パリ18区(モンマルトル)vol.2

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 27.2016 Paris, France パリ
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モンマルトル第2部。
モンマルトルはいろんな切り口がありますが、今回は「アメリ」の舞台から。

まず、モンマルトルの顔とも言えるサクレ・クール寺院。どーんと大きな丸いドームが丘の上に建っている。
シャルルドゴール空港からの列車に乗って市内に入ると、パリで最初に見えてくるのがこのサクレ・クール。この丸い屋根を右手に見ながら、列車は北駅に到着するのだ。

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1914年完成と、パリではかなり新しい建築物。
たかが100年なので、まだピカピカのツルツル。
(あれ、50年経っていないポンピドゥーは既に色あせてたなあ。。。。(苦笑))

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「アメリ」では、アメリがニノに落としたアルバムを渡すシーンで登場。
観覧車のある広場から電話し、アメリが記した地面の青い矢印で、ニノが階段を登っていく。とても上手に効果的にサクレ・クールを登場させている。


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映画で外せないのは、モンマルトル的な魅力的なカフェ、カフェ・デ・ドゥ・ムーラン。
アメリが働く、この映画で重要なドラマが展開する舞台でもある。

カウンター、ホール、トイレの位置、映画のストーリーに完璧とも言えるこのカフェの作り。このカフェがセットでなく、実際に存在することが素敵なこと。


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朝の一杯をここで。
別の日の昼間、前を通った時にはさすがツーリストが多くて入りづらかったのだけれど、朝一は地元客のみ。
仕事に行く前の客たちが、一杯カウンターで飲んでいく。新聞読む人、店員と話す人、客同士おしゃべりする人。。。


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通常の、「アメリ」以前のこのカフェの雰囲気を味わうことができてよかった。映画に出てくるこのカフェも、人生に疲れたオールドミスの店員が働き、同じく人生に疲れて人に嫌味しか言わないような男性客が常連というような、そんなモンマルトルのリアリティがありましたもの。


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ムッシュ・コリニョンの八百屋。ここも映画の重要舞台。
意地悪な店主のコリニョンは、客の前で店員のリュシアンを馬鹿にするのが生き甲斐。この店主の意地悪がアメリのいたずら心に火をつける。
リュシアンは移民系の若い男性だ。パリで生まれようが移民系住民を一般フランス人と同等に扱わないフランス人の底辺にある差別精神への批判が、コリニョンの態度を通してコミカルにではあるが描かれている。アメリの復習的可愛いイタズラは、この映画における大事なメッセージの一つでもある。
アメリのファッションが可愛いとか、カフェが素敵とか、アメリのアパートのインテリアが可愛いとか、「アメリ」の日本での大ヒットの大部分の要素はそういう点なのだろうが(もちろん、それも大事な点ですが、この映画はもっと深いのだ。
このコリニョンの八百屋のシーンが、私はとっても好き。

この店、出来過ぎなくらいに素晴らしい位置に存在している。モンマルトルには坂が多いが、階段を上るとこの八百屋が目の前に現れる。
パリには絵のような光景が元々あるから、絵のような映画が作れるとも言えよう。


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アメリが利用する地下鉄の駅がこのアビス駅。


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アビス駅、何度か利用しましたが、丘の中腹にあるので、地上からプラットフォームへの階段が長い長い。この螺旋階段を何周も。エレベーターはあるのだが、待ち人多し。階段登ってくるの大変。


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ここは、アメリが盲目のおじいさんの手を引いて駅までお連れするシーンに登場。


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「アメリ」の素晴らしさはいろんなところにありますが、ロケ地選びが素晴らしい。


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「あ、ここアメリに出てきたところ」と、モンマルトルを歩けばそのシーンに出くわす。それは、「あ、これユトリロの描いた場所だ」というのと同じ。
人の脳裏に焼き付ける風景を描くというのは、技や計算よりも、作者がどれだけその場所を愛しているか、の表れだとも言えよう。



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ここはアメリが恋する相手、ニノが働いているセックスショップ。名前は違うけれど、そのまま存在。
モンマルトルの南端、ピガールの南に位置する歓楽街にある。この手の店のネオンがひしめき合う場所。

駅構内のスピード写真ブースの周りで、捨てられた証明写真を拾ってアルバムに貼り付ける(それが宝物)というオタク系のニノという青年もアメリに負けず劣らず魅力的な人間として描かれていましたね。
彼は昼間は遊園地のお化け屋敷で働き、夜はこのセックスショップの店員。ニノの感性に、ぴったりと自分の心のパズルが合わさっていくような気持ちを味わうアメリ。
ラブストーリーとしても最高です。


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モンマルトル、第三弾続きます〜。


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