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ミシシッピのジュークジョイント

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 15.2015 Mississippi
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今回のミシシッピの旅で一番来たかったところはここ。
Po' Monkey's Loungeという名のジューク・ジョイント

ジュークジョイントとは、かつて南部アメリカで、綿畑で働く黒人労働者たちが過酷の労働の後、仲間と集まり飲んだり歌ったり踊ったりした場所のこと。
コットンフィールドの中にあり(彼らは車を持っているわけではないので、街中にあるわけない)、粗末な掘っ建て小屋が多い。

時代の移り変わりでジュークジョイントも姿を消し、取り壊され。。。。そんな中、まだオリジナルのジュークジョイントがあるという。
この場所を知ってから、気になってしょうがなかったポーモンキー。メンフィス空港降り立った時から、頭の中にはここしか入ってなかったかもしれない。



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この場所を探すのはちょっと大変だった。だって、住所がないんだもん。
ウィキに載っているような場所なのに、看板あるわけじゃないし(そこがいいが)。

このポーモンキー、今でも現役なのだが、なんと週に一回木曜日しか開いてないらしい。
メンフィスに降り立ったのは木曜日。初日に絶対に行かなきゃいけない。
開店は夜の8時半らしいが、いきなり夜道のコットンフィールドの中、こんなちっぽけな場所を探し当てる自信はない。。。。ってことで、まだ陽の落ちる前の夕刻時に下調べ。
これが大正解だった。日があるうちでも迷ったもの。だだっ広いコットンフィールドの中にポツンとあるのだ。感動です。
でも農道にはもちろん外灯なんてない。地元の住民(農民)しか走らないから。そんな中、夜いきなり来てこの場所を探し当てるのは、難しかったと思う。

しびれちゃいますよ、この小屋。私、小屋フェチなんで。
1961年にオープン。南部に残る、最後のオリジナルのジュークジョイント。
風が吹いたら飛びそうな、飛び火でもしたらすぐに燃えちゃいそうなこの小屋。いまだに形を変えずにここに建っていることだけでも奇跡。いまでも現役なんて奇跡。



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この手書きサイン!手書きサインフェチでもあります。
10年ほど前までは、まだシカゴの街にも残っていた手書きサイン。最近サウスサイド行かないとないですねー。。。。
一応「ドレスコード」がありまして。お尻出すまでパンツ下げて入るべからず。味がありすぎ(ぷ)。



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店の外の写真を撮っていたら、中からひょっこり出てきた男性。
あれまあ、ポーモンキーのオーナーのWilliam Seaberryおじさんじゃありませんか!!
人懐っこい顔で話しかけてくれまして、「中も見る?」と言って中にも入れてくださいました。

店内は、日本のさびれた漁村の酒場か?あるいは、東京は葛飾のディープな飲屋街立石の酒場にも劣らない、すごい場末の空気が漂っておりました(とてもいい意味で)。

ウィリアムさん、74歳。ここに住んでおられます。54年間も。
74歳だと、毎日開店するのもしんどいでしょう。週1開店は分かる。
「今日、オープンしてますよね?夜になったらまた来ますから!」と言って彼に一旦バイバイ。

「あ、ウィリアムさん、ウィリアムって呼べばいいですか? それともウィル?ウィリー?ビル?ビリー?」と聞いたら、「なんでもいいよ」と言われました(笑)。



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その日の夜、また戻ってきました。
外に裸電球一つ。 こんなんじゃ、夜道走っても見つからないよーっ!!
夕方下見で来たはずなのだけど、ハイウェイからの曲がり道が分からなくなった。ハイウェイといっても61号線は大都会のハイウェイと違い、コットンフィールドの中はなにも目指すサインがない。信号もない。
え?ここだっけ?という不安な気持ちで農道に入り、真っ暗な道を運転し(夜というのは、昼間に比べると距離が長く感じる)、再びポーモンキー。
さっきは車なんてなにもなかったのに、結構店の周りに車が停まっている。



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店内には怪しい灯が。開店同時くらいだったのに、既に地元の馴染み客といった人たちで賑わっている。
ウィリアムおじさんが出てきて、彼の友達に紹介してくれたり。



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ここはビールしか販売しておらず、食べ物はみな持ち込み。
大テーブルでは黒人女性たちがフライドチキン食べている。あ、この光景はシカゴと変わらない(笑)。

別のテーブルに、私と同じくらい浮いている(いかにも外部者といった風な)、年配白人カップルが。
彼らの横に座って聞くと、彼らはアトランタから来ていて、南部を旅行しているらしい。
彼らも、ポーモンキーの場所を日中下見に来たとか(笑)。そうだよねー、ここ、いきなり一発で夜は来れないですよねー。グーグルマップというテクノロジーも、ハッキリした住所や番号がないと難しいっすよ。


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。。。。。ところで、いつまで経ってもブルースのバンドが来ない。
もしかして、ずっとDJのみ? 聞いたらそうらしいのね。今はバンド演奏なしの、DJナイトなんだって。
それは残念です。こういう小屋で、生のバンド聴きたかった。ときどきイベントでやるんだろうけれど。ま、それは仕方ない。
こんな周りに何もない田舎のジュークジョイントに、「いい」バンドが週一回来ておまんま食えるというわけにはいかないだろうから。もったいないけど。



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その晩はクリーブランドという町に泊まり、翌朝Dockery Plantationへ。
ドッカリー・プランテーションは綿花農園兼製材場。
チャーリー・パットン、ハウリン・ウルフ、ロバート・ジョンソン。。。。伝説のブルースミュージシャンが働き、住んでいた場所でもあり、ブルース誕生の地として有名。
今では歴史的建造物が残されている。



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ミシシッピ旅日記、次回へ続く。。。



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最近のメニューは、レモンとほうれん草のスパゲティなどなど。




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