インド人街

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 30.2012 エスニックタウン
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ヨーロッパで一番メジャーなエスニック料理と言えばインド料理だが、アメリカでは中華料理になる。
移民の数と文化の浸透の違い。
アメリカでもインド人は多いのだが、急激に増えたのはIT時代到来後で、いわば80年以降。だからとても新しい。

そんなわけでアメリカではインド人街というのは珍しいのだが、シカゴには中西部一大きなインド人街がある。
大きいと言っても、シンガポールのインド人街のようにサイズも歴史もあるわけではないのだが。




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通りには北インド南インドを含めたインド料理のレストランや、食材を扱うスーパーなどが立ち並ぶ。



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それから、どこのインド人街にも多いのは、電化製品を扱う店とスーツケース屋さん。
電化製品とは、ラジオやテレビや携帯電話からコンピューター、デジタルカメラなど。
NYの街でもそうなのだが、スーツケースを売っている店ってインド人経営が多い。何故なのか。
ダウンタウンの店ではインド人以外の客もいるが、このインド人街ではよくインド人ファミリーがスーツケースを物色している。
そんなにスーツケースっていくつも必要なのか?
人生でいくつも必要ないよ。。。というスーツケースは、サムソナイトなどのような頑丈で壊れないスーツケースであって、実はインド人街で売っているようなスーツケースはすぐ壊れそうだ。
空港で会うインド人というのは、本当に荷物が多い。ものすごく重そうなスーツケースを家族旅行となるといくつも抱えている。
あそこまで酷使したら、何度かの旅行で確かにスーツケースは壊れそうだ。



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それから、中西部のデトロイトや他の街からシカゴのインド人街に週末買い出しに来るインド人も沢山いる。
彼らは大きなスーツケースに、米やらスパイスの大袋を沢山入れて帰る。



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サリーを来て歩くインド人女性が多い。
というか、シカゴのダウンタウンでもサリーの人は多い。週末になると、インド人は家族でよく街に遊びに来るのだ。
必ず大家族で歩いているから目立つ。
大家族というのは、子供の数が多いのではなく、おじいちゃんおばあちゃんを連れているのだ。3世代でよく一緒にいる。



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サリー屋さんはとても多い。

ケニア人の親戚の女性は、よくここに買い物に来る。
夏物のブラウスとかシャツとか、インドの服は涼しくて、そしてここで買うととても安い。
オレンジとか紫の原色に、金色の刺繍とかとても派手。
インド人とかアフリカ人とか黒い肌にはとても合う。彼女が着ても全く派手にならない。
しかし私が着たりすると、場末のスナックのママに間違えられてしまいそうだ。



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昔、日本にある輸入雑貨屋さんで、インド製インド綿の白い夏のパンツスーツを買ったことがある。
上はノースリーブのひざ丈ワンピースで、下にスパッツのようにピッタリしたパンツ。
そのスパッツのようなパンツがすごく細くて(生地は伸びない綿)、「日本人のサイズに合わない」ということで売れ残っていて半額になっていたのだ。
白地に白い刺繍がしてあってかわいかった。
ああいうのがあればいいんだけどね。店頭に並んでいるのはどれも派手派手だ。
今度探してみようかな。

あのパンツスーツを買った時に店員さんが、「合う人がいてよかったです。どうも向こうの人(インド人)は足がかなり細いみたいなんですよ。日本では皆さん試着して入らなくて、諦めて帰ってしまうんです」と言っていた。
足の細さはインド人と同じようなのだが、私でもビックリするのは、インド人女性の腕の細さだ(もちろん、太っている人は論外として)。
インド人街で金属製のバングル(ブレスレット)をよく売っている。細いのが20個くらいのセットになっていて、トータルで15cmくらいの長さのものだ。
輪っかに色々とサイズがあるのだが、小さいものは本当に細い!(子供用ではない)。

ケニア人の彼女はお尻は大きいのだが(アフリカンなので)、本当に腕が細くてそのバングルもすすすーっと手に通して試したりする。
そしてこれまた、赤にシルバーの模様の派手なバングルとかが、黒い肌には合うんですねー。
私が付けると、単なる安っぽいオモチャに見えるわけで。これまた場末のスナック?みたいな。

その前に、手の部分でつっかかるサイズが多い。
インド人女性って、確かに脚と腕だけでなくて、手の部分が細いというか華奢で小さい人が多い。



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インド人の宗教はいろいろ。
仏教徒も多いし、ヒンドゥー教徒も。そしてクリスチャンも。



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そしてかなりイスラム教徒も多い。↑こんなお店も多い。
インド人ムスリムは、インド人街でも着ている服が違うのですぐ分かる。

ラマダンの時にインド人街に行ったら、ランチタイムだというのにガラガラだった。
アラビックタウンなら分かるのだが、まさかインド人にここまでイスラム教徒が多いとは思わなかった。
もうラマダンは開けたので、インド人街のレストランも客で溢れていることだろう。



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こういう写真屋さん自体がもう時代と共に消え行くのであろう。懐かしい。
そしてなんと、まだ「AGFA FILM」の看板!!
アメリカでAGFAを扱っている(扱っていた、と過去形だが)というのも珍しい。



