スポンサーサイト

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

I will remember you

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 30.2015 人いろいろ/人間
fncl1.jpeg


人生で忘れられない男というものが、どんな女性にもあると思う。
私が27歳で、その男が31歳のときのシカゴでの話。

その人の名前を仮に「K」としよう。日本人。
Kが忘れられない理由は、今まで出会った男の中でも一番クレイジーだったこと、そして一番ハンサムでかっこよかったことが理由のトップに上がるあろう。いい意味でも悪い意味でも、普通の人ではなかった。
映画の中じゃないのに、その稀有なコンビネーション。カッコいい破滅型。そういう男が実際私の前にいた。

彼にアプローチされた時、周囲の彼をよく知る人たちが皆、「彼だけには気をつけたほうがいい」と私に忠告した。
。。。。危ないから。危険だから。彼だけはやめとけ。一緒になったら人生めちゃくちゃにされるよ。。。
彼の昔の友人である男性は、「Kにはすごく幸せにしてもらえるだろうけれど、同時に地獄も見なくちゃいけなくなる」と。

基本的にそんな男は好きである。酔狂と言われようが。
だが興味をそそられるものの、彼の過去の危ない話を周りから聞いて、足が竦んだのも事実。
そのとき私はすでに彼にデートを誘われていて、日にちと待ち合わせの時間と場所まで決まっていた。
だけど怖くなって、その日私はその男をすっぼかしたのだ。その「危険な男」とのデートを。

しばらくなんの音沙汰もなかったが、数週間経ってふと、彼は私の前に現れた。かなり酔っていた。
デートをすっぽかしたのだから怒られて当然だと思ったが、彼は静かに言うのだ。
「あの日さあ、ずーっと待ち合わせ場所で待ってたんだよね。。。。 デートにすっぽかされたのに、また会いに来る俺ってなんなんだろうね。」
かなり泥酔している様子のKは、8歳くらいの美少女を連れている。Kの娘だと言う。離婚したアメリカ人の妻との間の子供。その日は週末でKは娘と会える日だった。日本語は全く喋れないが、とても賢そうな理知的な顔をした髪の長い美人ちゃんだった。
私は彼に抱きしめられた。先日デートをすっぽかした罪悪感もあったし、目の前に彼の娘がいるという変な安心感もあって、彼が気がすむまで私は抱きしめられていた。
だいたい、幼い娘と一緒にいるのにどこで飲んできて泥酔しているのか。娘の手を引いて、娘の母とは違う女(私)のところにやってきて甘える男。
この妙な不安定な魅力に、私はやっぱり惹かれていってしまうのを感じていた。

寂しそうな顔をする彼の美しい横顔を見て、私は悪いことをしたと思った。人の噂や忠告で彼を判断しようとしたこと。
彼にどんな過去があろうと、悪い噂を誰が言おうと、私は私の目の前にいるKだけを見よう、と思った。

彼と改めて最初のデートをしたとき、彼は待ち合わせ場所に私より早く来て待っていた。
上背があり、胸板もあり、シカゴで見てもアメリカ人の平均より立派な体をしている。ジーンズにきちっとしたジャケットを来て、背筋を伸ばして立っていた。コカコーラのCMに出ていた頃の加勢大周(と言ってもわからない人もいるかもしれないが)をもっとハンサムにカッコよくしたような顔。この容姿は、シカゴでもかなり目立つ。
「今日もすっぽかされたらさ、俺ってかなり惨めだよね」と、美しい顔をしてKは言うのだった。

兄弟の話、両親の話、生い立ちの話、アートの話、小説の話。。。。。彼はとめどなく色々話してくれた。三島由紀夫のどの作品が好きか、で二人で何時間も討論したりした。
話題が豊富で面白くて深くて一緒にいて楽しかった。

だけど複雑な家庭環境などからくる彼の孤独感や心の傷も深くて、彫刻のような綺麗な彼の顔にはなんとも言えない独特の陰りがあった。そう、ジェームス・ディーンのような。
顔だけでなく、Kはきれいな手をしていたのだが、右手の甲にとても目立つ縫い傷があって、その紫色の大きな傷は、彼のあまりに美しい容姿と調和させるためにわざわざつけられたものなのだろうか?と馬鹿な発想をしてしまうくらいだった。
命が惜しくない人だったから、命を落とすような喧嘩などしょっちゅうしてきただろう。そのときに負った傷だろうけれど、最後まで聞けなかった。

