コンサート・2018年第一四半期(1〜3月)

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 25.2018 音楽・ミュージシャン・ライブ撮影日記
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Buddy Guy at Buddy Guy's Legends 1.27.2018


もう4月も終わってしまう。
相変わらずコンサート撮影に明け暮れている日々。ハウスフォトグラファーとしてCity Winery Chicagoで週2〜3日、後の2〜3日は他のヴェニューで。。。 今年に入ってからは週6〜7日、時に掛け持ちでヴェニューからヴェニューへ移動という、まさにライブ詰め。
1月の大半は日本でのんびり休暇だったのでそのしわ寄せもあるが、いいライブが街中に溢れているのだから仕方ない。
そんなわけで、こちらのブログも放ったらかし。見れば日本滞在日記から更新していない。そこでまとめて、2018年第一四半期(1〜3月)のコンサート模様をざっと紹介。全部は載せられないので、心に残ったものをピックアップ。
まずは、日本からシカゴに戻ってきてすぐに撮影したのはバディ・ガイ。おなじみ、ブルース界のキング。この撮影で1月遊びモードだったからだが仕事モードに切り替わりました(笑)。


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Samantha Fish at Lincoln Hall 3.31.2018

続いてサマンサ・フィッシュ。いま売れっ子の女性ブルースギタリスト。
お色気満点だけれど、ギターの腕前は本格的で見かけとブルージーナサウンドのギャップがファンを魅了する。


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サマンサみたいなアーティストは撮影も楽しい。



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Gangstagrass at Evanston Space 3.18.2018

ギャングスタグラス。
ブルーグラスとヒップホップを融合させたアメリカならではの新しいジャンル。迫力いっぱいの楽しいライブ。
他にもいい写真がいっぱいあったのですが、彼らのマネージャーがやたらとこの写真を気に入ったのでこれを載せておきます。



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Sergio Mendes at City Winery Chicago 2.25.2018

ボサノバ界の巨匠、セルジオ・メンデス。
子供の頃、「オーーーアイアイア、オパオパオパ!」と訳も分からず歌っていたっけなあ。マシュケナダで盛り上がった時にそんなことを思い出した。
アメリカのコンサートは観客の携帯での撮影やビデオも大抵OKなのだが、セルジオは撮影嫌いらしく、携帯のカメラも禁止。内緒で撮っている人はセキュリティにつまみ出される(たまーにこういうアーティストがいる)。しかもこの日の公認フォトグラファーは私だけ。貴重なライブ写真です。



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Ruthie Foster at Evanston Space 2.22.2018

ルーシー・フォスター。女性ブルースシンガー/ギタリスト。



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Doyle Bramhall ll at City Winery Chicago 3.1.2018

ドイル・ブラムホール。
普通このクラスのミュージシャンになると、PRマネージャーが撮影の手配など全てするのだけど、なんとドイル本人からメールが来てビックリした。最初イタズラかと思ったくらいだ。だってあのドイル・ブラムホールだもん。「サウンドチェックの後に外で撮影してもらいたい」と。自分でそういうプランを立てるアーティストって面白い。
彼は左利きなのだが右利き用のギターをひっくり返して弾く。ジミヘンも同じだが、ジミは弦を逆に張り替えた。しかし、ドイルは張り替えずに弾くのだ。だから一番太い弦が上に来る。これがドイルの名物ギター弾きなのだが、この日は普通にレフティ用のギターを弾いていた。どっちでもいけるんじゃん。彼が変わり者なのには代わりがないが(笑)



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Joanne Shaw Taylor at City Winery Chicago 3.6.2018

ジョアン・ショウ・テイラー。
イギリスの女性ブルースギタリスト。レイヴォーン・スタイルのギター・テクニックで観客魅了。目をつぶっているとおっさんが弾いているようなブルースサウンド。かっこいいっす。



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Christopher Cross at City Winery Chicago 3.31.2018

”天使の声”のクリストファー・クロス。
「外見と声がまるで正反対」シンガーの元祖。その美声は失われるどころがさらに磨きがかかっていた。素晴らしい。
クリストファー・クロスといえば「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」とか「セイリング」が代表曲だが、さらっとそれらを2曲目と4曲目に出し惜しみせずに披露しちゃうところがさすが「昔の歌手」ではない現役アーティスト。
クリストファーの声は楽器のように表情豊かなのだが、顔の表情は変化なし。これでも精一杯「一番表情のある時」を狙ったのだ。そういう意味で難しい撮影だった(苦笑)



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Stanley Clarke at City Winery Chicago 3.21.2018

ジャズ界の巨匠ベースプレーヤー。スタンリー・クラーク。
エレキとアップライトの二刀使い。スタンリーのシンボルとも言える珍しいアレンビックのベースの低い響きは独特だった。



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Los Lonely Boys at City Winery Chicago 3.17.2018

テキサス出身の兄弟バンド、ロスロンリーボーイズ。
最初に彼らの撮影をしたのはもう5年ほど前だっけな。予告もなしにいきなり彼らのステージに、ロバート・プラントが現れて数曲熱唱して引っ込んで唖然とした記憶が鮮明に。
3兄弟相変わらず元気だし大人気。



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Howie Day at City Winery Chicago 3.29.2018

