくだり、ドキドキで面白い。村(町)に一人くらい、謎に包まれた恐ろしい人物がいてもいい。
悪や冒険心を知らないと少年は成長しない。コミュニティに悪を内包していないと、それこそ不健全な社会なのである。


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プエブロ内にある、「エルク通りま〜す」の標識。
シカゴ郊外に「シカ」はあるけど、エルクはいないわ、エルクは!!
そういえばエルクを2匹見たのよ!峡谷トレイルに行った時に。「生」の動物って、いきなり現れると迫力あります。

プエブロ内の教会を探していて道に迷った。
車が来たので「教会どこにありますかー?」って聞いたら「村の入口にあるよ」と。
あれ?通り過ぎた?
教えてくれたインディアンのお兄さんがとても二枚目でした(ニコッ)


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お兄さんの言う通りに道を行くと、あった、あった、プエブロの教会!

アドベの土臭さ。ひび割れた壁。


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粘土でモデルを作りたくなるようなデザイン。

この後いよいよタオス・プエブロへ。
次回へ続く〜。


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