彼はアルコールの量もすごかったけれど、ドラッグ中毒でもあった。
薬物はとことんまでやり、どうしようもなくなると抜け出そうと思ってカウンセリングに通い、しばらく止められるのにまた手を出すという繰り返し。
彼の部屋は油絵の具の匂いが充満し、キャンバスには迫力と気の細やかさで描かれた抽象画。バスルームにある注射器と、彼の生み出す美しい作品は、切っても切れないものだったのだろうか。

優しさと怖さ、繊細さと暴力的なところを持ち備えたKは、どっちみち自滅型自虐的な性質だった。
柔らかい優しさも、気が触れたような怒りも、彼の命を縮めるだけのようなもの。
周囲にいる人間はみな、最初は彼を助けようと優しく接するものの、いい加減呆れかえって手に負えなくなって離れていく。
彼と一緒に破滅する覚悟がないと、Kと一緒にはいられない。

デートしていた頃、彼はなかなか服を脱がなかった。紳士的な性格がそうしてるのだと思っていた。実際彼は、レストランでのマナーから話し方から全て、「酔っていなければ」とっても紳士なのだ。
服を脱げない理由がある、と言っていた彼がやっとシャツを脱いだ。上半身には、腕上半部そ含め前後にビッシリと刺青が彫られていた。「タトゥー」ではなくて、日本の鮮やかな刺青。
もともとの骨格がしっかりしているせいか、ジムできちんと鍛えられているせいか、均整のとれた美しい肉体に、これでもかと傷をつけるように彫られた模様。まるで綺麗な肌をわざわざ壊すために、苦痛に耐えてつけたような痣のようにも見えた。

そういえば、Kが「ジムに通っている」と言ったとき、私は大笑いしたことがあったっけ。
酒飲んでドラッグやってる不健康な人間が、なんでジムで体鍛えて健康的なことやるの?って。
彼は照れたように俯いて、「だってミック・ジャガーもワークアウトしてるって言うし、僕がやってもいいんじゃないかと。。。」と言ったのを覚えている。そこでまた笑ってしまったのだが。

とてもキュートな面を持ったKが、シカゴでも最悪に治安の悪い場所にドラッグを平気で買いにいく。
照れるような甘いマスクと、命をなくすことも恐れないような大胆なKの背中とのギャップ。

某お坊ちゃん大学を出たお金持ちのお坊ちゃんが、自らの力で底まで落ち、さらに地獄を求めてさまよっている。
彼はいつか人を殺すか、あるいは殺されちゃうんだろうな、そんなことを感じずにいられなかった。彼はどちらにしろ、長く生きられないと。彼はこの世界にフィットしないし、どこにいても彼は解毒できない。そして誰も彼を助けられない。

彼を助けられないどころか、Kと一緒にいたらいつか自分も破滅するだろう。そんなことは初めから分かっていた。
彼が手に負えなくなった頃、私は彼を見捨てるようにKの元を去った。もう彼も私を追ってこなかった。

あれからしばらくの間、風の噂でKのことをなんとなく聞いていたけれど、時代は変わり、もう彼のことを知っている人も周りにいなくなった。
ただ時々思い出し、思い出すたびに、ひょっとしてもうこの世にいないのかも、という考えが頭によぎった。いるはずない、とも。

今日、ふとしたことで、Kはとっくの昔にこの世を去っていたことを知った。
ああやっぱり、と驚きもしなかった。けれど、胸が痛くなった。やっぱりどこかにいてほしかったのだろうか。
つい最近、彼が私に隠そうとしていた刺青の腕を、なぜか思い出していた。

あれから、たまに死にたくなったとき、「Kと一緒に過ごしてればよかった」と思う時がある。
あのときKから逃げていなければ、私もとっくにこの世を去れていただろう、と。あのとき、彼と一緒に人生終わりにしてもよかったんじゃないか、と。
女友達は、「あの危険な男と別れておいてホントよかったねー」と思い出話のたびに私に言うけれど、本当にそうだったのかな、とときどき思った。

