浅草

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 02.2018 東京散策
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浅草。

浅草の駅で降りてこの町にやってきたのでは、浅草の本当の魅力はわからない、と私は思っている。
駅で降りれば、そこはすでに明るい華やいだ浅草が広がっているのだから。

浅草の北部、できれば荒川区との区境からテクテク歩いて来ると、浅草の本当の魅力に出会える。
東東京における、この浅草という町の歴史や意味や価値がじわじわとわかる。


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泪橋から、山谷に入る。
ドヤ街を歩き、次は吉原のソープ街を歩く。そして裏浅草。

きれい事では無い人間の欲望の吐き出しを受け止める場所。
江戸時代から都市部の表には出したくなかった影の部分を背負う場所。
光に対する影。

影から入らないと、光もよく見えない。
光の存在の意味を感じるには、影の存在理由を感じてからの方がいい。


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浅草駅で降りて雷門から入ったのでは、当たり前に浅草が目の前に現れてしまう。

北から歩くと、段々じわじわと、人の賑わいや豊かさや明るさ(それが表向きのものであっても)が、手に取るように体に入って行く。
人が浅草に求めるもの。浅草に期待するもの。浅草であってほしいもの。その「浅草」が見事にじわじわと姿を現す。

どこか安っぽかったり、垢抜けしない浅草。それでいい。
高い夢じゃないから庶民が買える。それを叶えてくれる街。


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近年、浅草にはレンタル着物屋が増えてきて、短時間着物を着て浅草巡りをするツーリストが増えている。
よく見ると日本人ではなくて、中国や韓国の人が多いのだが、着物着ちゃえば日本人に見えて(笑)、違いのわからない欧米人を喜ばせる。

レンタル着物、いいアイデア。
着物姿の人が歩いてくれるだけで、絵になる浅草。
安物でもいいのだ、華やかであれば。

これいつか、私も着て浅草歩きたいなあ、って思ったのでした(笑)


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裏通りで、ゴシゴシタワシで掃除している可愛いお姉さん。
惹かれます、この手の女の子。


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世界中(特に欧米)の街の「観光度」を測る私なりの物差しがあるのだが、それが「馬車」。
馬車があるところは観光度が高い。
浅草は人力車。いつの頃か観光用に始まり出して、外国人ツーリストが多くなってから一気に増加。
雷門あたりでの呼び込みがすごくて辟易。
歌舞伎町の呼び込みだって大人しくなっているというのに。


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"Englishman in New York"ならぬ、イングリッシュマン・イン・浅草、といった感じ。
うどんを美味しそうにすすってました。


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大衆劇場前。
ちょうど芝居が終わって役者さんたちがお客様に挨拶。

この手の宝塚的、大衆劇場特有のメーク顔がかつて苦手だったのですが、最近受け入れられるようになってきました(笑
些細な事でも、受容範囲が広がった自分を知ることは嬉しいことです。


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しかし役者さんたちは大変。長い列のおばさんファンたちに握手、写真撮影、トークを永遠に繰り返す。
お客様は神様です。のサービス精神は、こういうところから養われるのでしょう。

近所の蕎麦屋や食堂では化粧落とす前の役者さんたちが食べている。
地域で支える芝居小屋。ああ浅草。


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昔、まだ私が学生の頃、バイト先のおじさんたちと一緒に浅草寺裏の洋食屋さんに行ったことがある。
おじさんの一人の学生時代の同級生だとかで、夜遅くすでに閉店している店に、6人くらいでいきなり押し寄せたのだ。

おじさんの友達の主人は我々のために、美味しい洋食やデザートを作ってくれた。
入っている器がとてもレトロで、昭和そのものでとても懐かしかった。

調子に乗ったおじさんたちは、ご主人にギターを弾かせ、フォークソング大熱唱。ご主人もノリノリになってきて、閉店後の洋食屋は時代遅れのフォークソングが鳴り響く異様な空間になった。

