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The Strumbellas /ザ・ストランベラス

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 22.2017 音楽・ミュージシャン・ライブ撮影日記
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10月19日はカナダのバンド、The Strumbellas (ザ・ストランベラス)の撮影でした。シカゴ、Thalia Hallにて。
フォークロック、オルタナティブロック、オルタナティブカントリー、とも言えるバンド。


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撮影前には一応、知っているバンドも、初めてのバンドも、下調べをしていく。
今はYoutubeという便利なものがあるので、それを見て彼らの動きなどもチェック。ライブのビデオがアップされていればもっと便利。
イメージを膨らましていけば、撮影前のやる気も高まるのである。
ま、コンサート会場の状態はまちまちなので、いくらメンバーの顔かたちを前チェックしたところで撮影状況はその場その場なのであるが。


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私の場合、日本での知名度も調べることもある。
調べて驚くのは、意外と小さなバンドが日本のメディアやブログで紹介されていたりしていて、日本人ってすごいなあ、って思ったりすること。日本語のウィキまであるんだー、とビックリすることも。


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ところが。このThe Strumbellasというバンドに関しては、その逆だったので超驚いた。
日本語で調べても全然引っかからない。もちろん、日本へは行っていないらしい。けれどこのネットの時代、来日しているかどうかはバンドの知名度に関係ない。
カナダのバンドであるが、特に注意していなくても、ラジオや店で彼らの音楽はアメリカでよく耳にした。キャッチーでメロディアスな音楽。
だから「The Strumbellas」と聞いた時には「ああ、あのSpritsのバンドかー」とすぐわかったくらいだ。
「Spirits」のヒットは大きかったし、彼らを知らなくてもこの曲を聞いたことはない人は少ないだろう。
。。。。と思っていたのに、日本ではなぜか知名度がない。
世界はまだまだ広いな、と思わざるを得ない。


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さてさて、シカゴではこのバンド、同じ会場で2日続けての公演。人気がないと、なかなかこれはできない。

意外なものが日本で知られていて、意外なことにアメリカでヒットを飛ばしているバンドが全然知られていなかったりもする。
日本で受けそうな音楽なのにな。


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会場前の道路に、バンドの大きなかっこいいツアーバスと、機材用のコンテナートラックが停まっていた。
これを見てふと思った。
そうか、カナダのバンドは、アメリカ全国陸路でやってきてツアーができちゃうのだ。でかい市場のアメリカまでトラックで来れちゃうのは大きい。ツアーのように大掛かりでなくとも、アメリカのベニューにちょくちょくブッキング入れて演奏するのも大切なことだし、それができる環境にあるのは大きくメリットがある。なんせ地道にファンをつかんでいくのがミュージシャンの下積みなのだから。

その点島国日本は、独自の文化を育むにはいい環境にあるが、全米ツアーをするにせよ、ヨーロッパツアーをするにせよ、飛行機で飛ばないといけない。
「全米ツアーする」なんてのはかなり実力と人気をすでに伴っているバンドに限り、「ちょっくらアメリカのベニュー(ライブハウス)で演奏しに行って来る」という感覚での実現は無理なのだ。
カナダと日本のミュージシャンの環境的違いを、The Strumbellasのツアーバスを見て感じたのである。


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アメリカに来て欲しい日本のミュージシャンもいるけれど、The Strumbellasのように日本に行ってもらいたいバンドもあり。
「世界は狭くなったね」というのはネット上の話。
地球のサイズは変わらないので、人間が人間に会うのにはそれなりの時間とお金がまだまだかかり、距離がある。
世界中の音楽をネットで即時に聴くことができる現代だが、彼らのライブに足を運ぶのは彼らが自分の街にやって来るのを待つか、自分でそこに行くしかないのだ。
スタジオ録音はスタジオ録音。生は生。人間を生で見て触れるのには、「世界は狭くなった」と言える時代ではなく、まだまだ世界は広くて大きいのだ、と思う。


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余談ですが、この日フォトピットからの撮影を終えて二回席から観ていた時。バルコニーの隅にコーラの缶を持って飲みながらやって来てずーっと立っていた強面のお兄ちゃんがいた。
最初観客の一人かなー、と思っていたのだが、様子からしてセキュリティだな、と思った。後でチェックしたら、小さなマイクがつけられていたのでやっぱりセキュリティだった。
階上から観客たちを見下ろして、変な行動をしている奴がいないかチェックしているんだけど、それがとてもプロフェッショナルでして。
アメリカはどこも人混みが物騒な世の中ですので。入場の時の荷物チェックはもちろんだし、大きなホールでは空港のようなセキュリティの機械があるところもあるし、金属探知機の棒を持った人が厳重に一人一人をチェックするのは基本。
私は撮影で行くのでカメラバッグをいつも携帯しているけれど、近年のアメリカの野球場やコンサート会場では、一般客は一眼レフの持ち込みはできない。カメラはコンパクトでレンズが5cm以内とかという規定があったりする。ルールに反するとセキュリティで取り上げられるので、ほとんどの観客はiPhoneで撮影している。

The Strumbellasの音楽はハードではないので、観客もハードなのはいないし、皆さん盛り上がりはするけれどお行儀の悪いのはいなかった。
これがハードロックやパンクになると大変でして。。。 こういう時のセキュリティは本当に大変だろうな、と。

この日のセキュリティのお兄さん、革ジャン着てヒゲ生やしていて、強面だけれどかっこいい人だった。かっこいいので写真を撮りたかったのだが、お兄さん端っこの暗い闇にずーっと立っていて撮れませんでした。
仕事中だったから、ビールではなくてコーラだったのね。
ライブが終わる直前にさっと去って人の出て来る出口に移動。人を怪しむのが仕事のセキュリティ。強面という外見、サービス業では面接で受かりにくいかもしれないけれど(笑)、セキュリティではウェルカム!な顔だなあ、と思ったのでした。


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