ハウイー・デー。
ソールドアウトショーだったし、私も彼の撮影を楽しみにしていたのだが。。。。
撮影前に店のマネージャーから、「今日彼はやたらと飲んでるから。。。」とは耳にしていたが。。。。  ステージにふらふらと現れるなり、転びそうになったりマイクに顔をぶつけそうになったり。酔っ払いながらも歌ったが、観客は唖然。そんな不安定な状態で2曲が終わった頃、怒った観客が次々と会場を後にするようになり。。。。
そんで4曲目にヒット曲「Collide」を歌うとそのまま楽屋に引っ込んじゃった。少し休むのかなー?戻って来るのかなー?としばらく待っていたけれど、どうやら終わっちゃったみたい。
観客は怒り心頭(当たり前だよね)。チケットは異例の払い戻し(シティワイナリー開店以来初めてのことだと思う)。
ハウイーに何が起こったか分からないが、酒を飲まないといられない状態な日常でのツアーは無理。このシカゴでの事件の後、彼はツアーをキャンセル(その方がいい)。
事情は知らないが、アーティストだって人間だもの、色々ある。
でもまあ、この日を楽しみに、会場まで時間をかけてやって来た人々にとってはたまったもんじゃない。「チケット代払い戻し」で済まされることではない。無駄にした時間。無駄にした期待。記念日に家族や恋人にチケットを用意した人もいるだろう。誕生日だった人もいるはず。だらしのないライブを行い人に迷惑をかけるということは、会社や会場から信用をなくすことだけではない。アーティストたちは、それを十分にわかって一つ一つのライブをこなすべきなのだ。
同じ人間であるアーティスト達だって、不調の時も不幸の時も色々ある。それを抱えながらもステージでパフォーマンスをデリバリーするのが彼らの仕事なのだ。
この日のハウイーを見て、逆に毎日立派なライブを行なっているアーティスト達を尊敬しなくちゃいけないなあ、って思ったのだった。
ハウイーも元気になってまた来年戻ってくるといいな、と願いながら。
酔っ払ってベロンベロンのハウイーを、酔っていないように見えるように苦労しながら撮った1枚(苦笑)



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Selwyn Birchwood at Buddy Guy's Legends 3.24.2018

ブルース界の若手注目株、セルウィン・バーチウッド。
何度目かの撮影。ステージでは屈託のない明るいイメージのセルウィンだが、楽屋での真剣な顔は、インテリな側面の彼を垣間見たような気がした。
相変わらず裸足のライブ。かっこいいです。



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The Zombies at City Winery Chicago 3.19.2018

イギリスのサイケデリックロックバンド、ゾンビーズ 。
1968年の彼らの名盤『Odessey And Oracle』の50周年記念コンサートツアー。
改めて聴くと、名曲ぞろいのすごいアルバム。彼らの曲をリアルタイムで聞いてなくても、全て知っている。。。ということはどれだけ世の中に流れていた。。。ってことだ。
オリジナルメンバーは、ヴォーカルとキーボード。甘い声は相変わらず美しく、キーボードはレコードよりも迫力あり。そうでなきゃ、この歳で世界ツアーなんてできませんよね。並な体力や気力や実力でできないことを彼らはやっています。ライブってボロは目立つので観客見抜きますし。プロってすごい。



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L.A. Salami at Schubas 3.30.2018

ザーッとではありますが、1〜3月までのコンサートをいくつかピックアップしましたが、私の中でのトップを二人ご紹介。
まず一人はイギリスはロンドンからのLAサラミ。 全く新しいタイプの新人でライブを観た時目が醒めるような思いが。
ジャンルはというと。。。ロックでもありフォークでもありブルースでもありヒップホップでもあり。ボーダーレスな音楽を追求するアーティストにとってジャンルは本当に無意味。
彼の音楽はいいし、詩(詞)はいいし、声もいいし、ルックスもいいんで、今後の活動がとても楽しみ。
いろんなアーティストを見て来ましたが、「一番印象に残るライブは?」と聞かれたら、新鮮だったLAサラミでございます。



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Eric Johnson at House of Blues 3.15.2018

そしてもう一人はエリック・ジョンソン。
説明不要な世界のベストギタリストの一人。ツアー直前に売り出された新しい彼のシグネチャーモデル、ストラトキャスターを持ってのお出まし。
エリックのクリアなエレキの音に酔いしびれました。撮影していると当たり前なんですが、アーティストはカメラ目線になる瞬間がいくつかあって、目が合ったりするんですよ。でもエリックは、私がカメラを構える前(演奏前)に、私に目で「ありがとう」「よろしく」ってな挨拶をしてくれた。とても優しい青い瞳の持ち主で、そういう一瞬の一コマに、人柄って出るなあ、って思ったりも。
彼のギターはもとより、さらにファンになりました。


ところで私のウェブサイト、新しくなりました。jeanne d'arc media
写真ポートフォリオはこちら。音楽はブルース、ジャズ、ロック、ポップ/ソウルに分かれてますので、クリックして見てください。ここに漏れているけれど素晴らしいアーティストいろいろ載っています。

以上、2018年第一四半期、振り返り日記でした。


料理ブログ「アメリカ・多国籍食堂」もどうぞよろしく♪



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