Kはさっさと、私を巻き添えずに逝っちゃった。
Kほど繊細でもなく、Kほど破滅的でもない私は、この世をまだのうのうと生きている。それって醜いことかもしれない。
ただ一つ言えることは、生きているおかげで醜いことも経験するけれど、美しいものにもたくさんさらにもっともっと触れてこられたってこと。その美しいものが、生きている糧で、この先まだまだたくさんあるって確信できる。
Kは、その美しいものを人一倍感じられる感性を持っていたのに。美しいものを感じすぎるが故、醜いものがさらに突き刺さって生きられなかったんじゃないか。

Kとの日々から長い年月が経ち、私は再び縁があってシカゴにいる。
あの頃なかった高層のトランプタワーの前には、あの時と変わらぬシカゴリバーが流れている。
Kと一緒に、このシカゴリバーに飛び込んだことがあった。若気の至りで、just for fun!
カップルが川に飛び込んだと誰かが通報して、警察沙汰になったっけ。自殺だと思われたらしい、違うんだけど。
濡れた服の上に毛布をかぶってブルブル震えながら、ポリスステーションで叱られた私たち。

あれだけ凶暴になれる男が、「あのさー、俺たち本気で付き合わない?」と言ってきたときの恥ずかしそうな顔。
酔わないと大胆になれないからなのか、乱暴だけど暖かい彼との初めてのキス。

トラブルメーカーなので多くの人に嫌われてもいたし、二枚目すぎて同性からのやっかみもかなりあったはず。
だけど今日、Kのことを知らせてくれた旧友(男性)が、「Kはカッコよかったよねー」と素直に言う言葉が嬉しかった。いろいろあったけれど、最初にKを形容する言葉は、それしかない。

Kの名前には星の名前がつく。「うちの親父がさ、ロマンチストでねー」って言っていた。
とっくに、知らない間に、星になっていた彼。 I will remember you.



料理ブログ「アメリカ・多国籍食堂」もどうぞよろしく♪







『黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在』高山マミ著
Amazon
ビーケーワン
丸善&ジュンク堂
楽天ブックス
セブンネットショッピング



『ブラック・カルチャー観察日記』高山マミ著 
全国の書店で好評発売中!!
Amazon

かつての恋人から

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 09.2015 人いろいろ/人間
kenoshat.jpeg



先日、随分とまあ懐かしい人からフェイスブックのお友達申請が来た。
かなり昔に、付き合っていた男性。すなわち、かなり昔に別れた人でもある。

元彼、元彼女からのフェイスブック申請はよくあることだし、私のFB仲間には元彼もちらほらいる。向こうから申請が来た場合もあり、私から申請した場合もあり。
もちろんみんな、かなり時間が経ってから「お友達」になるわけだが。

先日申請がきた彼は、別れてから20年!そしてその20年間の間、全く連絡もとらず、再会したこともない。
共通の友人から、ちょっと近況を小耳に挟んだのも10年前。

彼とは若かりし頃のおつきあいだったので、まあ本当に二人とも弾けてた。若さいっぱいで飛ぶように、よく遊んだ。
私は行動力やパワーがある方だと思うが、昔はもっとすごくて、その私にこれまた行動力とパワー溢れる男が一緒だったんだから側から見ると台風のようだったのではないかと思う。周囲の友人たちもかなり巻き込んだし(笑)。

美味しい物を沢山一緒に食べた仲。
綺麗な海を一緒に潜った仲。
いろんな所に旅行した仲。
ナイトクラブを渡り歩いた仲。
ホテルのプールで真っ裸で泳いだ仲(あれは私だけだったか。。。彼を慌てさせました。笑)

相性もよかった仲だけど、男と女はそれだけじゃうまくいかないこともある。
別れた原因は、私にある。私が彼を、裏切る形になったから。
よくしてくれた彼を傷つけたことは、その後の私の傷にもなった。
恋人にならなければいい友達同士でいれたはずの二人が、その後友達にも戻れなかったのは、私がしたことの代償だと思った。
きっと私は許されないんだろうなあ、と。