あの洋食屋さんどうなったかな、と思っていたら、どうやら数年前に閉店されたらしい。


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浅草もいろんな人とのいろんな思い出あり。

今回の帰国の最高の浅草の思い出は、友人らと浅草はずれのコスプレカラオケ屋で、昭和歌唱を熱唱した事でしょうか(笑)
非常に浅草らしい夜でした。友よ、どうもありがとう。


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時間に追われるように、東京日記を書きなぐっている最中ですが、乱筆乱文おゆるしを。
毎度その場で感じていたことを、メモしておかないと忘れてしまうんですよ。
自分の言動も最近覚えていないですからね。。。。ヤバイヤバイ。


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じっくり歩くと台東区だけで東京滞在が終わってしまうほど濃い区なのですが、今回は台東区はさらっと流しました。

浅草さようなら。また次回。

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裏浅草

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 02.2018 東京散策
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山谷から裏浅草へ。
浅草寺の北側地域をひとまとめに「裏浅草」と呼んでいいのかわからないが、浅草の裏は裏なのでそう呼ばせていただく。


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浅草コリアンタウン。
ここら辺は夜賑わいますね。でも昼間の雰囲気も散策コースとしては最適です。


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山谷から来ると、急に飲食店が増え出して来る。
浅草が昔から環境客の顔なら、裏浅草一帯は地元民の町、食堂。最近は裏浅草も歩く人いっぱいで、昔に比べると賑わっている。


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昔からある帽子屋さん。帽子屋というか、カツラもあり。


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皮革屋さんが多い裏浅草ですが、最近はオーダーメイドのブーツなんかも作成してくれるみたいです。


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子供の頃から、「大人になる頃までには絶滅している」と信じていたものの一つに、袢纏(はんてん)がある。
半纏を着ている大人が、祖父母も含めて私の周りにはいなかったこともあるし、近所でも見たことがない。
たまに銀座の裏通りで半纏が売られているのを見て、「一体誰が買うんだろう??」「浅草土産みたいに、外国人が買って行くのかな?」と信じていた。

ところが、「うちは半纏まだ着ているよ!」という声がちらほらと。
ええーっ!! 
世の中にフリースジャケットができて、ジジババも好んでそれを着るようになってから、半纏なんて重いものはもう絶滅したと思っていた。
浅草でこれを見たときも、「今だに外国人ツーリスト目当てか」くらいに思っていた。
ちなみに、この半纏を手にとってみると、すごく軽いっ! 今では半纏の中身は綿でなくて化繊が多いらしく、軽量なんだとか。
へええ。 袖がモタモタしていて動きにくそうだとか、そんなことではなくて、やはり着る人は着るのですね。
勉強になりました。子供の頃の予想は大きく外れました。


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このお店、毎度ここを歩くと写真に撮ってしまいます。
「おしゃれの店キスミー」という名前がインパクト大なのだと思います。


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ヒレ酒用のフグの尾。
裏路地で干しているこの光景は、下町ならでは。
今回、浅草以外でも門仲、谷中あたりでも見ましたね。
短期間でフグの尾が干してあるこの光景を見ているというのは、私がほっつき歩いている場所がかなり偏っている証拠でもあると思いました(笑)


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どこから見ても、そびえるスカイツリー。

そろそろ浅草です。
街が賑わってまいります。


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山谷

Posted by ジャンヌ(Mami Takayama) on 02.2018 東京散策
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山谷。ドヤ街。

日本のドヤ街は山谷しか訪れたことがないので、山谷に限ったことかもしれないが、いつも感心するのは、(どうしてもアメリカと比べてしまうが)治安がいいということだ。
昼間からワンカップ大関片手に座り込んで酔っ払っているおじさんは路上にいるけれど、歩いていて金を乞われたことなど皆無だ。
アメリカなんて、どこにでも物乞いはいて、カフェから出ると入り口で「金頂戴」。地下鉄乗るとプラットホームで「1ドル頂戴」。レストランから出てくると、出口に子連れ母親が構えていて「この子の食事代をくれ」(金は母のドラッグ代のため)。
だから山谷のおじさんたちのおとなしさというか、これをプライドというのかどうかはわからないが、自分たちと社会との距離の空け方、すなわち「俺たちもそっちを構わないから、こっちのことも放って置いてくれ」というスタイルには変な言い方だが感心してしまう。


