Chicago Jazz & Blues: A Photographer's View

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 28.2017 写真関係お知らせ
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シカゴ大学のアートセンターで開かれる、「Chicago Jazz & Blues: A Photographer's View」(シカゴ ジャズ&ブルース:写真家たちの目線)という展覧会に、私のブルース写真1点が選ばれました。
他の写真家の作品数十点とともに展示されます。9月22日から12月8日までの間、シカゴ大ローガンセンターにて開催。

このモノクロ作品は、去年のブルースフェスで撮影したギタリストのジョン・プライマー。

この展覧会のことも知らず、こういうのに応募することも面倒なたちなのですが、友人に「出せ」と勧められ、今年初めての応募。
今年のジャズフェスの時に、周囲のベテランフォトグラファーたちも多数応募しているのを耳にした。「なんだー、みんな知ってるんだー、こんなベテランたちが応募してるんだったら私なんて無理だろうなー」って思っていたら選ばれたというのでとても光栄であります。

ミュージシャンを撮影しているフォトグラファーたちはみな、その道何十年というベテランたちばかり。
8年前にブルースフェス、ジャズフェスを撮影し始めた私は、当時は場違いな場所に来たようなそんな感じもした。みんな男性で女性は私だけだったし、いかつい人も多いし、高価なカメラを両脇に下げて、レンズも何本も持っていて、いかにもプロフェッショナル。
そんな中でよくも毎年図々しく私も撮り続けたなあ、と。ま、私の中では、「写真の出来はカメラの良し悪しでない」という信念があったからなのだが。本格的なカメラを買う前に、自分の腕試しをずっとしていた。
そんな私のことを、フォトグラファーたちが皆とても親切によくしてくれ、フェスティバルのフォトピットの雰囲気がよかったから、というのも、長年続けてこられた要素として大きい。

その中でも、ポール・ナトキンという大御所(彼はローリングストーンズのツアーフォトグラファー3回、ビーチ・ボーイズのツアーフォトグラファーで日本にも来日、マイケルジャクソン、プリンス、ボブディラン。。。。世界レベルの大スターは漏れなく、地元のまだ無名のミュージシャンたちも撮り続けて来た人)が特に最初から話しかけてくれてよくしてくれた。こんなところに、日本人女性が珍しい、って思ってたのかもしれない(笑)。

「君のウェブサイト見たけれど、すごくいい写真撮るね。グレートフォトグラファーだよ」
本当にそうかなあ?と彼の言葉も半信半疑だった8年前。

それから彼にはよく食事に誘われ、一緒に撮影に行く仲にもなった。
「君も僕と才能は同じなんだよ。違いは、僕には経験の多さがあるだけ」
経験の多さ。。。。1977年から40年もこの道で撮り続けている人とは絶大な経験の差がある。ライブ撮影は、まず才能ありきに限るけれど、経験の多さがモノを言う。
ベニュー(ライブハウス)によって照明もステージもフロアも違い、それによって我々の撮影方法やレンズも違ってくる。大きなコンサート会場もそれなりに。フォトピットが用意されて撮りやすくはなるけれど、最初の3曲のみの撮影と制約がある場合がほとんどで、その限られた15分でいい写真を撮らないといけない。
ジャズ、ブルース、ロック。。。と、音楽ジャンルによってミュージシャンたちの動きも違うので、効果的な撮り方も違う。それはロジックでなくて、全て経験から学ばざるを得ない。

ミュージシャンを撮り始めて8年くらい。
この8年、私は本も出したくてそれに力を注いでいた時もあるし、他にも色々したいことがあって、ミュージシャン撮影のみを積極的にしていた年月ではなかった。
周囲の音楽フォトグラファーたちが、精力的にあちこちに足を運びミュージシャンたちにフォーカスして撮り続けている中、私はまだ色々と迷っていたのだと思う。そんな迷いもあったから、ジャズやブルース展覧会の写真展のことなども今まで頭になかったのだ。

「もう長年、たくさん撮って来たんだから、応募しなよ」という友人の言葉でなんとなく応募した展覧会。
フォトグラファーの著名度や経験値からでなく、シカゴ大の美術審査員が厳選な目で選んでくれた写真。
他のベテランフォトグラファーたちに混じって、シカゴのジャズ、ブルース界の歴史をフォトグラファーの目線で刻んでいける喜びの大きさを、撮り始めて今初めて感じていると思う。

そして今、ミュージシャンたちを撮ることをとても楽しいと感じている。
ライブ撮影はかなり楽しい。対象物に対するパッションがないと、いい写真は撮れない。
これからも積極的にミュージシャンを撮っていきたい次第。

あちこち色んなものに手を出してフラフラ定まらない私を、「君はグレートフォトグラファーなんだからさあ」と言い続けてくれたフォトグラファー友のポールたちにも感謝。
飽きっぽい私が、まだ写真をやっていることにも自分で驚きですが、たまたま出会えたシカゴの撮影環境と、やればやるほど深いこの世界をもっと見てみたくなった、という思いが大きいですね。


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