別れてから、彼への恋愛感情はすぐ冷めたし、そういった未練は見事に全くない。(女は、別れたら切り替えが早いもので。。。)
だけど。私の中に残った後悔は、いい形で別れられなかったこと。人を傷つけて終わりになるというのは、本当に後味が悪い。「ありがとう」さえも言えなかったから。
感謝を述べる猶予さえも与えてくれなかったのは、彼からの唯一の怒りの印だと私は受け止めている。

いきなりのフェイスブック申請で、懐かしい名前に驚いた。
メッセージも何もない申請。
だから私も、一言もつけずに承認ボタンを押した。

FBなんて随分前からあるし、探そうと思えばずっと前に探せたこと。
だけど、これだけの時間が心に必要なこともある。
彼の無言の申請には、なにも言わなくていい言葉が沢山詰まっていて、素直に嬉しい。
今後親しくなるわけでもきっとないだろうし、会うこともないかもしれない。
だけど、彼からの申請と私の承認という行動は、二人の共有した時間へのお互いの感謝なんだと勝手に考える。

FBだけでなく他のSNSでも、昔つきあっていた人から申請がきて困ってしまう場合も多々あり(みなさん、経験おありだと思いますがー)。
「うわっ!いまさら何よ」 「こんな人と二度とつながりたくないよー」 「思い出したくもない」なんていう関係だってある。そういう相手とだって(残念ながら)共有した時間はあるわけだけど、思い出したくない記憶より、懐かしむことのできる美しい記憶の方がいいに決まっている。
そしてそれが一方的な思いではなく(片方が「美しい思い出」と思っていても、もう片方は「思い出したくない」 「忘れちゃったよ、そんなこと」なんていう場合もあるからねえ)、お互いに通じ合えてたら、それは本当に嬉しい。

昔の恋人との「再会」は、未練があっては気持ちよくできないこと。そして、嫌悪や無関心があってもなおさらできない。
お互いの気持ちが対等で、現在の相手の幸せを心から祝福できる関係でないと。

あの頃も「大人」だと思っていたけれど、若かったよねー、まだまだ。
今、若者が「おとなしい」とかって言われてるけれど、我々の若い頃のパワーを見せてあげたい(無茶するのも若さです。笑)
そんな時代を少しでも一緒に過ごした相手。
いろいろな思い出を一気に思い出したりした。
今、彼に言いたいですね。「楽しい時間を本当にありがとう」と。




料理ブログ「アメリカ・多国籍食堂」もどうぞよろしく♪






『黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在』高山マミ著
Amazon
ビーケーワン
丸善&ジュンク堂
楽天ブックス
セブンネットショッピング



『ブラック・カルチャー観察日記』高山マミ著 
全国の書店で好評発売中!!
Amazon

ショーンと歩夢

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 12.2014 人いろいろ/人間
shaunmmm1.jpeg



信じられないことが起こるものである。
ショーン・ホワイトが金メダルを逃すどころか、4位とメダルにも届かなかった。

夫とハラハラしながら観ていたハーフパイプ。
先日も書いたけど、私としては平野歩夢選手という楽しみがもう一つ増えたので、ショーン応援というだけにはいかなくなった。
個人的には、やっぱり王者のショーンに金を取ってもらって、平野選手が銀になるといいな、と思っていた。

ところがところが。波乱の決勝。
ファーストランでコントロールを失い、信じられない大失敗のショーン。
一方、平野選手は落ち着いて大きなミスもなく高得点。セカンドランはさらに点を伸ばす。高さはあるし技もばっちり決めるし、着地もきれい。
スイスのポドラドチコフが、ファーストで大失敗したのにもかかわらず、セカンドで落ち着いて高得点出し、この時点で1位。
最後はショーン。彼が金を取るには、95点出さなくちゃ。でも彼なら、最後の滑りでカッコよく決めて、11位の出遅れからいきなり1位になるんじゃないか、と思った。
大ピンチから一気に挽回して優勝に導くことが、精神的にも技術的にも出来るアスリートはマイケル・ジョーダンくらいしか思い浮かばないが、ショーンもそういうタイプ。本当にそうなったらすごいシナリオだよなー。ドラマだよなー。。。と手に汗を握りながら観戦。