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人は他人から寄られると避けたくなるわけで、こっちも放って置かれると興味が湧くというものだ。

夜の山谷は酔っ払いが大声を出したり喧嘩したりで騒々しいこともあるみたいだが、少なくとも昼間の姿は住宅街のような静けさ。
夜だって、関係者以外が巻き込まれて怪我するなんてことはないわけで、ましてや銃撃戦が始まったなんて聞いたこともない。
住宅街で銃撃戦が日常的に起こるシカゴからすると、なんかもう、人間のレベルが違うと感じずにはいられない。人間のレベルというのは社会が作り出すわけだから、悪品質を消せないアメリカの社会は、「工場」自体がメインテナンス不足でシステムが間違っているのだと思う。


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ストレスの吐き出し口として、人間の社会には酒がある。
酒を飲む理由はいくらでもつべこべつけられるが、手っ取り早い合法の精神の緩め方が酒だから、人は酒を飲むのだ。
必ず、社会の底辺には酒が存在する。その上を行くものがドラッグだが、幸い、山谷の路上には薬物中毒者はゴロゴロしていない。
これは山谷で暮らす人が偉いのではなく、手に入らないからそうしないだけ。ドラッグは、簡単に治安を乱す魔物。裏社会でははびこっているものの、ドヤ街にドラッグが蔓延していないことに私はホッとする。

ホーチミンのシクロの運転手たちが寝て休憩をとる路地裏には、空の注射器がたくさん落ちている。
こうなると、運転手たちの犯罪が起きるようになる。

山谷が、他所から人が入りにくい場所にならないこと、それを祈るばかり。
外からの空気は、山谷の人たちにとってもプラスになるのだから。


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宿の連なる通りを歩いていると、目を引く黄色い建物。
周りをウロウロしていたら、中から人が出てきて「中も見ていきますか?」
では遠慮なく上がらせていただきます。

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12年前にドヤ(宿)を改装して、旅行客用に新しいビジネスを始めた三三ハウス。

玄関には、アーティストによって描かれた大きな龍。


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1階に共同キッチン。
ユースホステルみたいな感じですね。


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龍の壁に沿って2階の部屋へ。
昔の宿の状態は全くそのまま残してあるので、山谷のドヤの様子がどんな風なのか勉強にもなります。

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これが典型的な部屋。
一部屋2畳半。狭いですが、寝れます。部屋には全て新しいベッドが入っています。


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ベッドのあるところが2畳半でも、各部屋にロフトがついていて、ハシゴで上に上がれる。荷物をおいてもよし、友達とシェアしてもよし。
一部屋1500円くらい。やすいです。

ただ、入り口とかハシゴの部分とかかなり狭めで、体の小さい私でもちょっと窮屈でした。ダウンコートを着ていたのもありますが。
だから体の大きな外国人にはちょっと狭いかなあ。。。。エコノミー症候群とかなんとかいうのになっちゃうかもなあ、なんていう心配も。

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そんな方達には、こちらの広めの部屋もあります。
壁を取っ払ってふた部屋くっつけて。これなら余裕あり。バックパッカーみたいな旅行者にとっては、基本的に宿は寝るだけですから。


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窓からの眺め。ドヤ街です(笑)
夜に酔っ払いの叫び声が聞こえようとも、「山谷」を体験するならもってこいの場所ではないでしょうか。
だいたい「山谷に泊まりたい」という旅行客は、フツーの旅行はし尽くして飽きちゃった人が多いと思うんです。かなりのものを見聞きしてきて、宿も高級から安宿まで泊まり歩き、なんか面白いところないかなあ?なんて探している旅行客。。。。そういう旅人にオススメです。


