ワルシャワ 旧市街

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 29.2016 ポーランド
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パリからワルシャワへ飛行機で2時間ちょっと。
ワルシャワ・ショパン空港(名前がいいですね!)から市内の中央駅まで電車で。
Warszawa Centralna。これが中央駅だというのはありがたいことにわかるのですが(英語と似ている単語はそんなに無くて、これは珍しい)、どう発音していいかわからない壁に行きありぶちあたる。
中央駅までの列車の駅名のアナウンスを聞いていたのだが、目で読む文字と耳から入る音が一致しない。これは滞在中だんだん慣れてきたけれど、初日のこの衝撃はすごかった(笑)。
こりゃ面白くなるぞ、と。


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私はどこの国に旅をしても、特別な理由がない限り空港から公共交通機関を使いたい。安い、交通渋滞に関係なく一番速い(ことが多い)、白タクみたいなのにボラれる恐れもない、というメリットもあるが、まずは切符を買って列車に乗る時からすでにその国を「体験」できるからだ。切符自販機での買い方がわからなかったり、最初からスムーズにいくわけもなく、誰かに聞かないといけない。故にそこで、ローカルピーポーと初コミュニケーションが経験できる。
公共交通機関のシステムは、国や街によって違う。一番最初に通過しておくと、ホテルから街に出た時に非常に楽。地下鉄は一番簡単だが(迷子には絶対にならない)、どの街に行っても速攻バスやトラムに飛び乗れるような図太さも養える。

とりあえず、Airbnbで予約した部屋に荷物を置き、街に繰り出す。
ワルシャワで経験したアパートの話も面白いので、これは後日。


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ワルシャワ中央駅と旧市街は離れており、私のアパートはちょうど中間に位置する。
旧市街方面に行くと、クラクフ郊外通り。


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美しい通り。
旧市街とこの辺り、ワルシャワ歴史地区と呼ばれる。


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この通りを進むと、旧市街へ出る。
旧市街は13世紀に造られた古い場所だが、第二次世界大戦で廃墟と化す。


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戦後旧市街は、社会主義に基づくソビエト流の町に作り替える計画によって消滅の危機にさらされる。
だが、「意図と目的をもって破壊された街並みは、意図と目的をもって復興させなければならない」という信念と理念の下、再びポーランド人自身によって厳密に再建された。
この歴史地区は、ユネスコの世界遺産。
「破壊からの復元および維持への人々の営み」が評価された遺産。


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廃墟と化したワルシャワの写真は有名なので、誰でも知っている思う。
その光景を見ると、細部に渡りなぞるように再建された旧市街は奇跡のよう。ポーランド人の執念。胸が熱くなる。


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失った景色を取り戻すことは、住民にとってどれだけ力づけになるか。
同じように焼け野原になった東京は、戦前の姿を再建することもなく発展し、元の姿など微塵も残っていない。祖父母が見てきた風景は、父母の代で壊され、孫の世代は全く違う風景を見て育つ。
このワルシャワは、祖父母が見てきた風景を、孫の、そのまた孫の、ずっと後の世代まで共有できるような街に復元された。
瓦礫からよくやったよね。あっぱれ。


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まずはこの旧市街の復元を見て、ワルシャワ市民(ポーランド人気質と言ってもいい)というのがどういうものか感じた上でこの街を見て歩くと感慨深い。
ポーランド人とひとくくりにできないほど一人一人違うものの、フランスから来るとポーランド人のはっきりした特徴、ドイツに行けばまた違う特徴をすぐさま感じるように、国民性というのは必ずある。


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路地にテーブルを出しているレストランやカフェ。
パリの賑やかさに比べると、ワルシャワのそれは静かに感じる。ポーランド人も話すしよく飲む。だが声のトーンとか、身振り手振りとかが大人しい。アメリカ人に比べると「フランス人の声は静かだなあ」と思うくらいなのに、ポーランドはもっと物腰が柔らかだ。


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ポーランド人もよく話しながら歩いているし、決して喋らない人たちではない。
だが、声を荒げない。アメリカ人って時に大げさに大声出すし、笑い声が異常にデカイし、女子トイレでは中に入ってる友達と外で待っている友達が大きな声でやりとりする(老若かかわらず)。。。っていう光景は日常茶飯事なんだが、そういうことはポーランドではないねえ。


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シカゴはワルシャワに次いでポーランド人口が多い都市なので、ポーランド語は日常で耳にする。
彼らが一人で携帯で話していても、英語の会話ほどうるさく感じないのは、ポーランド語の特徴だと思っている。口をすぼめていうような発音でモソモソっと(笑)話すので、近くでずーっと話され様が耳障りでない。


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今回のポーランドの旅で、どれだけシカゴにはポーランド人が多いのかっていう再認識をした。
普段の生活で、いちいち人の顔を分別してを「〇〇系」「▲▲系」とは見ていない。白人は白人だし、アメリカナイズされてしまえばみな体型は同じように丸くプヨプヨになり(苦笑)、態度もアメリカ人になる。


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ワルシャワで歩く人たちの顔を見ると、面白いくらいに知っている人たちの顔にそっくりなのだ(笑)
あー、この顔、あるあるあるー。
そうかー、彼も彼女もポーランド系だったのだなあと、近所の人を思い出す。


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だから、ポーランドという国は初体験だったのに、ポーランド人の容姿に関しては「地元によくいる人たち」という、不思議な印象を受けた。
そんなことより、ポーランド語を耳にする機会があるシカゴなのに、何ら私の耳はポーランド語を覚えていなかったという事実の方がショックだ。覚えようともしていないが。
ポーランド語、わからなさすぎて笑ってしまうくらいだ。


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パリから来ると、静かすぎて気持ち悪い(笑)ワルシャワ。
パリが観光客が多すぎるんだね。それと、ワルシャワのツーリストのほとんどはポーランド人で、ツーリストたちの会話も静かなポーランド語(笑)。
例外として中国人団体はどこでもいたけどね。でも彼らは忙しい団体旅行だから移動移動の繰り返しで、ある時間にあるスポットにうわーっとイエローストーンのバイソンの群れのようにいたかと思うと、あっという間に追い払われたかのように去っていくのだった。


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これはポーランドの代表的なペイストリー、ポンチキ。
中にはジャムが入っているものが多く、これはローズジャム入り。



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A Blikleという、1869年創業のケーキ屋。


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いろんなポンチキの種類あり。だいたい3〜4ズウォティ。約75セントから1ドル。
ここのはアメリカのドーナツと変わらない値段だから、現地では高めです。
だいたい一般には、1ズウォティ。25セントで買えるポーランド版ドーナッツ。でも、4ズウォティするポンチキじゃないと美味しくないということが後に判明(笑)


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綺麗なケーキが並ぶ。ここは高くても2ドル以下。
この後、ポーランドのスイーツのレベルの高さに驚くことになるのだが、この時はまだ知らず。「ほー、意外と食べたくなるようなスイーツがあるじゃんー?」くらいに思っていた。
「食べたくなるような」ではなく、「食べなきゃいられない」スイーツわんさかの国なのである、ポーランド。

次回に続く。



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