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新しいブログ「New York ノスタルジア」もどうぞよろしく。



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Chinatownの夜

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 19.2012 エスニックタウン
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チャイナタウンでたらふく中華料理を堪能した夜。

近年、中国からの移民が急激に増え、彼らの居住&商業地域は「あら!こんなところまで!」って所に漢字の看板を見かけるほど南に、南に広がっている。

といっても、サンフランシスコやNYのチャイナタウンの規模と比べると実にちっぽけなシカゴのサイズ。

仕事以外では食べ物写真を撮らないのだが、一人で食べるときは最近撮るようにしている。
アメリカの食事風景って、やっぱり日本とは大分違うし、知りたい人もいるでしょうし。

だが人と一緒に食事するときは、やっぱり撮らないなあ。
カメラいちいち向けてたらうざいでしょ(笑)小さなコンデジや携帯ならいいけれど、一眼なんて大げさだしいちいち持って行かないしねえ。
出て来たら「わあ!美味しそう!」ですぐ食べたいし。
というわけで、やっぱり夕食は撮る機会ないですねえ。。。。
アメリカの中華料理も、日本のそれとは大分違うのだけど、是非アメリカで体験をw
アメリカナイズされているものではなくて(アメリカナイズ中華はアメリカ料理だからww)、かなり「Authentic」なものでも、日本で言われている「Authentic」とは全然違うのよね。
アメリカのAuthentic中華は、さすが現地からの新しい移民が多いアメリカのチャイナタウンの方が(客は観光客ではなくほとんどが移民なので)ずっと現地の味に近いと思う。

インド料理はインド人と一緒に。中華料理は、中国人と一緒に。。。。。etc.
毎回こうはいかないけれど、これがアメリカでより美味しいエスニック料理を食べるコツかな。
チャイナタウンでは大体出て来るメニューが違うし(漢字オンリーメニュー)、メニューにない裏料理も出て来るし、デザートはただで出て来るし。



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門の背後ににょきっと見えるウィリスタワー。


しばらく忙しくなるので、ブログは少しの間お休みいたします。
また来月に!



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読書@チャイナタウン

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 06.2011 エスニックタウン
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帰国したときに日本から持ってきた未読の本がまだある。
母が読んだ本もいくつかもらってきた。

その中の一冊。
イーユン・リーの「千年の祈り」


最初の短編を読んだときに、「これはチャイナタウンで読みたいなあ」と思った。

読む環境の雰囲気まで大切にしたくなる、そんな文章だったのだ。



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そして私は、雨の中チャリでチャイナタウンに向かう。

家から近いのだけれど、雨あしが強かったのでかなり濡れた。
タオルで髪の毛を拭きながら、チャイナタウンの「カフェ」に入る。

カフェといったって、ここはミニチャイナ。
エスプレッソマシーンが置いてあるようなカフェではない。

蒸し餃子を始めとする色んなスナック(?)とコーヒー(あるいはミルク紅茶。ミルクティーではない)がセットになって$2とか$3とか、一体どういう組み合わせだ?と思う中華式カフェのセットが揃う店である。


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チャイナタウンの午後は、学校に子どもを迎えに行った母親と娘がお茶をしていたりする。

男女の高校生グループは、団体デート(?)を楽しんでいる。

店の主人は、テレビの中国ドラマを観ている。

私の前のテーブルには学校帰りの中学生(1年生くらいか)のグループがカードで遊んでいる。
ゲームのカードなのかな。
彼らはカウンターでおばさんにスナックとドリンクを中国語でオーダーし、子どもたち同士ではミックス言語、時間が経つと全て英語で会話している。

そう、この東西ミックスな雰囲気。これがユーアン・リーの世界なのだ。


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北京生まれでアメリカで活躍するリーの短編は、どれも中国を舞台にしていてもどこかが西洋的な空気を持っていて、コテコテの中国人作家の世界でもなく、完全にアメリカで育った中国系アメリカ人の世界とも違う。

とても「新しい」中国人の目。
そして、アメリカで、シカゴで、私の周りにいる中国人(中国系ではない)の持っている空気をすごく感じられるのだ。

ああ、文学の世界でも、中国は確かに動いているんだよなあ。
こういう作家に出会えると、なんだかとても感慨深い。

私の元夫は大陸出身のチャイニーズで、彼も、彼の仲間たちも、いわゆる「新世代」中国人たちであった。
言葉通り、「未来」を築く有望戦士たちであり、彼らは本国だけではなく世界中に散らばる華僑たちから期待されているアメリカの星だった。

その「未来」は「現代」になり、当時誰もが想像すらし得なかった将来は現実になっている。
想像すらし得なかったのは、非中国人だけであり、彼らはちゃんと分かっていたのだ。
分かっているというよりも、信じて疑わなかった。中国の、中国人のパワーを。


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リーの本を読みながら、色んなことを思い出す。

やっぱりこの本は、チャイナタウンで読みたい。
そういえば、シカゴが舞台になっている短編もあって、なんだが逆トリップした気分になった。

中国とアメリカと。
この強烈な個性を持った二大大国が交差する場所は、彼女の小説の中と、アメリカの都市のチャイナタウンである。


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