だけど、ソチのコンディションはショーンに味方しなかった。小さなミスが目立ち完璧じゃない。完璧じゃないなんて、ショーンじゃない。
滑り終えて、ひょっとしてメダルにすら届かないかもしれないことはショーン本人が一番分かっているはずだけど、頭かかえることもなく、笑顔で元気に観客に応える。
たたき出された数字は4位と、この瞬間多くのアメリカ人は、いや世界の観客は「え?」と思っただろう。
ショーンも、オリンピックで失敗する人間だったんだ。。。。ショーンだけは特別、と思いたかった人々は、当たり前のことに気づかなければいけなかった。

思えば、参加予定だったソチ五輪の前のX Gamesを急遽キャンセルしたり、怪我もあった。
オリンピックでは新種目のスロープスタイルに参加予定だったのに、それも急遽取りやめた。「ハーフパイプに集中するため」とのことだが、守りに入っているなあ、と思った。今回はあまり自信がないのかな、と。

追いつかれる立場より、王者に追いつけ追い越せの立場の方がいい。プレッシャーも全然違う。
ショーンは「ミスター・ウィンターオリンピック」。注目度も期待もクレイジー。

ソチのハーフパイプのコンディションは最悪と評判で、練習中に転倒者も多く、競技日程をずらしてでも修正すべしと何人かの選手が訴えていた。でも簡単な修正で、日程通りに競技は行なわれた。
一番文句を言っていたアメリカの選手は、立て続けの転倒など燦々たる結果で終わった。コンディションの悪さは、どのアスリートたちにとっても同じで、それは公平だ。
どんなコンディションでも練習で飲み込み、それに合わせてその中で自分の最高の演技を行なう柔軟さも問われているのではないか。

そういう意味でも、予選、決勝と大きなミスもせず、自分の演技を予定通りに堂々と淡々とこなした平野選手は素晴らしく、驚異。
積み上げて来た練習と才能。自信たっぷりの、15歳の頃のショーンを思い出す。

ショーンが大不調のおかげで、平野選手だけでなく平岡選手も銅メダルに。
銀、銅と、いきなり日本勢すごくないですか。
2人共中学、高校生とまだ若く、このメダルで一気に日本のスターとなって日本のマスコミが騒ぎ立てるのは目に見えているが、どうかあまりちやほやせずに、あちこちに引っ張り出さずに、しっかりと今後も練習させてあげてほしい。日本のマスコミは、応援しているんだか選手をダメにしてるんだかよく分からないこと多いんで(苦言)。
次回のオリンピックは、今回の参加とは比較にならないプレッシャーと闘わなければいけないはずだから。
彼らはまだ成長期。まだまだ伸びる芽は大事にしてあげたい。

ショーンが寂しい顔をしていたのを見るのは辛いが、小柄な体で平然と宙に浮く平野選手たちのパフォーマンスに励まされた。
夫はショーンの結果を見てあまりにガッカリして、しばらくうなだれていた(笑)。
わかるわかる。これは。。。日本にとっては、真央ちゃんが大失敗してメダルにも届かず、4位で終わるようなもの。
あるいはフィギュア界においては、女王キム・ヨナが、転倒&ミス続きの大失敗でメダルどころか4位になるようなもの。それくらいの波乱である。

スノーボードの世界にショックを与え歴史を変えただけでなく、冬季オリンピックの楽しみも倍増させてくれたショーン・ホワイト。
彼を本当に抜くことは容易じゃないが、いつかショーン以上のスノーボーダーたちが出て来る日もあるのだろう。
やんちゃ坊主だったショーンも27歳。オリンピックはこれで最後かな。でもトップの座はまだまだ続く。
終わってみても、やっぱりショーンはヒーローだよ。
他の選手に対してリスペクトを忘れないスポーツマンシップ。大スターなのにフレンドリー。メディアに対しても礼儀正しく、明るく健康的で気持ちいい。観ていて楽しくなるだけでなく、テンション上がるパフォーマンス。ファンにならずにはいられなくなる、アスリートの鏡です。




料理ブログ「アメリカ・多国籍食堂」も更新しております。どうぞよろしく♪
(「アメリカ・無国籍食堂」から変更しました)
最近のメニューは、ブロッコリとフェタチーズのオーブン焼きオムレツなどなど。



『黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在』高山マミ著
亜紀書房より去年発売されました。
Amazon
ビーケーワン
丸善&ジュンク堂
楽天ブックス
セブンネットショッピング