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アーティストによる展覧会なんかも催しているみたいなので、宿泊だけでなくスペースをレンタルするのもいい。
アーティストが一部屋ずつ借りあって、展示するもよし、販売するもよし、コーヒー淹れてカフェにするのもよし、そんなスペースとして使ってもらいたい。
夏休みに友達家族らと子連れで泊まる。。。。東京都内でこんなに安くキャンプ感覚で泊まれる場所はないですぞ。
ちょっと歩けば浅草です。是非是非。


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私が気に入ったのは屋上。
スカイツリーがよく見える。
屋上で酒を飲むのもよし、日向ぼっこしながら読書するのもよし。考え事をするのもよし。創作に使うのもよし。
子連れ山谷キャンプで屋上で花火するのもよし。夏は気持ちいいですぞ。

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洗濯機もあるので洗濯物乾かせます。
世界中をバックパッカーで旅してた頃、いろんな国のいろんな宿のこんな屋上で寝泊まりしたことも結構あったので懐かしい。
この屋上で数日読書三昧したいです、私。近くにおいしい定食屋さんんも結構ありますし。


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三三ハウスさんを後にし、裏浅草へ。

次回へ続きます。

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三ノ輪

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三ノ輪。
久しぶりです。ここも8年ぶりくらいかな。

初めて三ノ輪に来た時の衝撃というものはすごかった。
こんな場所がまだ東京に残っていたのか、という感動というか。
すでに商店街は寂れていてシャッター街のうようになってからだ。だけども、何か強烈に惹きつけられるものがあった。


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シャッターの閉まった店の多い商店街だが、健在な店は健在なまま。
漬物屋さんなんて、今では本当に珍しい。

漬物屋、包丁屋、草履屋、畳屋、傘屋、茶碗屋。。。。一つの専門商品で店舗を構えるかつての商店の形。時代とともに看板は変わる。
現代の東京で元気な専門店は、焙煎コーヒー豆屋、パン屋、ケーキ屋、携帯電話ショップ。。。。 
本屋も魚屋も減っていく。にわかに増えているのはメロンパン屋(笑)。

店はその国の、その街の文化そのものを表す。
売れなきゃ潰れる店というのは一番正直な象徴。


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モンペをはいたおばあちゃんが東京にいる(笑)
かなりのお歳なのに自転車こいでいる(日本だよねー)
しかも自転車置いて薬局に入ったが、カゴの中にバッグとか置きっ放しだしー(日本はまだ治安いいんだねー)


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浅草は観光客で溢れど、三ノ輪を歩くツーリストはいない。。。。と思ったが、なんと商店街で若い(まだ学生さんのような)女性中国人の5人グループと遭遇。
若い中国女性といっても、新宿伊勢丹の化粧売り場に並んで高級化粧品を爆買いしている整形顔グループとは違う。
地味ではあるが、実はお金を持ってそうな。日本には小さい頃もう何度も来ていて、銀座新宿の爆買いは家族旅行で何度も済ませて飽きちゃったタイプというか。「私たちはもっと違う東京を見たいのよ」系かもしれない。

一眼レフカメラを持っていて、渋い店先の写真を撮ったりしている。お菓子屋で煎餅とか物色している。
若いときに日本に旅行に来て、三ノ輪あたりを歩く経験をすると、今後のあなたたちの人生きっと豊かになると思いますよ(笑) 人と同じところ歩いて楽しんでもダメですからね。

私はかつて、中国の街のあちこちで、昔日本にあっただろうに今はもう失われてしまった風景の数々を目にし、「アジアの原風景」としてどこか懐かしく恋しい気持ちになったことは多々ある。
彼女たちはきっと、上海あたりの出身で、生まれたときから高度成長の嵐。周囲の古い建物や道は壊され整備され、市場はカルフールやイトーヨーカ堂に変わり、スタバやマックが街の顔として君臨する様を見て育った。そういう世代の過敏な神経の持ち主は、どこか心に大きな穴を持つことを余儀なくされ、それを埋めようとしながら生きていく。
きっと彼女たちは、三ノ輪の商店街で、彼らの記憶の片隅にある風景を見て懐かしく思っているのではないか。。。。??と、勝手な妄想を膨らませた(笑)


