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Tattoo

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 18.2016 日々あれこれ
tatoo1.jpg


「刺青」というとタブーなもので、「タトゥー」というとファッショナブルなものになるのも不思議だが、最近はタトゥーと呼ばれているのでそうしよう。

アメリカと日本では刺青の文化の背景が全く違うので、アメリカでは男性も女性もかなり自由にタトゥーを入れる。かなり前からではあるが、最近は特に自由になった。
自由なアメリカにもタトゥー文化の浸透には変遷があり、最初は軍人や船員や港湾労働者、あるいはミュージシャン。。。ミュージシャンの中でもロッカーは派手に掘るけどカントリーやフォークミュージシャンはしない、というようなところもあった(今は誰でもやる)。
そしてアスリート。NBAの影響でバスケの選手は全身タトゥーでテレビ放映OKであるが、オリンピックの陸上や水泳選手で見ることはなかった。

だが今年のリオ五輪で、アメリカの水泳、アンソニー・アーヴィン選手の両腕の色あざやかなタトゥーがかなり目立っていた。
日本ではいないが、男女ともに肩とか胸、背中に一つ二つの単色タトゥーはよくいるが、両腕鮮やかは、自由なアメリカでも「ほおお、ここまで自由になったのだなあ」と思わせるものがあった。
水泳競技でタトゥーは禁止とか、オリンピックで禁止などというルールはもちろんない。が、どこかに、アメリカでも日本とは違うタトゥーへのタブー感があったのは確かだ。それは一般社会でも。
日本と違ってアメリカでは「タトゥーといえばマフィア」などという観念はないが、肉体労働者やならず者が入れるもの、またはミュージシャンみたいな自由業的な人のもの、という観念があり、ホワイトカラーが(たとえスーツでそれが隠れたとしても)胸や背中にタトゥーを入れることはまずなかった。
。。。。と考えるのは、現在30代以上の人間。
ガラッと変わるのは、タトゥーへの敷居がぐっと低くなるのは、アメリカでも現在20代の人たちの話。
特別に自由業に属してなくても、昼間スーツ着て仕事している人たちも、腕とか肩とかにタトゥーを普通に入れているのが今の20代。おそらく20年前の、「黒い髪を金髪に染める」くらいの感覚で。

ファッション感覚の変遷は見ていると面白い。
オリンピックの水泳で、両腕鮮やかタトゥーはさすがに今年は目立ったけれど、アンソニーは年齢35歳にして金メダルと取った。あの映像で「あ、入れても大丈夫なんだ」(現役の若いスイマー)、「あそこまで気合い入れてタトゥー入れて勝つなんてかっこいいな」(一般視聴者)、「タトゥーは嫌だけど金メダルという結果残すなら申し分ない」(コンサバ視聴者)と人はそれぞれに思ったことだろう。今後の水泳界でタトゥーは増えて珍しくもなくなるだろう。そして10年20年後にマイケル・フェルプスの映像を観て、「へえ、あの時代の水泳選手って、全然タトゥーが入ってなくてなんか変」とまで思うのかもしれない。
ただ個人的には、水泳選手にはあまりタトゥーを入れてほしくないと思う。オリンピックは様々な筋肉のオンパレードだが、私は特に水泳選手のしなやかな筋肉が大好きで、何も飾りがなくてもすごく美しいと思うからだ。ダビデ像に服を着せなくていいのと同じだ。
あの綺麗な肉体に模様が入ると、筋肉の盛り上がりや影が目立たなくなって残念なのである。

ところで去る4月に日本に帰国した時も、ウェイトレスの20歳くらいの女の子とかが普通に腕や首にタトゥーを入れているのを見て、「ああ、時代が違うなあ」としみじみと思った(笑) 
私が若い頃、片耳に3つも4つもピアスを開けるのを見て大人はそう言ったものだが、それと同じような感覚を味わい苦笑する。
実は高校生の時、「タトゥーを入れたいなあ」と切実に思っていた。桜吹雪や龍の刺青ではなくて(笑)、左の上腕にさくらんぼのタトゥーを。二つのさくらんぼが枝(?)で繋がっていて、葉っぱが一つ。色はさくらんぼの鮮やかな赤に、葉っぱの鮮やかな緑。デザインまで考えていたのだが。
勇気がなくてできなかったのは、世間の偏見とかでは全くなく、自分の趣味がどう変わるかに自信がなかったのだ。今はさくらんぼのデザインがいいと思っていても、大人になったらそのデザインに後悔するかもしれない、という。。。若いうちはさくらんぼが可愛いが、年取ったらアホみたいに思うんじゃないか?とか。
だがしかし、今のところ趣味が変わっていないのに驚く。左上腕に何か入れるとしたら、やっぱりさくらんぼかなあ。何でさくらんぼかというと、別に意味はなくデザイン的なもの。バナナでもメロンでもスイカでもなく、視覚的にさくらんぼは形と色がいいからだ。

