新宿ゴールデン街

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 04.2018 東京散策
golden24.jpg

東京滞在日記、最後はゴールデン街。


goldengai1.jpg


実は、東京に帰ってきて一番最初にカメラ持って散策に来たのがゴールデン街。
今回は、ゴールデン街に始まりゴールデン街で終わった東京散策であります。


goldengaialley2.jpg


飲めないから飲屋街の雰囲気に憧れる。。。というのは以前のブログで書きましたが、ゴールデン街にはそれ以上の魅力が。

飲屋街にて、「人間にはなぜ飲屋街が必要なのか?」ということを考えるのが好きですね(飲めないのに笑)


golden211.jpg

ここは非常にフォトジェニックな場所でもありまして。


goldengai4.jpg

東京あちこちに残るこの手の飲屋街と同様、戦後闇市から始まったゴールデン街。

バブル期には地上げ屋の嫌がらせに何度もあいながら、オーナー達が結束して守り抜いた一帯。
新宿におけるゴールデン街の地理的な位置を考えると、この飲屋街の生き残った歴史に感謝。


golden21.jpg

「飲屋街」というのは、「飲み屋」とは違う。
酔っ払いというのは、酔っていない人とは異なる人種。酔っ払いによって、風紀も乱れる。だから、酔っ払いを一帯全体で守れる場所が必要なのだ。


goldengai2.jpg


世の中には、乱れた風紀が必要なのだ。
なぜ? 平たく言えば、世の中に風紀の乱れを取り締まるような輩ばかりで埋まったら、面白くないでしょう?
面白くないものだけで形成された街は、病気である。

goldengaialley2.jpg


例えば暴力。
暴力の被害者になりたくはないが、暴力の存在は否定したくない。
暴力のマグマを抱えている人間社会こそが、極端に言えば健全な社会なのだとも思う。
悪も含め、内側にネガティブなものを抱えないと、ものは崩壊する。
新宿の街が魅力なのは、きちんと内包しているから。


goldengai7.jpg

歴史的遺産や文化水準の高い街はそれだけで価値があるけれど、何か負の部分を背負っていないと魅力がない。
だからこそ、NYやパリと同様東京という都も魅力なのであり。

新宿の魅力は闇の深さ。
そしてまた闇だけだと救いがない。新宿には闇と光が共存するからいい。


golden29.jpg


日本の社会の日常で、欧米と比較して、「遅れてるなあ」「改善されるといいなあ」と心から思うことは、LGBTに関する一般人の認識や意識。
テレビを観ても、人との会話でも、著しく遅れをとっていると非常に感じる。
どの国でも同じ割合でLGBTは存在するのに、それを無視する日本社会の背景があり、その姿勢に疑問視しないでいられるほどの一般市民の鈍感さが原因だ。
LGBTは興味だとか知識の対象ではなく、女性だったら男性を知らなくちゃいけないように、大人だったら子供を無視できないように、社会で生きて行くのなら、理解しないでは済まされない問題なのに。
権利云々の理解の前に、LGBTへの正しい知識。これが一般日本人に欠如しているから、とんでもない偏見に満ち満ちているのだ。


goldengai5.jpg


過去の歴史に目を瞑ろうとするのも浅はかだが、LGBT問題は過去の問題ではなく、自分らの周りにある現在の日常。知らないできたことは恥であるし、知ろうとしないのも恥。
知識層と自負しているだろう日本人さえ甚だしい誤解をしていることが残念でならない。


goldengaialley1.jpg

歌舞伎町からゴールデン街、そしてさらに2丁目と、この国の性のマイノリティたちが大きな息ができる場所が広がる。
さらに歌舞伎町の北の新大久保は、元はコリアンタウンのエスニックタウン。日本人になりきれない国籍のマイノリティ達が肩寄せ合って生きている。
新宿の黄金の三角地帯。この三角地帯があるからこそ、新宿は生き生きしているのだ。


golden23.jpg

どこからも歓待されないマイノリティは、行き場所が限定される。生きて行く場所も限定される。
彼らを受け入れている新宿という街は、それだけで懐が深い。

アメリカという国は本当にいろんな問題を抱えているけれど、それでもバックグラウンドの違う多様な民族や文化や宗教を受け入れて吸収して成長している点は感心する。移民の端くれとしてそこで生きる場所を与えてもらった一人の人間としては、とても感謝する。生まれ育った国や土地に疑問持たずに生きて行ける人たちにはわかりにくいかもしれないが、呼吸ができる土地を自ら探して追い求めてきた人種にとっては、自分を受け入れてくれる土地は故郷以上の意味を持つ。
これができる国は、それを誇ればいい。

新宿という街も、ほかでは生きていけないマイノリティに生活の場所を与えていることだけでも、誇れる。


golden25.jpg


よそ者が入ってきて落ち着ける空気というのは、その土地が、そこに住む人々が、違いを受け入れられる土壌を持っているから。
そしてそういう土地は、出て行くものも追わない。


goldengaialley5.jpg


新陳代謝の激しい街は、大縄跳びのようだと思う。
縄が常に回っていて、いつ入ればいいのか迷っている人はなかなか入れない。タイミングが掴めずにずっと縄の外にいる。
だが入る勇気を持った人や、たまたま歩調が合った人は、縄の中にすんなり入れる。

出て行くときも、ひょいと出れば意外に簡単。
だけどタイミングが悪いと縄が足に引っかかる。なかなか出ていけない。


golden22.jpg

この街に、ひょいと入ってきたんだな、、と思わせる若い子達の顔。

出て行くタイミングを逃して、ずっと居着いちゃったのかな、と思わせる古い顔。

ゴールデン街の新旧だけでも物語がある。

golden212.jpg


「忘れないうちに」と急いで更新してきた東京滞在日記。これにて終了。
かなり乱暴に書いてきたので読みにくい箇所もあるかと思いますが、ご了承ください。
読み直さずにアップするのは毎度のことで(苦笑)

さて次回はもっと、我が故郷東京を愛せるのか? どんな思いを抱いているようになるのか?
楽しみでもあります。

シカゴは今日は雪。スーパーボウルサンデー。
アメリカ人が一年で一番テレビにかじりつく日。私もかじりつきます。


shinjukugoldengai001.jpg


料理ブログ「アメリカ・多国籍食堂」もどうぞよろしく♪



『黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在』高山マミ著
Amazon
ビーケーワン
丸善&ジュンク堂
楽天ブックス
セブンネットショッピング



『ブラック・カルチャー観察日記』高山マミ著 
全国の書店で好評発売中!!
Amazon

スポンサーサイト