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三ノ輪を出た後泪橋へ歩く。
「泪橋を逆に渡ろう」(あしたのジョー)の泪橋。
途中、スカイツリーが堂々と東東京の顔になって現れる光景には、やっぱり足を止めて見てしまう。


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神保町

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言わずと知れた古本屋街、神保町。


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ここも帰国のたびに必ず来る街の一つで、今回も計3回くらい来たかな。


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本が好き。本を愛する人が好き。


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これを書いていて思い出した。
そういえば昨夜、シカゴでライブ撮影をしていたのだが、ライブ開始ギリギリまでステージの真ん前で本を読んでいた男性がいた。
立ち席なので、2時間もの間ショーが始まるまで暗い中で本を読んでいたのである。
ライブ会場で読書。。。。というのは意外な光景でして、なんだかとても素敵に見えました。


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神保町といえば、出版社。岩波ホール。レトロ喫茶店。カレー。アウトドアショップ。。。。。
お世話になっている出版社もあり、友達のオフィスもあり、この街に来ると落ち着く。そう、とても落ち着く。
本の匂いがそうしているのだろうか?


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小洒落たカフェなんかも増えて、ちょっと嬉しい。
全面禁煙の店も増えてきて嬉しい。
かつては、神保町で打ち合わせとなると、タバコの煙のない喫茶店というものが皆無でして、ベローチェの1階の禁煙フロアしかいいところが無かったのですよ。ベローチェお世話になりました。


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神保町の喫茶店に入ると、著名な作家さんに遭遇する確率も高い。
ここかしこで打ち合わせ。 知の香りが漂います。
活字を生業としている人たちの、苦悩や喜びが溢れかえっている、そんな街。


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ところで神保町には関係ないのですが、今回の帰国で東京のあちこちを歩き、以前よりも私に欠落したものが自分ではっきりと感じるので困惑した。
それは愛情なるものか。東京という街への愛着。7、8年前に散策していた頃に感じていた強烈な愛情を今回は感じられなくて、とても寂しい思いをしたのだ。
どうして欠落したのか。思い当たる理由は一つあるのだが、そのほかにも理由があるはずで、私の中のその変化をもう少し見つめ直したいと思っているところ。


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自分の中のその感情の変化はあまり予想もしていなかったので、手に取るようにわかると慌てはしないが寂寥感に包まれる。

若い頃と違い、歳を重ねると、驚くことが少なくなって来る。それでもまだ世の中には知らないことがたくさんあるので、その驚きを探しに旅に出る。するとまだまだ驚くことが多くて刺激で世の中は溢れていることに気づく。
だがそれも通り越すと、本当に落ち着いてきてしまう。
昔のアドレナリンみたいなものは出なくなっても、それでも昔は気づかなかった小さなことに気づけるようになったことをよしとしよう、とは思っている。

このモヤモヤした思いは今回ずっと抱えていたものなので、忘れないうちにここに記しておこう。


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何かを失うということは、何か別のものを得ている時かもしれない。
あるものに冷めた愛情は、別のものに移行するのかもしれない。

それが何かというのは今後自分で見出さなければいけないのだが、タスクを背負うことはまだ未知の何かがあるということだと信じ、探してやろうじゃないか(笑)


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今回はクリスマス前に神保町で友に会い、本の話で盛り上がり、とても楽しい会話もできた。
年明けは神保町の民家喫茶の2階の和室で、これまた別の友も加わりとある小説の話題で盛り上がった。
歳を重ねた(笑)それぞれの人生体験が違うと、読み方も違い、感じ方も違い、感想も違う。本について盛り上がれる友達がいることを誇りに思う。

活字万歳、神保町!

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