人に言わせると、私は全身タトゥーがあってもおかしくないように見えるらしいが(笑)、実はない。
タトゥーはジュエリーと違って、服やその日の気分、TPOに合わせて着替えられない、というのが大きな理由。例えば、ジーンズに白いTシャツのファッションの時は、腕に鮮やかなドラゴンが泳いでいたらあったらかっこいいなあ、と思うが、時にはノースリーブの花柄ワンピースも着たいわけだ。花柄ワンピースにドラゴンは似合わないだろう。。。ってなってしまう。

私が今18歳とか20歳とかだったら、さくらんぼタトゥーは間違いなく入れていたと思う。
若い世代とファッションの時代の差を一番感じるのは、やはりタトゥー感覚にあり。
遊び方にしても、海外へ飛び出すパワーにしても、お金の使い方にしても、私の時代の方が今の若者よりも元気だったのは確かで、その中でも特に元気だった部類に入る私は、今の若者の大人しさにかえってびっくりしてしまう。が、タトゥー感覚だけは、今の若者の方がずっと自由である。

アメリカでは、かつて単色黒のタトゥーばかりだったが、最近は皆色あざやかになりまして。コンサート会場の写真の女性も、左腕に錦鯉。
日本の腕のいい彫り師とか、海外で大活躍できるだろう。たまにすっごく綺麗なタトゥーを見ると見惚れてしまう。
技術が高ければ高いほど見ごたえのある作品に仕上がるアートの世界なので、着替えのきかないファッションならばさらに、腕とセンスのいい彫り師が増えてほしい。
それと入れる側のセンスも高めないとね。身体中に数入れればいいというものではない。空間を考えないといい絵は生きない。
最後にさらに。タトゥーを入れる前に、キャンバス、すなわち自分の肉体そのものを整えないとね。汚い下地に絵を描いても汚い作品にしかならないのだから、絵の具が乗るように、自分の体の骨や筋肉の位置(若いのなら今後の発達も含め)をしっかりと掴み、絵に命を吹き込んでほしい。大胆に大きなタトゥーを入れるのならなおのこと、キャンバスも長年それに耐えられるように鍛え続けていかないと。間違っても、「自分の肉体に自信がないからタトウーで隠す」という発想は持たないようにしていただきたい。
それから、若気の至りで恋人の名前を入れちゃうとかは要注意だ。。。。アメリカ人に多いんですけど(笑) 別れて、新カノの怒りを買うこと間違いなしですから。特に女性は気をつけたほうがいい。「彼のこと一生好きだから」なんてその時は思っても、別れたら忘れて新しい目の前の彼が一番になるのが女性っていうものですから。胸に入れた元彼の名前を、「飼っていた犬の名前」と苦しい言い訳をしなくても済むように、親や子供の名前以外は入れないほうがいいでしょう。
ところで、刺青にコンサバな日本にまでタトゥー文化が浸透したとなると、「俺のこと本気で好きなら俺の名前を彫ってくれ」なんて言う男も出てくる時代なのだろう、きっと。それを愛の証だと思い込みたい若さ(愚かさ)ゆえ。そんな男がいたら、「自信がなくて独占欲が強いだけの男なんだなあ」と哀れんで離れた方がいいだろう。自信がない男ほど、別れた女性に「いつまでも忘れないでいてほしい」と願う気持ちが強くなる。

ところでアメリカのタトゥー文化だが、タトゥーの自由さの方が土台の肉体を整えることよりも先に大きく浸透しすぎてしまっているのが残念だ。
男女ともに、ぶよぶよの、ハッキリ言っておデブちゃん肉体にこれぞという数のタトゥーを入れている人が多い。タプタプした二の腕、女性の真っ白い、カーブのない足全体に。男性の、「妊娠8ヶ月?」と思わせる大きなお腹に。
気合いを入れる場所の順位が違うだろう。。。。と思ってしまうのも否めない。

リオ五輪を観ながら。。。。 どの競技も世界トップレベルの競い合いであるが、彼らの肉体が少しでも一般市民のモチベーションにつながり、「体を整えてからタトゥー入れたほうがかっこいいかもしれないな」と気付く人が一人でも増える。。。。。のだろうか??(疑問)

それから、肌の綺麗な若い女性がたくさんタトゥーを入れるのももったいないなあ、って思ってしまうのは老婆心?(笑。一つ入れると癖になってもっと入れたくなるのもタトゥーの世界。もち肌はそのままで綺麗ですから、ほどほどに。アメリカには引き算の美という感覚がないのが残念ですが、日本人はそれを忘れないでいただきたいなあ。空間の美。Less is More的な。


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最近のメニューは、スイカとイチゴのスムージーなどなど。


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