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「ジョゼと虎と魚たち」

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 18.2016 映画&ドラマよもやま話
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今更なんだけど、2004年の「ジョゼと虎と魚たち」を観た。

最近クセのある映画ばかり観ていたので、なんか久々にホッとする、「いい映画だな」と素直な簡単な言葉で表現出来る作品だなと観賞後に思った。
毎度のことですが、あらすじとかは省きます。また、作品の主旨から外れたところに感動して話を進めるクセもあります(笑)。

ラストシーンが心に残る。
ジョゼという足の不自由な彼女と別れた後、新しい彼女と主人公の恒夫(妻夫木くん)が二人で歩くシーン。デート中なのに、ジョゼを想って恒夫が泣き出してしまう。
これは完全にフェリーニの「道」へのオマージュですね。本当に大切な女性を失った男の涙。大泣き。
流れるセリフ。
「別れても、友達になれる種類の女の子もいるけれど、ジョゼは違う。僕がジョゼに会うことは、もう二度とないと思う」

名演をした池脇千鶴(ジョゼ役)がその場面にいないにもかかわらずこのラストシーンがいいのは、このセリフに言い表されていると思う。一番印象に残る人の、不在の存在感。

心に残るセリフだなと思ったのは、私も同じようなことを感じることがあるからだ。
別れても、(時を経てから)友達になれる男性もいるけれど、そうでない人もいる。この違いは何なのか、時々考える。

まず、別れてすぐに友達になるケースはない(私の場合)。
男と女は付き合っているときはとても近い関係なのに、別れると赤の他人。別れてせいせいする場合は思い出すこともしたくないが、寂しかったり恋しかったりしても、赤の他人になることを選ぶ。なぜなら、別れるときには必ず理由があり、その結論を出したことは自分できっちり認めたいからでもある。

すぐに友達になれる場合というのは、お互いに本気でなかった場合に限るけど、本気でないほど魅力的でない相手なら友達になる必要もあまりないから、自然とこれも消滅する関係性なのだ。

さて、この映画は大学生くらいの若者たちの世界だから、「僕がジョゼに会うことは、もう二度とないと思う」と恒夫はきっぱり言っちゃっている。
「もう二度と」とか「絶対に」という言葉はあまり意味がないことは、年齢を重ねると知ることになるもの。
「もう二度と会わない」と信じて別れた男性と、年月を経て再会する、というミラクルまで味わうことができちゃうのが大人の世界。

「別れる理由がきちんとあって」別れた男と、年月を経て会って友達になれる場合。。。。それはお互いの気持ちが対等でないとできない。お互いに結婚しているとか、子育てに追われているとか、もうお互いに恋愛心はないけれど懐かしいね、嫌いになって別れた相手じゃないしね。。。というように、お互いの家庭のことを話し合ったりできる仲になれば、元彼、元彼女というのはとてもいい友達になり得る。

いい友達関係に「なれない」ケースは大きく2つある。
一つは嫌いになって別れた相手。若い頃は過ちというのも多い。「なんであんな人と付き合ってたんだろう?」と後から思うケースもある。そんな相手には再会したいとも思わない。再会する意味が全くない。
もう一つは、お互いの気持ちが平等じゃない場合。一方に未練があり、もう一方はさっぱり恋愛感情など持っていない場合。これはいい友達関係にはなれない。会えば会うほど未練がある側は気持ちをまた募らせていくだろうが、もう一方は疎ましく感じるようになる。

そして、友達関係にはなれないが、また恋人同士のように戻ってしまう関係もある。
別れた時は決着がついていても、流れる月日の中でお互いにいろんな人と恋愛しそれなりに幸せな生活を手に入れていたとしても、お互いに同じくらいの気持ちで相手を思いやることができる関係で再会できたとしたら、そこには友情ではなく恋愛感情がまた生まれたりする。
友達ではなく、男と女の関係にしかなれない間柄。これこそが、場合によっては「会ってはいけない関係」というものでもあり。
恒夫とジョゼは、この種類の関係なのだ。会ってしまえばまた惚れる。だから「もう二度と会うことはないと思う」と固く決心しなければならないのだ。

かつて好きだった人に再会し、また新たに恋に落ちる、というケースの方が稀だ。特に、恋愛に「上書き保存」をする女性にとっては。
だからこそ、また恋に落ちることができる、というのはラッキーなことなのかもしれない、と考える。月日というのは人間を、外見だけでなく中身もえらく変えてしまう。趣味も、交友関係も、環境も、価値観も、考え方も、物腰も。それだけ変貌しているのに、昔好きだった人をまた好きになることができる、というのは幸運なことなんじゃないのか?少なくとも、期待して再会してガッカリする、なんていう例よりはいい。

ところで私的なことだが、妻夫木聡を見ると思い出す元彼がいる。
風貌とか話し方とか笑顔とか。どことなく似ている。ブッキーのことはよく知らないが、きっと性格まで似ているところがあるんではないかな。
そんなわけで妻夫木聡を見ると、なんだか懐かしくなる。勝手に親近感を持って、知り合いが映画に出ているような感覚で鑑賞できた(笑)。


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最近のメニューはタコサラダガスパチョタピオカ入りアボカドスムージーカプレーゼサラダ鮭とズッキーニのオーブン焼きラディッシュスープなどなど。



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