『ブラック・カルチャー観察日記』高山マミ著 
全国の書店で好評発売中!!
Amazon

ヒラリー

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 07.2013 人いろいろ/人間
hillary1.jpeg




政府閉鎖でゴタゴタしているアメリカですが(恥)。。。。、次期大統領候補にヒラリーか?と、これまた今後の動きが楽しみになってきた話題も。

ヒラリー自身はまだ一言も明言していないけれど、かなり慎重に検討している模様。両党とも、彼女ほどの知名度と経験と適任者はいないので、圧倒的な支持。共和党も「ヒラリー対抗策」を今から進めているが、彼女を上廻る人が出て来るかどうかは疑問。

果たしてヒラリーにやる気があるかどうかが問題だが、やる気よりも健康面がちょっと心配。大統領だけじゃなく、国務長官だって激務だ。任期の最後には体を壊した。それ以上の激務に堪えられるか、彼女は一番内情を知っているから、簡単には答を出さないだろう。ただ出した時は、体調も万全に整えるはず。3年後にヒラリーは68歳。最後の大仕事をやってもらいたいものだ。

ファーストレディから国務長官になった人も前代未聞だが、そこから大統領になる人もいない。もし大統領になったとしたら、すごい人である。
ビル(クリントン)が大統領になれたのも、「ヒラリーのおかげ」とずっと言われていた。実は妻の方がやり手なのよ、と。その通りだと思う。
ところでヒラリー大統領になったら、ビルはファーストジェントルマンになる。元大統領からファーストジェントルマンになる人も前代未聞だ。というか、女性大統領は今までいないのだから当たり前だが。

他に、女性で大統領をやれそうな人って、ゴンドリーザ・ライスしか思いつかない。(「やれそう」と思わせるだけでもすごいが)。
彼女はヒラリーの前の国務長官だが、彼女が出馬したらヒラリーを脅かすだろう。ただ、ゴンドリーザは国務長官歴任後、「ホワイトハウスに戻りたい気持ちがあるか?」と聞かれたとき、「ホワイトハウスの仕事は本当にタフなので。。。戻る気は今はありません」と言っていた。出来る人ほど、心身ともにボロボロになる職務だと思う。
怖いもの無しのような強面のゴンドリーザが「「ホワイトハウスの仕事は)きつい。。。。」って言うくらいなんだから、もしヒラリーがホワイトハウスに戻る仕事を覚悟したときには大拍手を送ろう。

退任後の元大統領は、だれもが一気に老ける。
オバマ大統領は白髪は増えたものの(それは年齢的なものかと)、やはり現役というのはツヤツヤだし気が張っている最中は老けない。
最近テレビでブッシュを見たら、ブッシュ父が出ているのかと思ったくらいだ(顔がそっくりー)。
クリントンもおじいちゃんになった。病気をしたのでそれもあると思うが、現役から退いた顔だ。それに比べると、ヒラリーのパワーが際立つ。つい最近まで国務長官だったこともあるが、やはり「今後」のことを考えているからじゃないかと。
そのように、期待したいところだ。
しかし、オバマの二期目が始まって1年も経っていないのに、既に次期大統領候補の話題だもんね。。。アメリカは気が早いように感じるかもしれないけれど、大統領(候補)になるって準備が大変なのだ。





料理ブログ「アメリカ・無国籍食堂」も更新しております。どうぞよろしく♪
最近のメニューは、パンプキンブレッドアスパラガスとポーチドエッグのリングイネなどなど。




『黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在』高山マミ著
亜紀書房より去年発売されました。
Amazon
ビーケーワン
丸善&ジュンク堂
楽天ブックス
セブンネットショッピング



『ブラック・カルチャー観察日記』高山マミ著 
全国の書店で好評発売中!!
Amazon

マニング兄弟

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 16.2013 人いろいろ/人間
manning1.jpeg




NFL(アメフト)にマニング兄弟と呼ばれるすごい兄弟プレイヤーがいるのだが、一般に日本人には知られていないと思うので簡単に説明を。
wikiに詳しいのでこちらをご参照。兄はデンバー・ブロンコスのペイトン・マニング、弟はニューヨーク・ジャイアンツのイーライ・マニング
2人とも、同じポジションのクオーターバック(QB)。QBは攻撃の軸であり、花形。チームの司令塔として、戦術眼、判断力が必要とされる重要なポジション。
兄弟そろってQBになるのも稀ですごいことだが、実は彼らの父親であるアーチー・マニングも、NFLで活躍した素晴らしいQBだった。

