インディアナのB&B(1)

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 29.2010 アーミッシュの村
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アメリカにも、イギリスやオーストラリアなどではよく知られたB&B(ベッド&ブレックファスト)という宿泊施設がある。
私は、中西部の田舎にある素朴なB&Bの魅力にとりつかれ、夫婦で旅行するときはB&Bに泊まる事が多い。
1人で旅する事の方が圧倒的に多いので、1人じゃ泊まりにくいB&Bにこういう時こそ泊まりたい、というのもある。
1人じゃ泊まりにくい、というのは、B&Bに泊まった事がある人なら分かると思うが、ものすごい家庭的な雰囲気なので、「なんでこんな場所に1人で居るんだろう?」という気持ちになってくるからである(笑)

大体古い一軒屋やファームハウスを改築している所が多く、新しくそのために「建設した」B&Bというのはあまり見ない。
100年、150年建っている家が多く、家ごと「古き良き時代」「アンティーク」そのもの。
これがアメリカのB&Bの特徴でもあろう。

今回泊まったインディアナのB&Bは、アーミッシュのコミュニティのすぐ側だが、一応「ダウンタウン」にある。
ダウンタウンといっても、田舎の町は歩いて10分くらいで全部歩けてしまう規模だ。

1902年に建てられたという、アメリカでは普通サイズの家。
普通サイズであるが、中に入ると意外と大きい。
B&Bは平均5~6部屋しかない。大きなファームハウスを改築している所はもう少し部屋数も多いが、多くて10室あるか無いか。

B&Bは名前通り、食事は朝食のみが付く。
この朝食に腕をふるっているB&Bがとても多く、量の差はあれどこも本当に美味しい。
前に泊まったB&Bは、これでもかこれでもかとコースのように皿が出て来て、とても全部食べきれなかった。全部手間のかかっている料理で感激したものだ。


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日本のペンションと似たようなものかといえば、かなり違うと思う。
日本のペンションは夕食が付く。建物も歴史ある建築を改築した住居でなく、新しく洋風に建てた所がほとんど。立派な高級ペンションもあるが、言っちゃ悪いが安普請のメルヘンハウスみたいなお粗末な物も多い。

アメリカのB&Bは、建物そのものがアンティークだったり、100年以上建っているわけでかなり立派な建築物。
階段や床は確かに歩くとギーギー言ったりするが、使っている木材が非常に贅沢だったり、100年以上前ではお金持ちのちょっとした屋敷だったんだろうな、と察しがつく。

経営はリタイヤした夫婦、というのがほとんど。
ちょっと早めにリタイヤして、「妻の長年の夢だったB&Bを始めた」みたいな人や、「夫婦でアンティークショップを経営しているので、妻が趣味でディスプレイしてB&Bにした」みたいな人。
日本のように、30代で「脱サラして始めた」みたいな夫婦にはお目にかかったことがない。

アメリカのB&Bは、家中の家具や飾り付けの細かい所にものすごくお金とエネルギーが注がれていて、夫婦の趣味がそのまま出る。
ヨーロッパ駐在の時から家具や食器を何十年かけて集めて来た夫婦、アメリカンアンティークショップのオーナーのようにそれが趣味で仕事の人。。。
とても30歳そこそこの夫婦が、「じゃあ始めましょう」といって揃えられるような一式ではない。


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5室あったとしたら、5室全く違うサイズだし全く違う飾り付けや色合いである。
どの部屋に泊まろうか迷うのである。

今回泊まった部屋のベッドルーム。 ベッドカバーはアーミッシュのキルト。
B&Bのスタンダードルームというのは、決して広くはない。
なんせ、100年以上前の建築の、一部屋の標準サイズなのであるから。


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ところが、バスルームがすごく広かった。
バスルームからベッドルームを覗いた写真であるが、「バスルームに寝れるじゃん」と思うような贅沢な広さ。
聞いたら、バスルームは元々「部屋」だったのだという。
だけど宿泊用の部屋にするには狭いので、バスルームにして隣室とつなげたとか。


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バスルームの一角。
なにげに置いてあるドレッサーとか、ドアにかかっているディスプレーのドレスとか、全部アンティークなのだ。

好きな人が見たら、一つ一つ調度品をひっくり返して見たくなるだろう。


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この部屋は通りに面していて、ときおりパカパカとアーミッシュの馬車の音が聞こえる。
カーテンを開けると馬車が通り過ぎる。
シカゴじゃ味わえない。。。。

自分の家をカントリー調にしようとする趣味は無いが、こういう雰囲気が我が家に無いからこそ、たまにカントリー調に浸るのはいいもんだ。
アーミッシュのキルトを見ても、「うちには合わないもんなあ」と思って買う気になれないし(お値段も高いが)

今まで泊まったB&Bはどこも特徴がハッキリしていて、それぞれによかった。
部屋がいまいち狭かったが朝食がピカ一だったところもある。
今回は、朝食はいまいち(美味しかったが、女性の私でもちょっと少なく感じた)が、部屋や他の居心地、オーナー夫婦のホスピタリティがものすごくよかった。

オーナー夫婦との相性。。。。それは「また、ここに来よう」と思う気にさせる一番の要素かも。

でも、新しい所を発見したい私は、なかなか同じ所に「戻る」という事をしないのだよな。。。。(苦笑)


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