パリ・「地下鉄のザジロケ地」

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 28.2016 Paris, France パリ
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パリ日記最終回。番外編。
映画、「地下鉄のザジ」のロケ地巡り。

ルイ・マル監督の1960年の作品。56年前のパリと、今と、どのように変わって変わっていないのか。

まずザジが到着しておじさんに会う東駅。


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プラットフォームは変わっていない。
列車の形は著しく進化した。そして人の着ているものも。


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ザジがおじさんと手をつないでこのドアから広場に出て行く。
このガラスの形もデザインも、広場の様子も周りの光景も、変わっていない、感動するほど。
だけど当時は駅に柵はなく、現在はある。


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ちょうど森山大道展が東駅で行われておりました。
当時はなかった柵にも展示がなされており。


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東駅からザジとおじさんがタクシーに乗り、街の光景が広がる。
するとこの教会が現れて、おじさんが「あれがパンテオンだよ」とザジに教える。タクシーの運転手が「違うよ、あれはパンテオンじゃない。何かわからないけれど、パンテオンではない」と。
これはサン・ヴァンサン・ド・ポール教会。

私はたまたま歩いていてこの教会に出くわし、ちょっと嬉しかった。おー、見覚えあるぞ、と。

この教会のあたり、映画では何度も回ります。


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おじさんのアパルトマン(ザジが滞在する家)がある場所。
地下鉄Bonne Nouvelle駅近く。
ここはすごい変わりよう。おじさんのアパルトマンの1階はバーになっていて、素敵な店だったのだけれど、今はスーパーマーケットになっており入口もなくなって寂しい感じ。
階段上がってからの店舗も活気も全くない。


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酒ビンを持って飲んでいるおじさんがずーっと立っていて、写真を撮っていても退いてくれない(笑)
おそらく、ここら辺はおじさんのテリトリー。

映画では、階段下にテラスがあってテーブルが出ていて、庶民が元気に食事をする光景が印象的。

ザジもおじさんもいるような光景は、残念ながら残っていません。


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ここはPassage du Grand Cerf。
ザジが追いかけっこするところ。
映画では活気のある素敵なパッサージュとして描かれていた。

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屋根はそのまま同じ。床のタイルは張り替えられております。

パッサージュといえば聞こえがいいもの、要はアーケード街。
日本の商店街にあるような、活気のあるアーケード街もいいですね。生活の匂いがしてこそのアーケード街。だけど東京でも近年寂れたアーケード街があるように、パリのパッサージュもいろいろ。
ザジのいた頃は庶民の商店街だったところが、観光化されて家賃が上がり、おしゃれな店舗しか入れなくなったということもある。
中心街にある歴史的価値があるパッサージュは、それこそ観光客がお金を落としてくれるけれど、中心地から外れたところにあるパッサージュは微妙。空きテナントが目立ったり。


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ザジが来る蚤の市。クリニャンクール。


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あれこそ60年代の、かつてあった本来の姿の蚤の市。現在のクリニャンクールは形こそは残しているけれど、高級な店舗がほとんどになってしまっている。


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蚤の市のレストランで、ザジがムール貝とフレンチフライを美味しそうに食べる。
それがこの店。
店は古いノスタルジックな雰囲気で残してあるものの、あまりにツーリスティックでありまして、入る気はなくしました(笑)
メニューを見ると、ザジが食べたようにムール貝はあります。


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エッフェル塔も出てきますね。


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エッフェル塔の真下からのシーンが好きなんですが、現在真下は塔に登るチケットを買わないと入れないようになっています。
エッフェルは、鉄骨なのにレース模様のように繊細なデザインが本当に綺麗。

映画は時代を残してくれる貴重な存在。
きっと今のパリも、50年後から見たら「蚤の市、こんなに原始的な蚤の市だったんだー」なんて見えるのかもしれない。
おじさんのいたアパルトマンも、また素敵なビストロになっているかもしれない。

2016年秋のパリの記録。

パリ日記、これにて終了。お付き合いくださりありがとうございます。

これからポーランドまとめます。お楽しみに。


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