親子そろって3人が、アメリカの花形スポーツ、フットボールの世界でプロになり、しかも花形ポジションのQB。それだけでなく、兄のペイトンはおそらく史上ベストのQBなのだ。あまりにすごい兄を持つと、弟は影に隠れてしまうのがオチであるが、イーライは兄と違った意味ですごい。ニューヨーク・ジャイアンツというチームは、野球で言えばヤンキースと同じで、常にメディアに晒される。このチームに置かれる状況と、「ペイトンの弟」というプレッシャーは、本来の自分の仕事やポジションの上に重くのしかかるはず。
だがイーライはいい意味で気にしないというか、翻弄されない。末っ子の図太さなのか、それがサラブレッドというものなのか。
だけど、人柄とか全ての意味において、やはり兄のペイトンには敵わない。ペイトンのように華のある選手はなかなか出てこないだろうなあ。

昨日は兄弟対決の試合。ジャイアンツ対ブロンコス。
観客席には息子たちを見守る両親の姿も恒例。

この両親(特にお父さん)を見るとき、いつも思う。
このお父さん、アーチーは、全米の息子を持つ「お父さん」から羨望の眼差しで見つめられているんだろうなあ、と。
アーチーは絵に描いたような幸せな父親に映るわけだ。
アーチー自身、野球チームからスカウトが来ていたほど野球にも長けた人で陸上競技にも秀でていたが、結局はフットボーラーを選択するという、すばぬけた運動神経と体格の持ち主だった。
息子たちを授かり、2人とも父親より大きくなり(アーチーも大きい)、身体能力も丈夫な体のDNAもしっかり受け継がせた。
ここまでは、分かる。あるていどDNAでなんとかなる。だが2人の息子を自分と同じプロの選手にするのは、しかも優秀な選手にするのは、簡単なことではない。

身体能力、個性、視野の広さ、人望、人気、華やかさ、そして賢さがあってこそスターになれる。
自分がスターになるのも誇りを持てることだろうが、自分の息子がスターになるのを観客席から見守るのもさぞかし気持ちがいいだろう。しかも2人も。
どんな子供に育っても、自分の子供のことを誇らしいと親は思いたい。が、このアーチーお父さんの立場には、なりたくてもなれない。他にこういう例は見たことがない。

素晴らしい選手だった親を持ったならば、その子供は特権を与えられているのだからいい選手になれるのか?と言ったら「決してそうではない」というのが統計からいく答だろう。
世の中のさまざまなスポーツの世界で花形プレイヤーは山ほどいるが、親を超えて華のある選手になる2世スターってほとんどいない。
このマニング親子って、日本でいうと例えが見つからないのだが、あえて例えると。。。。うーん。。。やっぱり日本の花形スポーツって野球だから。。。 落合選手に息子がいたとして、その2人の息子がイチローと松井みたいなものだ。大げさな例えではない。一体どういう親子(兄弟)なんだよ??。。と全国民が羨望の眼差して見つめたくなる家族なわけだ。

中国人は「自分の子供たちは自分よりも金持ちになるように」育てるが、アーチー父は、自分の息子たちを自分よりも成功した選手に育てた。
選手としても上だが、商業的にも。ペイトンもイーライも、彼ら以上の次世代を生み出したら、こりゃまた恐ろしい。
アーチーおじいちゃんの孫への指導は、もう始まっているのだろうか? 孫へは甘やかすからダメかなあ(笑)





料理ブログ「アメリカ・無国籍食堂」も更新しております。どうぞよろしく♪
最近のメニューは、海老のタマリンドソース炒めポーチドペアなどなど。



『黒人コミュニティ、「被差別と憎悪と依存」の現在』高山マミ著
亜紀書房より去年発売されました。
Amazon
ビーケーワン
丸善&ジュンク堂
楽天ブックス
セブンネットショッピング



『ブラック・カルチャー観察日記』高山マミ著 
全国の書店で好評発売中!!
Amazon
 HOME 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。